ペットは家族の一員でもあることから、飼い主と一緒に部屋で過ごしているという家庭も少なくないでしょう。
しかし、人間にとって暮らしやすい家であったとしても、必ずしもペットにとっては暮らしやすいとは限りません。
お互いに安全かつ暮らしやすい生活を送るための、リフォームやリノベーションの改善点の例を8つに分けて紹介します。
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①ペットが過ごしやすい環境作り:床
まずはリフォームの定番ともいえる床材について紹介します。
ペットが快適に暮らせる床材にはさまざまなものがありますが、ポイントは足腰に負担がかからないよう滑りにくい素材を選ぶことです。
⒈カーペット
ホームセンターでも購入できるカーペットを利用することで、安価で手軽にリフォームが可能。
タイルカーペットを選べば、汚れやシミができたときに一部分のみを簡単に交換できるため便利です。
- 費用相場:1〜5万円(6畳)
⒉クッションフロア
床材は交換したいものの、フローリングの質感は残しておきたいという方におすすめなのがクッションフロアです。
塩化ビニールや樹脂などでできており、適度なクッション性があるためペットにあまり負担がかかりません。
- 費用相場:4〜10万円(6畳)
⒊コルクタイル
建物全体を本格的にリフォームするときに、床材そのものを見直したい場合はコルクタイルを採用するのもおすすめです。
適度なクッション性があることはもちろんですが、吸湿性に優れ、ペットが歩くときの音も吸収してくれます。
- 費用相場:10〜20万円(6畳)
⒋防音仕様フローリング
床材の下に遮音シートや防振マットなどを敷くことで、騒音や振動を低減するリフォームの工法もあります。
費用の相場は高くなりますが、耐久性も高く満足度の高いリフォームが実現できるでしょう。
- 費用相場:15〜25万円(6畳)
⒌床暖房
冬の期間は冷気が足元に集中するため、ペットは私たちが想像する以上に寒い環境のなかで暮らさなければなりません。
床暖房を導入することで、一年を通して快適な環境で生活できるでしょう。
費用相場:50〜160万円(6畳)
関連記事:滑るフローリングは犬や猫には負担?フローリング対策6選!
②ペットが過ごしやすい環境作り:壁
床に並んでリフォームの対象となることが多いのが壁です。
特にペットを飼っている家庭では、傷がついたり汚れたりして定期的に張り替えをしなければならないこともあります。
⒈腰壁
腰壁とは、人間の腰の高さ程度の位置に設ける壁材のことです。
ペットを飼っていると壁の下部分が爪の引っかき傷でボロボロになってしまうことが多いため、腰壁を設置することで外観の汚れや傷を目立たなくできます。
- 費用相場:1〜2万円(幅1m×高さ90cm)
⒉ペット用壁紙
部屋の外観をできるだけ損なわずにリフォームしたいという場合には、腰壁以外にもペット用の壁紙に貼り替える方法もあります。
引っかき傷に強いクロスを採用することで傷を目立たなくできるほか、消臭効果も期待できます。
- 費用相場:1〜2万円/平方メートル
③ペットが過ごしやすい環境作り:天井
天井は床や壁のように傷がつくリスクが低いですが、においが付着し部屋全体にまわってしまうことがあります。
そのため、ペットを飼っている家庭の場合、天井のリフォームはにおい対策に有効といえるでしょう。
消臭・防音対応天井材
部屋の質感を統一するためにも、天井材は壁紙とのバランスを考慮する必要があります。
さまざまなデザインに対応しながらも消臭性に優れた天井材も販売されているため、リフォームの際にに検討してみると良いでしょう。
また、上階からの足音や振動を低減してくれる防音対応の天井材もあり、こちらもペットを飼育している家庭におすすめです。
- 費用相場:5〜10万円(6畳)
④ペットが過ごしやすい環境作り:トイレ
トイレのリフォームは一見するとペットと無関係のように思われますが、意外と人気のリフォームのひとつです。
どのような例があるのか見ていきましょう。
人・ペット共有トイレ
トイレのスペースを拡充し、人だけではなくペット用のトイレとしても活用するリフォーム方法があります。
特に夏場に気になるにおい対策にも有効で、リビング以外の場所にトイレを確保したい場合におすすめです。
また、猫のトイレ砂にはトイレに流せるものも販売されており、人のトイレとスペースを共有することでスムーズに処理できるメリットがあります。
関連記事:犬が糞を食べてしまう原因や心理、におい対策について
リフォームはできないという方におすすめの『ねこ(猫)の秘密基地』
リフォームせずにペットの見た目が気になる猫のトイレと匂い対策の両方を兼ね備えた猫の秘密基地もあります。
ねこのひみつ基地は収納兼トイレ収納で、トイレの置き場やにおいに悩まされている方の為の商品です。
ねこのひみつ基地はトイレを秘密基地内のクローク内に入れられるので見た目も気にならず、においも拡散されづらく気になりにくいのが魅力。
安全性も考えて、扉もゆっくり閉まるように設計されています。
⑤ペットが過ごしやすい環境作り:庭・遊び場
ペットの運動不足やストレスを解消するために欠かせないのが、庭や遊び場の確保です。
どのようなリフォームがあるのか、4つの例を紹介しましょう。
⒈フェンス
ペットの遊び場として庭を利用する家庭も多いですが、遊び回っているうちに外へ飛び出してしまい、事故に遭うリスクもあります。
これを防ぐために庭の外周をフェンスで囲い、安全に遊ばせられるスペースを確保します。
- 費用相場:1〜5万円
⒉門扉
フェンスと一緒にリフォームを依頼するケースが多いのが、門扉の設置です。
門扉とは自宅の敷地入り口へ設置する扉のことで、ペットを庭に解放する際に門扉を締めておくことで事故のリスクを低減できます。
- 費用相場:10〜60万円
⒊ウッドデッキ
人間はもちろんのこと、ペットもリラックスできる場所を確保するためにウッドデッキを設置するケースがあります。
軒先にウッドデッキを設置すれば、天気の良い日に外に出て日向ぼっこを楽しんだり、ペットを自宅の中に入れる前に汚れを拭き取るためのスペースとして活用することもできます。
- 費用相場:20〜50万円
⒋サンルーム
飼い主が外出中でもペットが快適に暮らせるようにするために、サンルームの増設もおすすめです。
日当たりの良い場所にサンルームを設置しておけば、ペットが日向ぼっこを自由に楽しめます。
- 費用相場:30〜100万円
関連記事:キャットタワーorキャットウォークどちらを選ぶべき?選び方について解説!
⑥ペットが過ごしやすい環境作り:階段
2階以上の住宅に住んでいる場合、ペットと一緒に快適に暮らせる環境を確保するために有効なのが階段のリフォームです。
一戸建てはもちろんですが、メゾネット型の賃貸住宅でも手軽にできるリフォームもあるため、参考にしてみてください。
⒈階段用マット
階段の踏み板が滑りやすい材質でできていると、ペットが上り下りする際に足を滑らせて転落し、ケガをするおそれがあります。
このような事故を防ぐためにおすすめなのが、踏み板に階段用マットを貼り付ける方法。
シール状のマットも販売されており、貼り替えも簡単にできることから賃貸住宅にもおすすめです。
- 費用相場:1〜2万円
⒉ペット用踏み板
既存の踏み板にマットを敷くのではなく、踏み板そのものを滑りにくい材質に取り替える方法もあります。
マットに比べるとコストは高くなってしまいますが、デザイン性や質感も高く美しい仕上がりが期待できるでしょう。
- 費用相場:10〜20万円
⒊階段下ペットルーム
階段下の空間は物置などさまざまな方法に活用できますが、ペットが居住するスペースとして活かす方法もあります。
リビングなどのスペースが限られ、ペットが安心して暮らせる場所の確保が難しい場合などにおすすめのリフォームといえるでしょう。
- 費用相場:30〜60万円
関連記事:猫にとって快適な生活を送れる部屋作りのポイント6選!
⑦ペットが過ごしやすい環境作り:におい対策
ペットを飼育している家庭での悩みとして多く聞かれるのが、不快なにおいです。
においを低減するペット用品も多く販売されていますが、建物そのものに付着したにおいはリフォームをしなければとれない場合も少なくありません。
⒈ハウスクリーニング
においは気になるものの、リフォームをするほどでもない、または予算が限られているといった場合、ハウスクリーニングを依頼してみるのがおすすめです。
ハウスクリーニングを専門に請け負っている清掃業者のなかには、しつこいペットのにおいを解消できるさまざまな方法やノウハウを持っているところも少なくありません。
- 費用相場:1〜1.5万円/平方メートル
⒉ペット用壁紙
壁のリフォームでも紹介したペット用壁紙への貼り替えは、爪とぎによる傷を防げるだけでなく、不快なにおいを吸い取ってくれるメリットもあります。
- 費用相場:1〜2万円/平方メートル
⒊消臭・防音対応天井材
天井のリフォームでも紹介した消臭・防音対応天井材への貼り替えは、壁紙と同様に不快なにおいを吸収するメリットが期待できるほか、上階からの足音や騒音を防止できます。
- 費用相場:5〜10万円(6畳)
⒋排気ファン
不快なにおいが発生したとき、排気ファンや換気扇を回すことで素早く空気の入れ替えができます。
リビングやトイレなど、飼育環境に応じて設置箇所を選べ、設備の交換であれば安価に抑えられることもあります。
- 費用相場:5〜10万円
⒌窓の増設
締め切った部屋のなかでは、空気が滞留しにおいが付着しやすくなります。
そこで、窓を増設することで空気を入れ換えやすくなり、におい対策に効果を発揮します。
窓の大きさや設置場所によって費用は大きく変わってきますが、小型のものであれば10万円台からの施工が可能です。
- 費用相場:10〜30万円
関連記事:犬が糞を食べてしまう原因や心理、におい対策について
⑧ペットが過ごしやすい環境作り:ドア・専用通行口
ペットが複数の部屋を自由に行き来するためには、ドアや通行口などのリフォームが有効です。
⒈網戸の張り替え
一般的なナイロン製の網戸の場合、犬や猫が爪で引っ掻いてしまうと破損することがあります。
これを防ぐためにステンレス製の破れない網戸が販売されています。業者でなくとも自分自身で貼り替えが可能で、コストを安く抑えられます。
- 費用相場:1〜2万円
⒉ペット用ドア
ペット用ドアとは、ドアや扉に数十cm程度の小窓を付け、扉が閉まっている状態でもペットが自由に行き来できる設備のことです。
既存のドアを加工する場合でも数万円程度でリフォームができ、費用を安価に抑えられます。
- 費用相場:1.5〜5万円
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本気時で紹介したような、ペットを飼育している住宅向けのリフォームのノウハウも豊富なため、どのようなことに悩んでいるのか、解決したい課題があればぜひ一度ご相談ください。
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まとめ
私たち人間にとって快適な住環境が欠かせないように、ペットにとっても健康で長生きをするためには住環境の見直しが重要です。
また、ペットにとって暮らしやすい環境を求めるあまり、飼い主にとって暮らしづらい住環境となっては本末転倒ともいえるでしょう。
飼い主とペットがお互いに暮らしやすい環境を整えるためにも、まずは一度テイストへ相談してみてはいかがでしょうか。