住宅用の床材として広く定着しているフローリング。
私たち人間にとっては快適な住環境を提供してくれるものですが、家族の一員であるペットにとっては危険がともなうケースがあります。
なぜフローリングはペットにとって危険があるのかを解説するとともに、安全なフローリングを実現するための具体的な対策例を6つ紹介します。
なぜ滑りやすいフローリングはペット(犬・猫)にとって負担になるのか?
普段のお手入れや清掃のしやすさから、床材としてフローリングを採用する一般住宅は少なくありません。
しかし、表面が滑らかなフローリングは滑りやすく、ペットにとっては足腰に負担がかかりやすいのです。
私たち人間は、裸足の状態でフローリングを歩いても滑ることはありませんが、犬や猫、その他小動物は足の裏に体毛が生えていることが多く、グリップが効きにくくなっています。
また、動物は走りながら急な方向転換やジャンプといった動作を行うため、ときに関節を痛めたり脱臼をしたりする危険性があります。
また、階段がある住宅の場合、足を滑らせて上階から落下する事故を招く可能性もゼロではありません。
このように、私たち人間にとって住みやすい環境であったとしても、犬や猫などのペットにとって暮らしやすい環境とは限りません。
特に床は毎日のように行き来する場所であることから、特に慎重に材質を選ぶことが重要です。
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滑るフローリング対策①:カーペット・マット
では、犬や猫などのペットにとって暮らしやすい環境を実現するために、フローリングの床材はどのように選べば良いのでしょうか。
ここからは、フローリングのリフォームをする際に参考にしていただきたい対策方法や、導入すべき床材の例を解説します。
はじめに、カーペットやマットの例としては以下の3つが挙げられます。
⒈タイルカーペット
タイルカーペットとは、数十cm四方の単位で区切られたカーペットです。
スペースの広さにあわせて複数枚を組み合わせて使用し、数色を交互に貼り合わせることでさまざまなデザインを楽しむことも可能。
犬や猫などのペットを飼育していると、食べこぼしや粗相などをして汚れてしまうことも珍しくないでしょう。
そのような場合でも、タイルであればカーペットを全部交換する必要がなく、汚れた部分のみをピンポイントで交換できるため便利です。
⒉撥水カーペット
撥水カーペットとはその名の通り、特殊な加工が施されていたり、化学繊維などでできた水を弾くカーペットです。
万が一粗相をしてもカーペットの内部まで水分や汚れが浸透する心配がありません。
フローリングのようにサッと拭き取れ、滑りにくいことからペットに優しい床材といえるでしょう。
また、撥水機能だけでなく、抗菌や消臭機能が施された製品も数多く販売されています。
⒊ホットカーペット
気温が下がる冬の時期に活躍するのがホットカーペットです。
冷たい空気は下に集中する特性があることから、ペットは私たちが想像する以上に寒い環境下で暮らしています。
寒さに弱いペットは、十分な防寒対策がされていないと体調を崩し、重篤な病気にかかることも。
床暖房にリフォームするのもひとつの方法ですが、ホットカーペットを敷くだけでも手軽で効果的な防寒対策になります。
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滑るフローリング対策②:ワックス・コーティング
フローリングのツヤを維持するためには、ワックスやコーティング剤を定期的に塗布することが重要です。
床材用のワックスのなかには、ツヤを維持しながらも滑り止めの効果が期待できる製品も多く、これを活用することでペットのケガ防止に役立ちます。
フローリングそのものの張り替えとなると高額なコストと手間がかかってしまいますが、ワックスやコーティング剤であれば自分自身で塗布でき、作業も半日程度で終わるためおすすめです。
滑るフローリング対策③:廊下
ここからは、住宅内でもいくつかのポイントに分けてフローリングの滑り止め対策を紹介しましょう。
まずは、リビングやダイニングと同様に行き来する頻度が高い廊下の対策方法です。
クッションフロア
廊下は、人間はもちろんのこと犬や猫などのペットも日常的に行き来する場所であるため、耐久性が高く滑り止め効果も高い対策が求められます。
上記で紹介したワックスやコーティング剤を塗布することもひとつの方法ですが、より持続的な効果を期待するのであればクッションフロアへの張り替えがおすすめです。
適度な弾力があるクッションフロアは、ペットの足腰に負担をかけにくく自由に走り回れるため安心です。
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滑るフローリング対策④:階段
複数階に部屋がある住宅の場合は、犬や猫などのペットが階段を昇り降りすることもあるでしょう。
高い高低差によって、万が一滑って落下してしまうと骨折をする危険性があります。
これを防ぐためにはどのような対策が有効なのか、3つの例を紹介します。
⒈滑り止めマット
大掛かりな工事をせずとも犬や猫などのペットの安全を確保したい場合には、階段の踏み板に滑り止めマットを敷く方法がおすすめです。
ホームセンターやネット通販サイトなどでは、階段のサイズに応じてさまざまな滑り止めマットが販売されており、ほとんどが数千円程度で購入できます。
また、マットは吸着シートで簡単に貼り付けることができ、取り外しも容易であることから、賃貸住宅でも使えるのがポイントです。
⒉踏み板
滑り止めマットのような暫定的な対策ではなく、より根本的な対策を希望するのであれば、リフォームによって踏み板そのものを交換する方法もあります。
滑りにくい素材でできた踏み板を採用することで、住宅の雰囲気に合わせたデザインに統一できるほか、室内の質感を損なう心配もありません。
また、滑り止めマットが汚れたり破損したりした場合に貼り替える手間や、コストを節約したい場合にも、踏み板そのものを見直すことは有効な方法といえるでしょう。
⒊緩やかな勾配
大規模なリフォームを検討している場合には、階段の勾配を見直すこともおすすめです。
階段の勾配が大きくなればなるほど足腰への負担も増大しますが、それは私たち人間に限ったことではなく、犬や猫といったペットにとっても同様です。
できるだけ緩やかな勾配にすることで、犬や猫などのペットのケガ防止にもつながるでしょう。
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滑るフローリング対策⑤:お風呂場
ペットのにおいが気になるようになってきたら、自宅でお風呂場に連れていきシャンプーをすることもあるでしょう。
安全に犬や猫などのペットをきれいにするためには、お風呂場の床材も見直す必要があります。
滑りにくい床材
シャワーを苦手に感じ、水に恐怖心を抱き暴れてしまうペットも少なくありません。
特に風呂場は水やシャンプーなどで滑りやすいため、フローリングよりもケガをするリスクが高いものです。
そこで、お風呂場のリフォームにあたっては、水を素早く逃しやすい床材を選ぶようにしましょう。
また、タイルや石材のような硬い素材ではなく、樹脂製で適度なクッション性が備わった床材が理想的といえます。
フローリング対策⑥:変色やにおいがついてしまったときは
毎日気をつけているつもりでも、知らないうちにペットが食べこぼしや粗相をしてしまい、フローリングが変色したりにおいが付着したりすることがあります。
このような状態になったとき、どう対策をすればよいのでしょうか。
⒈ハウスクリーニング
一口に変色やにおいの付着といっても、その原因や程度によって有効な対策は異なります。
市販の洗剤ではある程度の汚れがとれたとしても、内部まで浸透した変色やにおいまでは取り切れないものです。
そこで、おすすめしたいのがハウスクリーニングです。
ハウスクリーニング専門業者は、一般住宅から集合住宅までさまざまな依頼を請け負っており、清掃のプロでもあります。
変色している部分が限定的で、においの発生原因も特定できるようであれば、ハウスクリーニングで解決できる可能性があるでしょう。
⒉床材の張り替え
変色の範囲が大きかったり、消臭作業をしてもにおいが取り切れない場合には、最終手段として床材の張り替え作業が必要となります。
変色が見られる一部分だけを貼り替えることも可能ですが、新しい部分と張り替え前の部分で色が微妙に異なって見えることもあるため、できるだけ部屋全体の張り替えをするのがおすすめです。
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テイストなら要望に合わせたリフォームの提案と工事が可能!
「ペットにとって安全なフローリングにリフォームをしたいものの、床材選びや施工のノウハウがない」といった悩みをお持ちの方や、「限られた予算のなかでも効果を最大化したい」といった方には、リフォームを専門に請け負っている株式会社テイストがおすすめです。
一般住宅はもちろんのこと、商業施設やビル、テナントなどの内装施工も数多く請け負ってきた実績があり、これまで培ってきたノウハウを活かしてさまざまな提案が可能です。
床材選びのアドバイスから実際の施工までを一貫対応しているため、まずは一度ご相談ください。
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まとめ
サラサラとしたフローリングは上質な雰囲気を醸し出し、日頃のメンテナンスがしやすいといったメリットがありますが、ペットにとっては滑りやすく、ケガのリスクがあります。
そのため、今回紹介したポイントを参考にしながら、安全な床材を選ぶことが何よりも重要といえるでしょう。
フローリングの張り替えといった大規模なリフォームはもちろんですが、予算が限られるなかでもカーペットやマット、ワックス・コーティング剤の塗布といった手軽にできる対策方法もあります。
フローリングのリフォームを検討している方は、ぜひ株式会社テイストまでご相談ください。