ペット用トイレを設置するスペースとして、リビングは定番の場所ともいえます。
しかし、においや見た目の問題などで抵抗を感じる方も少なくないでしょう。
ペットにとって、そして飼い主にとっても快適性を追求したとき、どこに設置するのがベストなのでしょうか。
また、ペット用トイレの設置場所として定番のリビングへ置く際のポイントも解説します。
犬のトイレをリビングに設置するときのポイント
ペットも家族の一員として暮らす家庭が多いことから、ケージやトイレの設置場所としてもっともポピュラーなのがリビングです。
ペットはもちろん、飼い主にとっても暮らしやすい環境を実現するうえで、リビングにトイレを設置する際にはどういったポイントに注意すべきなのでしょうか。
①部屋の雰囲気に合わせる
リビングはつねに家族が集う場所であることから、家具や収納などのインテリアにこだわりたいものです。
ペット用のトイレを設置したとき、インテリアとのバランスが崩れ浮いて見えてしまうこともあるため、壁や床の色なども考慮しながら調和のとれたデザインにすることが重要です。
②トイレの周囲を囲う
ケージや囲いのなかにトイレを設置することも多いと思いますが、隙間が多くどうしても部屋のデザインと調和がとれないこともあるでしょう。
そのような場合には、トイレの周囲を囲うようにして目立たなくする方法が有効です。
周囲の視界を遮ってしまうと「ペットが不安になるのではないか」と考える方もいますが、周囲を囲ったほうがペットは安心して用を足すことができます。
③樹脂製の板で壁をガード
犬はもともと、壁面などに用を足す習性のある動物です。
そのため、ペット用のトイレを設置していたとしても、高さが足りずにリビングの壁紙に汚れが付着してしまうことがあります。
このような事態を防ぐためにも、樹脂製の板などを壁に貼って汚れをガードすると掃除が楽になるでしょう。
また、板にペットシーツを貼り付けておけば、さらにお手入れが楽になります。
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犬のトイレでおすすめの設置場所は?
トイレの設置場所として一般的なリビング以外では、どのような場所への設置が適しているのでしょうか。
①トイレ
飼い主が普段使用しているトイレのスペースに余裕があれば、ペット用のトイレを設置するのもおすすめです。
トイレは普段人の出入りも少なく、ペットが用を足す際にも見られる心配がないためストレスがかかりません。
また、リビングや玄関などに設置すると臭いが気になることもありますが、トイレであれば消臭剤も設置できるほか、居住スペースにまで臭いが拡大してくる心配もありません。
②階段下のスペース
複数階の住宅にお住まいの場合には、階段下のスペースを犬専用のトイレスペースとして用意することもおすすめです。
トイレと同様、人が往来する心配がなく、安心して用を足すことができます。
また、万が一汚れたとしてもリビングなどのように嫌なにおいが居住スペースに侵入してくる心配もありません。
関連記事:【犬の食糞は危険?】犬がフンを食べてしまう原因やしつけ・におい対策とは?
犬のトイレで設置に向かない場所
上記で紹介したおすすめの設置場所とは反対に、トイレの設置に不向きな場所はどういったところなのでしょうか。
➀キッチン
トイレの設置を避けたほうが良い場所としてはキッチンが挙げられます。
においや衛生面での心配はもちろんですが、料理の際に誤って落下した食材などを犬が口にするおそれもあるためです。
人間にとっては無害な食べ物でも、犬にとっては深刻な症状を引き起こすおそれがある食材もあるため注意が必要です。
②玄関・廊下
玄関や廊下は人の往来が多く、このような場所にトイレを設置してしまうと、ペットは安心して用を足すことができません。
また、用を足している最中に玄関や部屋の扉から人が出てきてしまうと、犬が驚いてしまい床を汚すことも考えられます。
③寝室
寝室は人の往来が少なく安心できる環境ともいえますが、飼い主にとってはにおいの問題がネックとなります。
就寝前にトイレをきれいにしたとしても、朝起きたときに嫌なにおいが残ってしまうケースもあるでしょう。
また、万が一犬のフンや尿が寝具に付着してしまうと、クリーニングの費用が発生する可能性もあります。
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犬がトイレの場所を覚えないときは
ペット用のトイレを設置したのに、それ以外の場所で用を足してしまうと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
犬がトイレの場所をなかなか覚えてくれないときは、根気よくしつけを行うことが重要です。
はじめのうちは、ペット用のケージやサークル内にトイレを設置し、犬が排泄をしそうなタイミングでトイレまで連れていきます。
排泄のタイミングは犬によって異なりますが、朝起きた後や食事の後などが多いようです。
また、床のにおいを嗅ぐ仕草もトイレが近いサインのひとつです。
ケージやサークル内に設置したトイレに排泄ができたらしっかりと褒めてあげましょう。
また、犬が好きなおやつを与えたり、遊んであげるのも効果的です。
反対に、トイレ以外の場所に排泄をしたからといって叱りつける行為はするべきではありません。
犬はなぜ怒られたのか分からず、飼い主に恐怖心を覚えるようになってしまいます。
犬のトイレの場所を変えるときのポイント
これまでトイレでしっかり排泄できていたのに、トイレの場所を変えた途端に失敗するようになったという悩みも少なくありません。
たとえば、これまでリビングに設置していたトイレを階段下のスペースに移動させたい場合には、いきなり移動させるのではなく、少しずつ位置をずらしてみましょう。
移動した後でもトイレを正しく認識できていたら、しっかりと褒めてあげましょう。
また、トイレを移動する際には、これまで使用していたトイレをそのまま使用することも重要です。
いきなり新しいトイレに変えてしまうと、犬も戸惑い粗相をしてしまうことがあります。
犬のトイレをリビングに置いてもおしゃれに見せる工夫
犬用のトイレはすぐ設置できる手軽な製品が多いですが、リビングに置いただけでは生活感が出てしまい、おしゃれに見えないという悩みもあります。
もっとも手軽にできる対策としては、先ほども紹介したケージやサークルの周囲を囲う方法があります。
たとえば、アクリル板やベニヤ板などに好みのデザインのカッティングシートを貼り付け、それで囲うだけでも良いでしょう。
また、ホームセンターなどに売っている“すのこ”でトイレの周囲を囲う方法もあります。
市販のトイレだけでは味気ないと感じている方も、このような少しの工夫をするだけでリビングの雰囲気をおしゃれに見せることができるはずです。
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テイストはペットを飼っている人を考えたペットリノベーションを提供
カッティングシートを貼り付けたり、すのこで囲う方法はあくまでも簡易的なものです。
より専門的かつ大胆に部屋の雰囲気を変えたい場合には、ペット用トイレを設置することを前提としたリノベーションがおすすめです。
テイストでは、犬が安心して用を足せ、なおかつ部屋の雰囲気のデザイン性や居住性も損なわないような提案も可能です。
ペットリノベーションを検討している方は、ぜひ一度テイストまでご相談ください。
まとめ
ペット用トイレの設置スペースとしてリビングは定番の場所ですが、ほかにも飼い主が普段使用しているトイレや階段下のスペースなどもペット用トイレの設置に適しています。
人の動線になる廊下や、いきなり人が出てくる玄関などはペットも安心して用を足すことができないため、くれぐれも安心できるスペースを作ってあげましょう。
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