犬や猫の鳴き声は、ときとして近隣トラブルを招いてしまうこともあります。
早朝や深夜に犬が吠え続け、近所の人が睡眠を妨害されている人して訴訟を起こした事例も存在します。
とはいえ「吠えるな」と言ったところで必ずしも言うことを聞いてくれるわけではありません。
この記事では犬や猫などの鳴き声でトラブルを起こさないための防音対策について解説します。
Contents
防音対策が必要な理由
室温・空腹・運動不足・寂しい・退屈など、ペットがストレスを感じる要素は日常生活の中に山程あります。
また、飼い主の不安やイライラも、ペットにとっては不安やストレスを増大させる原因となってしまいます。
鳴き声や足音を気にすることなく飼育できる環境はペットにとっても飼い主にとっても良い環境だと言えます。
また、人口密集地の戸建てやマンションなどでペットを飼っている場合、「鳴き声がうるさい」という苦情も散見されます。
犬の鳴き声は、ピアノや電車と同程度の90~100dBといわれています。また、犬の場合、一匹が鳴くと他の犬も同調して鳴き出すという習性もあります。
ペットを飼っている方からすれば鳴き声があまり気にならなくても、他の住民など第三者からすれば、鳴き声はただの「騒音」でしかありません。
関連記事:ペットリノベーション業者の正しい選び方|ペットにとって危険な室内の環境とは
犬や猫が鳴く心理や原因
次に犬や猫が鳴く心理や原因については下記が挙げられます。
- 1.発情期
- 2.ストレス(食事や水が無い、トイレが汚いなど)
- 3.寂しい
- 4.引越しや模様替え
- 5.子供が生まれた等、家族構成が変わった
- 6.ペットが増えたり減ったりした
- 7.病気や怪我
- 8.認知症
上記の症状を放置したままにしておくと、落ちつきが無くなり、場合によっては、家族や来訪者に急に噛みついたりすることも考えられるでしょう。
猫の場合は、いつもと違うところで爪研ぎをしたり排泄をしたりするといった行為を繰り返すことがあります。
関連記事:【犬の食糞は危険?】犬がフンを食べてしまう原因やしつけ・におい対策とは?
関連記事:【犬や猫を飼っている方必見】ボロボロになった壁紙の補修方法や工夫について!
飼い主ができる工夫と防音対策で使えるグッズ
日中に十分運動させてあげる、しつけやトレーニングをするといった対策もありますが、完全に鳴き声をなくすといったことは現実的ではないでしょう。
犬や猫の鳴き声の場合、壁や窓そして扉に対して防音対策をする必要があります。防音対策には、主に【吸音対策】と【遮音対策】があります。
【吸音対策】
スポンジ状の素材の吸音材などで空気音の反射を少なくし、音の反響を抑えることです。
吸音材の繊維に音がぶつかると音のエネルギーが小さくなるため、部屋の中で発生した音の反射を小さくするためにも、天井や壁に吸音材を設置します。
【遮音対策】
文字通り内部からの音を遮ることです。
遮音性能の良くない部屋では外部からの音が伝わってくるため、快適な睡眠や静かな生活が妨げられる可能性があります。
ただこういったケースでは、重い材料や密閉性の高い材料で音を漏らさないように対策することが可能です。
また、二重窓を設置したり、厚地のカーテンを併用すると遮音効果が上がります。
防音をしっかりと行うためには、吸音と遮音の両方が必要です。
ただし遮音性能を上げ過ぎてしまうと、鳴き声など甲高い音を跳ね返す作用があるため、外には音が漏れないものの、室内の反響音が大きくなる可能性があります。
そのため、ペットの居る部屋の表面には吸音材で対策をするのがおすすめです。
吸音と遮音をバランスよく組み合わせて防音対策を行いましょう。
関連記事:【オーナー必見】ペット可賃貸・のメリットとデメリット|負担費用は?
犬や猫の防音対策リノベーション
吸音や遮音を効果的に組み合わせる事が防音対策にとって大切であることはご理解いただけたかと思います。
具体的には、ペットがいる部屋の壁に防音パネルやシートを取り付ける方法があります。
賃貸でペットを飼っている場合は、剥がしやすいシールタイプがおすすめです。
また、材質や色についても様々な種類があり、おしゃれな質感のものもあったりするので、部屋の雰囲気を壊したくない場合でも安心です。
また、窓には防音カーテンや内窓を取り付ける方法が有効です。
防音のカーテンは人の声より少し高い程度の音を遮ってくれるので、ペットの鳴き声を拡散しにくくするのに適した方法です。
また、内窓は賃貸でも取り付けられる場合があります。
さらに防音効果を高めたい場合には、隙間をふさいで防音ドアを使用するのも良いでしょう。
ペットの足音と鳴き声どちらも対策したいときは、前述した方法を全て施したり、ペット用に防音室を用意するという方法もあります。
効果的なリノベーションをする事によって自由に鳴いたり走り回れることで、ペット自身のストレスが軽減され健康的な生活を送れるようになるでしょう。
関連記事:ペット専用のお部屋は必要?作るメリットやおすすめアイテム・グッズを紹介
テイストが考えるペットリノベーションとは
これまでペット騒音対策の吸音や遮音について記述してきましたが、具体的に施工するとなると、コストの問題や品質などが気になると思います。
お客様の中には、『施工費用が安かったから』『デザインが良かったから』『相談中に早く防音対策した方が良いから』などと業者に言われ、そのまま契約してしまい、思った様な効果が得られなかったといった苦情を耳にする事もあります。
防音対策は、デザインもさることながら目に見えない部分の品質(遮音性や吸音性)も非常に大切な部分です。
テイストでは騒音にお悩みになられているお客様から、ヒアリングや現地調査を十分に行います。
お客様がご納得、ご満足いただき末永くお付き合いいただける施工を行うことを、代表をはじめスタッフ一同、日々心掛けております。
お気軽にご相談ください。
最後に
近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし」が広く知られています。
その三方とは『売り手良し、買い手良し、世間良し』のことを指します。
今回の話に置き換えると『飼い主良し、ペット良し、近所良し』となるでしょうか。
飼い主とペットはお互いに愛情を分かち合い、嫌な思いをする事のないご近所の方もペットに理解を示していただくために。
そんな『三方よし』の世の中になるようテイストも願っております。