犬と並んで定番のペットである猫は、室内で飼うのが一般的です。
人間にとって快適な住環境であったとしても、猫にとっても同様とは限りません。
室内に設置できる猫の運動不足やストレス解消に役立つツールとしておすすめなのが、キャットタワーやキャットウォークです。
本記事では、キャットタワーやキャットウォークの特徴、選び方、設置方法、気になる費用相場などを中心に詳しく解説します。
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キャットウォークやキャットタワーを設置する目的
そもそもキャットウォークやキャットタワーを設置するのには、どのような意味や目的があるのでしょうか。
一般的に自宅で猫を飼う場合、犬のようにリードやハーネスを付けて毎日散歩をするケースは稀で、室内で放し飼いのように自由に過ごす場合が多いものです。
猫を散歩に連れ出さない理由としては、周囲に対する警戒心が強くパニックを起こす可能性があるためです。
たとえば、車やバイクとすれ違う際に猛ダッシュで逃げようとしたり、高いところへ飛び移るケースもあり、犬に比べて行動が予測できないため、思わぬトラブルに見舞われるリスクがあります。
しかし、室内で猫を飼うとなると運動不足になりがちで、猫にとってはストレスを抱えやすくなることも事実。
そこで、狭い室内でも猫を退屈させないように、キャットタワーやキャットウォークを設置することが有効な対策といえるのです。
キャットウォークやキャットタワーがあれば、猫が高い場所に登り自由に行き来できるようになるため、室適度な上下運動によって運動不足の解消につながります。
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キャットウォークとキャットタワーの違い
猫を飼う家庭にとって、キャットウォークやキャットタワーは有効なツールであることは分かりましたが、両者は何が違うのでしょうか。
キャットウォークとキャットタワーの特徴を紹介するとともに、どのような住宅に適しているのかもあわせて解説します。
①キャットウォークの特徴
キャットウォークとは、高いところにある猫の通り道のようなものを指します。
キャットウォークは住宅設備の一部として施工するのが一般的であるため、新築住宅を建てる際やリフォームの際に専門業者へ依頼します。
プロに依頼して設置することで建物の一部として調和し、デザイン面でも統一性のとれた内装が実現できるでしょう。
また、キャットウォークは柱や壁などに直接施工するため安定性が良く、猫が飛び乗った際に倒れたりする心配がないこともメリットのひとつです。
②キャットタワーの特徴
キャットタワーもキャットウォークと同様、猫の運動をサポートするものですが、最大の違いは住宅設備の一部としてではなく、家具のように単体で設置する製品であることです。
特に賃貸住宅の場合、リフォームでキャットウォークを設置することはできない場合が多いことから、キャットタワーを設置するケースがほとんどです。
また、戸建住宅にキャットウォークを設置した場合でも、2匹目、3匹目と猫が増えていった場合、既存のキャットウォークだけでは足りなくなる場合もあるでしょう。
そのようなときでも、キャットタワーならば手軽に設備を追加することができます。
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※キャットタワーの動画もご覧ください
猫の種類や年齢、性格なども考慮する
これからキャットウォークやキャットタワーを導入する場合、現在飼育している猫の年齢や性格なども考慮する必要があります。
たとえば、もともと動くのが好きで活発な性格の猫の場合、キャットウォークやキャットタワーがあれば運動によってストレスを発散でき、肥満の防止や病気の予防にもつながるでしょう。
しかし、内向的な性格で穏やかな性格の猫の場合、キャットウォークやキャットタワーにあまり興味を示さず、せっかく設置したのに使ってくれないこともあります。
また、若いうちは活発な性格であったのに、年齢を重ねるうちに動き回ることが少なくなる猫もいます。
このように、現在飼育している猫にとってキャットウォークやキャットタワーが必要かを吟味したうえで導入を判断しましょう。
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キャットウォークの設置方法と費用相場
実際にキャットウォークを施工する場合、どのような設置方法があるのか、また、気になる費用相場についても解説します。
①設置方法
キャットウォークの設置方法の代表的な例としては、以下の3パターンが挙げられます。
⒈収納棚とステップを併用する方法
限られたスペースを効果的に活用したい場合に、収納棚としても利用できるキャットウォークがあります。
本やDVD、小物などを収納できる小型のボックスを壁面に取り付け、それぞれを階段状に配置することで、キャットウォークとして機能させることができます。
⒉互い違いのステップを設置する方法
ドアや扉の位置、間取りなどの関係でキャットウォークを設置できる幅が限られている場合、キャットウォークのステップを互い違いに配置する方法もあります。
ストレートの階段状に設置しようとすると数メートル単位の幅をとらなければなりませんが、ステップを互い違いに配置することで取り付け幅を節約できるのがメリットです。
⒊螺旋階段
限られたスペースを活用しつつ、インテリア性にもこだわりたい方におすすめなのが螺旋階段のキャットウォークです。
壁面にステップを設置するのではなく、柱を立ててその周囲を回るようにステップを取り付けることで、螺旋階段状のオリジナリティあふれるキャットウォークが完成します。
②費用相場
キャットウォークの設置にかかる費用としては、新築住宅やリフォームとあわせて施工する場合、5〜10万円程度の費用が相場となっています。
ただし、設置方法や設置する部屋数によって費用は異なり、2部屋以上にキャットウォークを設置するとなると、上記とは別に追加で費用がかかるでしょう。
キャットタワーの設置方法と費用相場
次に、キャットタワーを設置する場合の方法や設置費用の相場を解説します。
①設置方法
一口にキャットタワーといってもさまざまな製品が販売されており、設置方法に応じて3つのタイプに分類できます。
⒈据え置きタイプ
キャットタワーのなかで定番ともいえるのが据え置きタイプです。
複数枚のステップとポールが組み合わされ、キャットタワーそのものとして一体化しているため、設置スペースさえ確保できればどこにでも手軽に置けます。
さまざまな素材やデザイン、大きさから選ぶことができ、バリエーションが豊富であることも据え置きタイプのメリットといえるでしょう。
⒉吊り下げタイプ
天井からハンモックのように吊り下げたり、ドアなどにも取り付けられるタイプです。
据え置きタイプとは異なり設置スペースを確保する必要はありませんが、吊り下げタイプだけでは物足りない場合もあるため、キャットウォークや小型のキャットタワーと併用するケースが一般的です。
猫が飛び乗った際の落下を防ぐために、天井へ吊るす際には十分な強度を確保できることが条件となります。
⒊突っ張りタイプ
床から天井まで突っ張り棒のようなポールを設置し、そこに複数枚のステップを設置します。
螺旋階段のような形状に仕上げることもでき、デザイン性を重視したい場合に最適な設置方法といえるでしょう。
また、据え置きタイプと比較しても高さを出せるため、設置スペースを節約できます。
②設置費用
キャットタワーはさまざまなタイプの製品があることから、価格帯も幅広い傾向があります。
たとえば、小型の据え置きタイプや吊り下げタイプの場合は数千円程度で購入できる一方で、大型の据え置きタイプや突っ張りタイプともなれば2万円以上の価格が相場となっています。
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※キャットタワーの動画もご覧ください
猫がキャットタワーやキャットウォークを使わない、登らないときにできる工夫
運動不足やストレス解消のためにキャットタワーやキャットウォークを導入したにもかかわらず、猫が一切興味を示してくれないこともあります。
性格や年齢などの問題もありますが、そもそもどのように使うものなのかが分かっていないことも考えられるでしょう。
そこで、少しでも興味をもってもらえるように、普段愛用しているおもちゃを使用しながら、キャットタワーやキャットウォークのステップへ登るように誘導するのもひとつの方法です。
また、ステップに猫の好物のおやつを乗せて、自然と登るように誘導するといった方法もあります。
テイストなら猫に優しい最適な環境を提供できます
大切な家族でもある猫と快適な生活を送るためには、住環境に溶け込んだキャットタワーやキャットウォークを設置することが重要です。
これから新築住宅の建設やリフォームを検討している場合、十分な強度がありデザイン性にも優れたキャットウォークを施工してほしいと考える方も多いでしょう。
そのためには、ペットと暮らす住宅の施工実績が豊富な施工業者へ依頼する必要があります。
テイストでは、人間はもちろん、猫にとっても快適な暮らしを実現するためのさまざまなノウハウを有し、施工実績も豊富であることから安心して依頼できます。
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まとめ
本記事で紹介したように、キャットタワーやキャットウォークを設置することで猫の運動不足やストレス解消に役立ちます。
猫の性格や年齢などの問題もあるため、無理に乗せることはおすすめできませんが、徐々に慣れていってくれるのを気長に待ちましょう。
キャットウォークの設置を検討している方は、ぜひ一度テイストへご相談ください。