家族の一員としてペットを迎え入れるなら、飼い主とペットの両方にとって快適な住環境を整えたいものです。
特に、猫を飼っている家庭においては、運動不足を解消するためにキャットウォークの設置を検討している方も多いでしょう。
コストを節約するためにキャットウォークをDIYする方も少なくありませんが、初心者でも可能なのでしょうか。
また、専門業者へ依頼した場合とどういった違いがあるのかも含めて解説します。
キャットウォークはDIYで作ることができるのか
キャットウォークといえば、新築住宅を建てる際やリフォームをする際にプロへ依頼するものというイメージがあります。
しかし、ホームセンターで販売されているパーツを組み合わせることで、DIYで作ることも可能です。
建築に関する高度なスキルや技術がなくても、最低限の材料と工具があれば自作できるため、DIYに挑戦する飼い主も少なくありません。
キャットウォークをDIYで自作するメリットとしては、自分の好きなデザインを思いのままに表現できることはもちろん、プロに依頼するよりも安価で短期間に仕上げられる点です。
キャットウォークをDIYするために必要な材料
では、実際にキャットウォークをDIYする際には、どういった材料を揃えておけば良いのでしょうか。
持ち家と賃貸それぞれのケースで考えてみましょう。
持ち家の場合
持ち家の場合、壁面に穴を開けるなど比較的自由度の高い設計が可能です。
ベーシックなキャットウォークを自作する場合には、以下の材料が必要となります。
【材料】
- 棚板(厚さ数cm程度の板材)
- 棚受け(L字金具)
- ネジ
- ボードアンカー
【工具】
- 電動ドライバー
- のこぎり
- メジャー
どの程度の大きさ、範囲にわたってキャットウォークを設置するのかによって棚板や棚受けの数は変わってきます。
数メートルにわたる長いキャットウォークを設置する場合には、長い棚板と数十cm程度のステップを設置します。
もし、電動ドライバーがない場合は、ホームセンターのレンタルサービスを活用するのがおすすめです。
賃貸物件の場合
賃貸物件の場合、持ち家のように壁面へ穴を開けるのが難しい場合が多いため、以下の材料を組み合わせて設置します。
【材料】
- 突っ張り棒
- 棚板(厚さ数cm程度の板材)
- ネジ
【工具】
- 電動ドライバー
- のこぎり
- メジャー
壁に穴を開けられない場合には、床面から天井まで突っ張り棒を使って固定し、その間に棚板を設置する方法があります。
関連記事:【猫ちゃんが喜ぶ!】猫にとって快適な生活を送れる部屋作りのポイント6選!
キャットウォークをDIYするための作り方・手順
上記で紹介した材料をもとに、キャットウォークをDIYでつくるための手順を紹介しましょう。
1.棚板の設置箇所を決める
はじめに、棚板を設置する箇所を決めて印をつけておきます。
猫が昇り降りしやすいように、ある程度の段差を確保しておくことはもちろんですが、落下事故を防ぐために急勾配になりすぎないように配慮しましょう。
また、棚板の設置間隔および段差の間隔が均一になるようにメジャーで測定しておきましょう。
2.棚板に棚受けを取り付ける
棚板の設置場所が決まったら、壁面に設置する前に棚受けを固定します。
棚受けはホームセンターでも販売されているL字金具がおすすめです。
棚板が長い場合には、十分な強度を確保するために3~4本のL字金具を使用しましょう。
3.棚板を壁面へ取り付ける
棚板の準備ができたら、いよいよ壁面へ取り付けていきます。
多くの住宅では、壁面に石膏ボードが使用されています。
しかし、この石膏ボードにネジを刺しても十分な強度を確保できないため、ボードアンカーとよばれるパーツを使って固定します。
ボードアンカーを打ち込む際には、あらかじめ小さな下穴を開けておき、そこに埋め込むようにして固定します。
関連記事:【猫ちゃんが喜ぶ!】猫にとって快適な生活を送れる部屋作りのポイント6選!
おしゃれなキャットウォークのDIYアイデア3選
DIYの醍醐味は自由度の高いデザインや設計ができることです。
どうせ作るならおしゃれなキャットウォークに仕上げたいですよね。
そこで、参考となるアイデアをいくつか紹介しましょう。
流木を支柱に採用したキャットウォーク
キャットウォークの支柱には2×4の板材を使用するのが定番ですが、あえて流木を支柱とすることで、自然の豊かな表情を再現できます。
土台を設置して固定しなければならないほか、キャットウォークに適した形やサイズの流木を見つける手間がかかりますが、その分完成度の高いこだわりのキャットウォークに仕上げられるでしょう。
ハンモックや吊橋を採用したキャットウォーク
キャットウォークの一部を板材ではなく、あえて吊橋にしてアトラクションのように設計したり、ベッドではなくハンモックを採用したりするアイデアもあります。
吊橋やハンモックはネット通販やペットショップでも購入できるでしょう。
ウォールステッカーでデザイン性を向上
DIY初心者の場合、凝ったデザインや設計のキャットウォークをつくるのが難しいケースも多いものです。
そのような場合には、キャットウォークを設置した壁にウォールステッカーを貼るだけでもおしゃれな印象に仕上げられます。
キャットウォークは賃貸でもDIYできる?
賃貸物件でキャットウォークをつくる場合には、壁面に突っ張り棒を複数本固定し、その間に棚板を段差をつけて配置する方法があります。
また、上記以外にも、猫が自由に行き来できるように小型家具を階段状に設置したり、メタルラックに棚板を設置してキャットウォークに仕上げるのも良いでしょう。
家具やラックを使用するアイデアはDIYというか微妙ですが、初心者が手間をかけることなく限られたスペースを有効活用する方法としてはおすすめです。
※キャットウォークの動画もご覧ください
DIYによるキャットウォークでよくある失敗例とは
安価で手軽にできるのがDIYの魅力ですが、さまざまな失敗を伴うことがあります。
キャットウォークのDIYにあたってよくある失敗例を紹介しましょう。
強度不足
特に多い失敗例が、キャットウォークの強度不足による破損です。
小型で体重が軽い猫であっても、ジャンプして棚板に飛び乗ったときには大きな負荷がかかるものです。
十分な強度が確保されていないと、飛び乗ったときの衝撃や負荷で棚板が落下する危険性があります。
必要以上に高くしてしまう
猫はもともと高いところが好きな動物ですが、少しバランスを崩してしまうと落下する危険性もあります。
あまりにも高いところにキャットウォークを設置してしまうと、猫がケガをするリスクが高まるため、安全に遊べる適度な高さに設置することが大切です。
関連記事:大型猫や多頭飼いに最適なキャットタワーの選び方を紹介
DIYのキャットウォークと業者に依頼したキャットウォークとの違いは?
キャットウォークの設置にあたっては、今回紹介したDIY以外に業者へ依頼する方法もあります。
上記で紹介した失敗例も踏まえて、十分な強度を担保したキャットウォークをつくる自信がなかったり、多少コストはかかってもクオリティの高いキャットウォークをつくりたいといった要望がある場合には、専門業者へ依頼するのがベストです。
ペットリフォームに対応している専門業者であれば、猫にとって安心安全なキャットウォークを設計できるほか、部屋の広さや天井の高さなども考慮し飼い主にとっても住みやすい環境を提供してくれるでしょう。
専門業者へ依頼した場合はコストが気になるところですが、1部屋あたり5~6万円程度が相場となっています。
テイストはペットを飼っている人を考えたペットリノベーションを提供
キャットウォークの設置を含めたペット向けのリノベーションは、ノウハウや実績のある専門業者へ依頼することが重要です。
しかし、そのような専門業者は決して多くなく、近所のリフォーム会社を探してもなかなか見つからないケースも多いでしょう。
品質の高いペットリノベーションを検討している方は、ぜひ一度テイストまでご相談ください。
テイストではこれまで一般住宅から賃貸住宅まで、数多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があります。
ペットにとってはもちろん、飼い主にとっても暮らしやすい住環境を提案させていただきます。
まとめ
持ち家はもちろん、賃貸住宅でもさまざまな方法でキャットウォークをDIYすることは可能です。
自分自身で好みのデザインに一から設計できるのがDIYの醍醐味ですが、強度不足や落下によるケガといったリスクがあることも事実。
もし、DIYに不安を感じている方は、ペットリノベーションに対応している専門業者へ一度ご相談ください。