大切な家族の一員として、犬との共同生活を送っている家庭は多く存在します。
しかし、ペットを飼うということは大きな責任を伴うことも事実であり、ときには犬との生活に疲れたりストレスを感じてしまうのも無理はありません。
なぜこのような事態に陥るのか、考えられる要因を紹介するとともに、幸せな共同生活を送るために押さえておきたいポイントも解説します。
飼い主が犬との生活に疲れる・ストレスを感じる要因
新たな家族として犬を迎え入れたものの、飼い主が犬との生活に疲れたりストレスを感じたりすることがあります。
最悪の場合、それ以上一緒に生活することが苦痛となり、手放してしまうことにもなりかねません。
そもそも、なぜ犬との生活に疲れたりストレスを感じたりするのか、代表的な3つの要因を紹介しましょう。
しつけが大変
犬は飼い主と共同生活を送るうえで、しつけが必須です。
しつけがされていないと、トイレ以外の場所で粗相をする、内装や家具などを傷つける、無駄吠えをするといった問題行動を起こすようになります。
しつけは1日や2日で終わるものではなく、根気よく愛犬と向き合いながら身に付けさせる必要があります。
毎日散歩をしなければならない
犬は外を散歩することで運動不足を解消しストレスも発散しています。
しかし、散歩をする時間がとれなかったり、飼い主の体力低下などの問題から、毎日の散歩が苦痛に感じてしまうこともあるでしょう。
鳴き声がうるさい
十分なしつけをしていても、家族以外の人が家に入ってきたり、大きな音が出たりすると吠えることがあります。
特に小型犬は甲高い声でキャンキャンと鳴くことがあり、飼い主がストレスを溜めるのに加え近隣とのトラブルになることもあるでしょう。
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犬にとって生活のルーティンが必要な理由
犬がさまざまな問題行動を起こす原因としては、生活のリズムやルーティンが崩れていることも考えられます。
犬はもともと、毎日の生活リズムを大切にする生き物です。
すなわち、毎日同じような時間に散歩に出かけ、同じような時間に食事をとり、飼い主と遊ぶ時間も確保することが大切なのです。
このルーティンが崩れてしまうと、犬はストレスを抱え込み体調を崩すこともあるため注意が必要です。
ただし、だからといって飼い主が頑張りすぎてしまうと、犬との生活を苦痛に感じてしまいます。
たとえば、毎日17時に散歩に出かけているのが、30分や1時間程度遅れたとしても大きな問題にはなりません。
厳密に時間を守るというよりは、1日のなかで決まった流れを意識しておくことが大切です。
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妊婦・新生児が犬との生活で気をつけるべきこと
犬を飼っている家庭のなかには、これから子どもの出産を控えた妊婦の方や、新生児がいる家庭も多いでしょう。
妊婦や新生児がいる場合、犬との共同生活を送るうえでは感染症に注意が必要です。
たとえば、日々のお世話のなかでトイレの処理は欠かせないものです。
しかし、犬の排泄物にはさまざまな細菌があり、それが体内に侵入してくると感染症を引き起こす可能性があります。
また、犬とスキンシップをとるなかで、手や足を噛まれることもあるでしょう。
このような場合も、傷口から細菌が侵入し感染症を引き起こすおそれがあるのです。
通常、感染症を引き起こした場合には抗生物質を服用することで回復しますが、妊婦や新生児には抗生物質が処方できないことも少なくありません。
そのため、家族に妊婦や新生児がいる場合には、必要以上に犬を近づけさせないことが大切です。
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犬との生活で最適なリビングとはどんな環境なのか
犬との共同生活を送るうえで、中心的な場所となるのがリビングルームではないでしょうか。
家族が集まる場所だからこそ、快適な空間づくりを心がけたいものです。
しかし、飼い主から見た快適なリビングと、犬にとって快適なリビングは必ずしも同じではありません。
飼い主にとって快適なリビングとは
飼い主によっても快適なリビングの定義は異なりますが、一般的には以下のような特徴が挙げられるのではないでしょうか。
お手入れがしやすいフローリング
床材はカーペットや畳よりも、手入れがしやすくつねに清潔な環境を維持できるフローリングが理想的です。
水分が浸透しにくく、汚れが付着してもサッと拭き取れることから、多くの住宅に床材として採用されています。
広く開放感のある室内
大きな家具や家電製品などが配置できるよう、リビングはできるだけ広い空間が好まれます。
寝室やキッチン、トイレなどへスムーズに行き来ができる空間
リビングは住宅のなかでも中心的な位置にあることが多く、寝室やキッチン、トイレなどにアクセスしやすいような間取りが好まれます。
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犬にとって快適なリビング
では、犬にとって快適なリビングとはどういった特徴があるのでしょうか。
外が見える場所
外の景色を見るのが好きな犬も少なくありません。
そのため、リビングルームのなかでも大きな窓のそばにベッドを設置しておくと、犬にとってリラックスできる空間が実現できるでしょう。
周囲が囲まれた暗がりの場所
外の様子が見える場所を好む犬もいれば、周囲が囲まれた犬小屋のような暗がりのスペースを好む犬も少なくありません。
もともと犬は狩猟をする動物であることから、外敵から身を守るためにこのような場所を本能的に好む傾向があるようです。
飼い主の様子が見える場所
犬は群れで生活を送る動物であるため、飼い主がそばにいると安心できます。
リビングにケージを設置する際には、できるだけ視界に入りやすい場所にするのもひとつのポイントといえるでしょう。
犬との共同生活を送るうえでのインテリアのコツ・ポイント
上記の内容をもとに、犬との共同生活を送るうえで、飼い主にとっても犬にとっても快適な環境をつくろうとすると、どのようなインテリアが理想的なのでしょうか。
タイルカーペットやクッション性のあるフロアマットを設置
お手入れのしやすさと安全性を両立するためには、フローリングではなくタイルカーペットやクッションフロアへの張替えがおすすめです。
数十cm四方のタイルカーペットは複数枚を組み合わせて張ることで、万が一汚れや破れが生じても部分的に張り替えられるため便利です。
また、クッションフロアは弾力性があり、防水性もあることから汚れが付着してもサッと拭き取ることができます。
リビングの窓際にベッドを設置
外の様子を見ることが好きな犬は、リビングルームの窓際にリラックスできるスペースを設けましょう。
季節によっては直射日光が差し込み暑くなることも多いため、自由に行き来できるようケージではなくベッドを置くのがおすすめです。
階段下に犬専用ルームを設置
犬が熟睡できる空間をつくるために、階段下のスペースを有効に活用する方法もあります。
階段下は周囲を囲まれた形状になっているため、犬が安心して寝られるほか、飼い主にとってはデッドスペースを有効に活用できるメリットもあります。
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犬との幸せな生活を送るために必要なこと
犬に限ったことではありませんが、ペットを家族として迎え入れるということは、飼い主には一生添い遂げるという覚悟と責任が求められます。
しかし、冒頭でも紹介した通り、さまざまな要因によって犬との共同生活そのものがストレスや苦痛に感じてしまい、里親に出すケースもあります。
幸せな共同生活を送るためは、飼い主が頑張りすぎないことが何よりも大切です。
犬にとって快適な環境が用意できても、飼い主にとって不便な環境だとストレスになってしまいます。
自分自身の生活を犠牲にしすぎないことを前提に、ペットにとって快適な環境とはなにかを考えてみましょう。
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テイストは犬との快適な共同生活を実現するペットリノベーションを提供
飼い主と犬の双方にとって快適な環境をつくるためには、今回紹介してきたようなポイントを意識してみることが第一歩となります。
しかし、部屋の構造上、飼い主だけでは作業が難しかったり、そもそも住宅が狭すぎて十分なスペースが確保できないケースもあるでしょう。
そのような場合には、ペットリノベーションを検討してみるのもひとつの方法です。
ペットリノベーションに対応した事業者は数多くありますが、なかでもテイストはこれまで数多くの施工を手掛けてきた実績があります。
飼い主にとっても犬にとっても快適な住環境を実現するために、専門家の見地から最適な間取りやレイアウトを提案させていただきます。
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まとめ
犬を飼うということは、十分なしつけを行うことはもちろん、毎日の散歩やトイレのお世話などもしなければならず、決して楽しいことばかりではありません。
それだけに、飼い主と犬がお互い快適に暮らせる環境をつくることが重要です。
ケージやベッドの置き場所を工夫してみたり、床材を安全なものに張り替えるなど手軽な工夫もありますが、それだけでは解決が難しい場合もあるでしょう。
そのようなときは、ペットリノベーションも選択肢のひとつとして検討してみましょう。
テイストでは数多くのペットリノベーションの施工実績があり、理想的な環境をつくるためのさまざまな提案が可能です。