小型犬や中型犬の場合、家族の一員として室内で飼育する家庭も少なくありません。
しかし、ペット用のトイレやケージを設置してしまうと、どうしてもインテリアのデザイン性が損なわれ、がっかりすることもあるでしょう。
犬と飼い主がともに快適な生活を送ることができ、なおかつおしゃれな部屋にするためにはどういったレイアウトやインテリアが考えられるのでしょうか。
本記事では、おしゃれなレイアウトやインテリアのヒントになる実例をいくつか紹介するとともに、部屋づくりに有効なツールや素材も解説します。
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犬の部屋のおしゃれなレイアウト・インテリア実例
犬と一緒に暮らしながら居住空間のデザイン性も両立したいと考えたとき、参考になるレイアウトやインテリアの実例をいくつか紹介しましょう。
1.木製ケージをDIY
犬を飼育するうえで、特に子犬のときに欠かせないのがケージです。
つねに部屋に設置しておく必要があるため、おしゃれなレイアウトやインテリアを実現するうえではケージのデザインや質感が重要なポイントとなるでしょう。
デザイン性の高いケージも販売されていますが、一般的なケージに比べると高価で手が出しにくいという方もいるでしょう。
そこで、ホームセンターなどで材料を買い揃え、一からDIYをして製作する方法があります。
木製ケージは木の温もりが感じられ、おしゃれな空間を演出できます。
2.ペット用フェンスに装飾
ケージのかわりにペット用フェンスを設置し、開放感のあるレイアウトにしたいという方も多いでしょう。
ペット用フェンスはさまざまなカラーバリエーションや大きさが選択できるため、多頭飼いの場合もおすすめのツールです。
金属製や樹脂製のペット用フェンスを設置しただけでは殺風景になりがちなため、季節の雑貨類やぬいぐるみなどを使って装飾を施すだけでも雰囲気が明るく変わります。
3.部屋全体の色や雰囲気を統一
おしゃれなレイアウトやインテリアを心がけるのであれば、部屋全体のデザインに統一性をもたせることが大切です。
たとえば壁や天井が白のクロスで床が木目のフローリングであれば、床に設置するケージを木製のものにするだけで統一感を演出できます。
4.小物類とペット用衣装のデザインを統一
犬の体調管理や抜け毛防止、汚れを防ぐために、ペット用の服を着用させる飼い主も少なくありません。
季節に合わせた雑貨類をケージや室内に装飾することでおしゃれな空間を演出でき、ペットの衣装とデザインや色を合わせることで統一感が出るでしょう。
5.腰壁の設置
腰壁とは、床から100cm程度の高さに板材を貼り付けた壁のことを指します。
通常、クロスは天井から床まで隙間なく貼り付けるのが一般的ですが、ペットを飼育していると粗相をしたり、爪で引っ掻いてクロスを破損したりすることがあります。
腰壁を設置することにより、紙や樹脂製のクロスよりも強度が増し汚れや破損が目立たなくなります。
また、木材を使用するため部屋全体の雰囲気が暖かくなるメリットもあります。
6.トイレは別の部屋に
ペットを飼育している部屋にはトイレの設置が不可欠です。しかし、においが気になったり、トイレそのものがおしゃれな空間づくりの邪魔になったりすることも少なくありません。
そこで、トイレだけはリビングではなく目立たないところに移動させるという方法も有効です。
関連記事:【犬のトイレ】おすすめの設置場所やリビングでの置き方、おしゃれな工夫を解説!
おしゃれなレイアウトやインテリアに役立つツール・素材
ペットと共同生活を送るうえで、おしゃれな空間づくりに役立つツールや素材はさまざまなものがあります。
ホームセンターやペットショップ、ネット通販サイト、100円ショップなどでも手軽に購入できる商品をいくつか紹介しましょう。
1.ペットサークル
狭いケージに閉じ込めておくのは犬にとってもストレスに感じるため、できるだけ自由に遊ばせてあげたいと考える飼い主も多いことでしょう。
そのような場合におすすめなのがペットサークルです。
フェンスや柵を複数組み合わせ、一定の範囲を囲むことでペット専用のスペースを確保できます。
金属製のものや木材、樹脂製のものまでバリエーションが豊富で、部屋の広さや雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。
2.SPF材・角材
ケージやペット専用のハウスを一から作るために、DIYに挑戦する方も多いです。
そこでおすすめなのが、ホームセンターでも簡単に手に入れられる木材です。
SPF材や角材という名称で販売されていることが多く、寸法にあわせてカットしてもらうことも可能です。
木材のケージは高価なものが多いですが、DIYができれば材料費だけで安価に仕上げられるでしょう。
また、部屋の広さや犬の体格に合わせて自由に設計できるのも大きな魅力です。
3.タイルカーペット
子犬の頃からしつけを行っていたとしても、ときにはトイレ以外の場所で粗相をしてしまうこともあるでしょう。
また、フローリングの上では足が滑ってしまい、犬の足腰に負担がかかってしまいます。
このような悩みを解消するために、カーペットやマットを敷いておくのが効果的です。
実用面だけでなく、気分に合わせてさまざまなデザインのカーペットを敷くことで部屋の雰囲気がガラリと変わり、おしゃれな空間も演出できます。
ペットを飼っている家庭におすすめなのが、複数枚を組み合わせて使用できるタイルカーペットです。
互い違いに異なるデザインや色のタイルカーペットを敷くことでおしゃれな空間に仕上げられるほか、万が一カーペットが汚れた場合でも部分的に交換できるため清掃が楽です。
関連記事:滑るフローリングは犬や猫にとって危険!ペットの為の滑らないフローリング対策6選
4.ペットテント
ケージやペット用サークルを設置しただけでは殺風景に感じることも少なくありません。
そのような場合には、ペットテントを設置してみるのもおすすめです。
その名の通り、ペットが身を潜めてリラックスできる小型のテントのことで、ケージと隣接して設置したり、サークルの中に設置したりするだけでおしゃれな雰囲気に仕上げられます。
5.ペット用ベッド
ホームセンターやペットショップによってはペットテントが販売されていなかったり、予算オーバーになってしまうこともあるでしょう。
そのような場合には、ペット用ベッドもおすすめです。
ペットがリラックスして眠れるようクッションが入っており、デザインやカラーバリエーションも豊富です。
安価なものであれば1,000円程度で購入できるものも多いため、部屋の雰囲気に合わせて選んでみるのも良いでしょう。
6.ぬいぐるみ・インテリア雑貨
ケージやサークル、テント・ベッドなど、犬が生活するうえで最低限必要なものを揃えるだけでなく、遊び心を加えるだけで部屋の雰囲気が大きく変わることがあります。
100円ショップや雑貨店などでは、季節に合わせたさまざまな雑貨類が販売されています。
それらをケージやサークル、部屋全体に装飾することでおしゃれな空間に仕上げられるでしょう。
また、ぬいぐるみやペット用のおもちゃがあれば飼い主が外出中でも遊ぶことができ、ストレスを感じにくくなります。
犬の室内飼いで注意しておきたいポイント
犬と飼い主がともに快適な生活を送るためには、部屋のレイアウトを考える際に注意しておくべきポイントがあります。
1.ケージは人の動線上に置かない
ひとつ目は、人の行き来が激しい動線上にケージやサークルを設置しないことです。
人が立ち上がったり歩いたりする際の物音や振動がストレスになり、安眠を妨げることがあります。
また、警戒心の強い犬の場合、人が往来するたびに無駄吠えをして近隣の迷惑になることも考えられるでしょう。
関連記事:【トラブル防止】犬・猫の鳴き声がうるさいときの防音対策
2.直射日光が当たる場所や寒暖差の大きい場所は避ける
ケージやペットサークルを配置する場所は、できるだけ室温が一定で寒暖差の少ないところが理想的です。
また、直射日光が入り込む窓際なども避けましょう。
3.トイレの位置を動かすときは少しずつ
おしゃれなインテリアの実例として、ペット用のトイレを別の部屋や場所に移動することを紹介しました。
もし、これまでケージやサークル内にペット用のトイレを設置していた場合には、いきなり別の場所に移動するのではなく、少しずつ場所を移動させていきましょう。
これまで同じ場所にあったトイレが急になくなってしまうと、犬が戸惑ってしまいトイレ以外の場所に粗相をすることも考えられます。
1日に数十cmずつ動かすなど工夫をしてみましょう。
関連記事:【犬の食糞は危険?】犬がフンを食べてしまう原因やしつけ・におい対策とは?
4.キッチンや浴室には侵入させない
ケージやサークルから出して自由に動ける環境を用意することは、犬のストレス解消に効果的です。
しかし、キッチンや浴室などの水回りには侵入させないようにしましょう。
キッチンにはさまざまな調味料や食材などがあるため衛生的に問題があるだけでなく、犬にとって口にしてはいけない食べ物もあり危険が伴います。
また、浴室もシャンプーや石鹸などを誤飲するリスクがあるほか、誤って浴槽に落下すれば溺れる危険性もゼロではありません。
キッチンや浴室には犬が侵入できないよう、柵やバリケードを設置するなどして対策を講じておきましょう。
室内飼いでも少しの工夫でおしゃれな部屋は実現できる
犬の室内飼いにはさまざまなペット用品を揃えておく必要があり、どうしても生活感が出てしまいます。
しかし、本記事で紹介したようにDIYでケージやサークルを製作したり、装飾品を付けたりするだけでも部屋の雰囲気はガラリと変わるものです。
高いコストをかけなくても、ホームセンターや100円ショップで安価に購入できる素材も多いため、ぜひ部屋づくりに挑戦してみてください。
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