「猫用のトイレスペースを作っているのに、トイレ以外の場所で粗相をしてしまう」といった悩みを抱えている飼い主も多いのではないでしょうか。
なぜ猫はトイレ以外の場所で粗相をしてしまうのか、考えられる原因を解説するとともに、安心してトイレを済ませるための対策グッズなども紹介します。
猫の平均排尿回数
猫に限ったことではありませんが、動物の健康状態を判断するうえで排尿や排便は重要な指標といえます。しかし、猫を飼育した経験がない方にとっては、どの程度の頻度・回数が正常なのか分からないということも多いでしょう。
猫の平均的な排尿回数は、その日の天候や猫の個体差によっても異なりますが、一般的には1日に1〜3回程度とされています。
ただしこれは成猫の場合であり、子猫の場合は1日あたり4〜5回程度が一般的で、成長とともに排尿の回数は減っていきます。
成猫になっても1日に4回、5回以上の排尿をする場合は頻尿の傾向が見られることから、動物病院などで異常がないか診察を受けましょう。
ちなみに、排便の頻度は1日0〜2回程度で、排尿に比べると回数が少ない傾向にあります。
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猫がトイレ以外でおしっこをする原因
猫の健康状態を見極めるためにも、トイレの回数を把握しておくことは大切です。
猫は本来、決められた場所で用を足す習性があり、犬のようにトイレのしつけは不要とされています。
しかし、トイレがあるにもかかわらず、それ以外の場所で排尿をすることがあります。このような異常行動が見られた場合、さまざまな原因を考えなければなりません。
トイレの問題
猫は私たち人間が想像する以上にきれい好きな動物です。そのため、適切な処理がされておらずトイレが不潔な状態にある場合、トイレ以外の場所でおしっこをしてしまうことも。
また、多頭飼育の場合、そもそもトイレの数が不足していると、物理的にトイレ以外の場所におしっこをせざるを得ない場合もあるでしょう。
環境の変化
新たに猫を受け入れた直後や、引っ越しやリノベーションなどによって環境が変わってしまうと、猫は戸惑うことがあります。
そのような場合トイレを用意していたとしても、どこにおしっこをすれば良いのか分からなくなり、粗相をしてしまうケースがあるでしょう。
マーキング行動
猫は自分自身の縄張りを主張するために、尿マーキングという行動をとることがあります。
特に、避妊・去勢手術を受けていない猫はこのような行動を取りやすい傾向があり、トイレ以外の場所に少量のおしっこをすることがあります。
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猫がトイレ以外でおしっこをするときに考えられる病気とは
環境やストレス的な要因だけでなく、猫の健康状態が原因で粗相をすることもあります。こうした場合には具体的にどういった病気が考えられるのでしょうか。
尿路感染症(膀胱炎)
猫はもともと、泌尿器科系の病気を発症しやすい動物です。なかでも尿路感染症はその代表格であり、猫の尿路系に感染が起きる病気です。
一般的には膀胱炎とよばれることも多く、痛みや不快感を引き起こすため、猫がトイレ以外の場所で排尿する原因になったり、痛みで排尿を我慢し悪化してしまうこともあります。
尿路結石・尿路閉塞
尿路結石・尿路閉塞とは、尿のなかに含まれている成分が結石を形成し、尿の流れを阻害する病気です。
特に雄猫に発症しやすい病気で、治療をせずに放置しておくと深刻な状況を引き起こす可能性があります。
腎臓疾患
何らかの異常によって腎臓が適切に機能しないと、通常よりも多くの尿を生成してしまいます。
その結果おしっこの頻度が多くなり、トイレ以外の場所で排尿する可能性があります。
糖尿病
糖尿病を発症した猫は多くの水を飲むようになり、結果としておしっこの頻度が増えます。
その結果、腎臓疾患のケースと同様にトイレ以外の場所でおしっこをするようになることもあります。
猫がトイレ以外でおしっこをするときの対策方法
上記で紹介した通り、猫がトイレ以外の場所でおしっこをしてしまう原因はさまざまです。生活環境が原因でストレスを抱えていることもあれば、深刻な病気が隠されているケースも少なくありません。これらの問題を解決するために、飼い主としてどのような対策が求められるのでしょうか。
トイレをつねに清潔に保つ
もっとも基本的な対策として重要なのは、つねにトイレを清潔に保つことです。
トイレをした後は放置せずに猫砂を新しいものに替えるほか、トイレの容器そのものも定期的に清掃しにおいが残らないようにしましょう。
猫は非常にきれい好きな動物であるため、こまめな清掃が欠かせません。
猫砂やトイレを替えてみる
普段使用している猫砂やトイレの形状が猫に合っていないことも考えられるため、別の製品に替えてみましょう。
特に猫砂は大容量のものを購入するのではなく、少量のものから少しずつ試してみて、マッチするものを選ぶことが大切です。
猫と遊ぶ時間を増やす
ストレスが原因で粗相をしている場合、できるだけ猫と遊ぶ時間を増やし、ストレスを発散できる環境を用意してあげることも大切です。
仕事などでどうしても時間が作れない場合には、一人遊び用のおもちゃや運動ができる場所を確保することも意識してみましょう。
動物病院を受診する
トイレの清掃や猫と遊ぶ時間を増やしても粗相が直らない場合には、深刻な病気にかかっていないかを動物病院で診てもらいましょう。
動物病院を受診する際にはトイレの回数や頻度も把握しておき、それ以外にも食欲の有無や異常行動が見られないかを注意深く観察しておくことが大切です。
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テイストがおすすめする猫のトイレ収納スペース
猫が安心してトイレを済ませられるようにするためには、トイレを設置する場所も重要です。特に多くの人の目につくリビングルームやダイニングルームにトイレが設置してあると、人目が気になりストレスになることもあります。
しかし、トイレの置き場所が見つからない場合には、個室のようにトイレを隔離しておく方法もおすすめです。
たとえば、上記画像の「ねこのひみつ基地」という商品は、一見すると扉付きの収納棚のように見えますが、内部には猫用のトイレを設置できるスペースが確保されており、人目を気にすることなく安心して用を足すことができます。
また、扉や側面、天板には猫が通り抜けられる穴も開けられているため、飼い主が開閉しなくても猫は好きなタイミングで内部にアクセスできます。
テイストは猫と暮らすために最適なペットリノベーションを提供
私たち人間と同様、猫にとっても快適なトイレの環境を用意することは重要であり、健康維持のためにも欠かせない対策といえるでしょう。
上記で紹介したようなトイレ収納スペースを用意することもひとつの方法ですが、より快適な住環境を手に入れるためにはペットリノベーションという選択肢もあります。
しかし、リノベーションと聞くとコストの問題が悩みの種であり、どうしても一歩を踏み出せないという方も多いでしょう。
また、リノベーションの業者によってもノウハウや実績はまちまちであり、信頼性の低い業者に依頼してしまうと快適性が失われ、後悔するケースも少なくありません。
そのような心配を抱いている方は、ぜひ一度テイストまでご相談ください。
テイストは数多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、猫専用の部屋やキャットウォークの設置、飼い主とペット兼用のトイレリノベーションなども可能です。
猫と快適な共同生活を送るためにも、ぜひ一度テイストまでお気軽にご相談ください。
まとめ
動物にとって排尿や排泄をしているときは無防備で、外敵に襲われやすいものです。だからこそ、ストレスなく安心して用を足せるトイレは重要です。
猫の健康を第一に考えるのであれば、つねにトイレは清潔に保っておくことはもちろんですが、それだけでなくストレスを感じさせない安心できる環境を用意しておく必要もあります。
猫にとっても飼い主にとっても安心して暮らせる環境を実現するために、ペットリノベーションを検討している方は、ぜひ一度テイストまでご相談ください。