これから猫を新たな家族として迎え入れようと考えている方も多いと思いますが、飼育経験のない方にとっては何を準備すれば良いのか分からず不安に感じることもあるでしょう。
そこで本記事では、猫を飼育するうえで最低限知っておくべきことや、準備しなければならないもの、必要なコストの目安なども解説します。
猫を飼う前に知っておくべき事①:猫の性格
猫は人間と同じく、一匹一匹で性格が異なりますが、一般的にどのような傾向が見られるのか紹介しましょう。
自由気まま
多くの猫は自由に過ごすことが好きで、自分の時間を持つことを好みます。ただし、これは猫が愛情を求めないという意味ではありません。そのときの気分によって自分から飼い主に接触を求めることもあります。
また、猫はテリトリーへの意識も強い動物です。自分の居場所を守るためには縄張り争いをすることもあり、新しい家に来たばかりの猫は環境に慣れるために時間が必要です。
好奇心旺盛
猫は非常に好奇心が旺盛で、動き回るものや新しいものを見つけたときにすぐに反応します。
特に幼い猫は顕著で、小さな物を飲み込んだり危険な場所に入ってしまう可能性もあるため、安全な環境を用意することが大切です。
ルーティンがある
猫は一日のルーティンがあり、それに従うことの多い動物です。たとえば、食事の時間や遊びの時間、トイレの時間など、ある程度決まったスケジュールに従って生活することで安心感を得ます。
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猫を飼う前に知っておくべき事②:準備すべきアイテム
初めて猫を飼う方にとって、どのようなアイテムを準備しておけば良いか分からず不安に感じることもあるでしょう。準備すべきアイテムの一例を紹介します。
キャットフード・食器
キャットフードとそれを入れる食器は不可欠です。一口にキャットフードといってもドライタイプやウェットタイプの主食、おやつなど多種多様です。
猫によっても好みがあるため、さまざまなタイプのキャットフードを試したり、今後お世話になる獣医師にも相談してみましょう。
トイレ・猫砂
猫はキレイ好きな動物としても知られており、衛生的な環境を好みます。また、猫は肉食動物ということもあり、糞尿を適切に処理しておかないと強烈なにおいを発することも。
そのため、トイレはつねに清潔を保っておく必要があります。猫用のトイレはもちろんのこと、排泄物を受けるための砂も欠かせないアイテムです。
爪とぎ
猫はもともと狩猟をする動物であることから、獲物を捕らえるために爪を研いで鋭く維持する習性があります。
壁や柱、床などに爪をたてて傷をつけられるリスクがあることから、これを防ぐために専用の爪とぎを用意しておかなければなりません。
ブラシ・コーム
猫は季節の変わり目などに換毛期を迎え、大量の毛が室内に落下します。また、換毛期でなくとも抜け毛が多い猫もおり、こまめなブラッシングが不可欠です。
おもちゃ
飼い主がつねに室内におり、猫と遊べる環境とは限らないものです。そのようなときでも猫が退屈に感じたりストレスを溜め込んだりしないよう、おもちゃを用意しておくことが求められます。
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猫を飼う前に知っておくべき事③:猫の食事
猫は肉食動物であることから、私たち人間と根本的に食生活や必要な栄養素が異なります。人間と同じ食事を与えると健康を害してしまうため、基本的にはキャットフードを与えるようにしましょう。
上記でも紹介したように、さまざまなタイプのキャットフードがあるため、好みに応じた製品を色々と試してみたり、獣医師からおすすめのものを紹介してもらうのも良いでしょう。
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猫を飼う前に知っておくべき事④:猫が喜ぶ家の環境
猫を飼育するうえで部屋の環境は特に重要なポイントです。猫は身の安全を確保すると同時に、獲物を狙うために高い場所から見下ろす習性があります。
そのため、低い場所から高い場所に飛び乗れるよう、上下運動ができる環境を用意しましょう。
また、室内の温度や湿度も快適性を決定づける大きな要因となります。猫は温かい乾燥地帯に生息していた動物であることから、寒さに弱い傾向にあります。そのため、暖房をつけた状態にしておくなど、体調を崩さない配慮も必要です。
猫を飼う前に知っておくべき事⑤:トイレのしつけ
猫の場合、トイレが近くなると床のにおいを嗅いだり、行動に落ち着きがなくなることがあります。そのようなタイミングを見計らい、トイレの場所まで移動し排泄をさせることで、トイレの場所を徐々に覚えていきます。
慣れてきたら排泄後の猫砂を少しだけ残しておき、においを覚えさせることで決まった場所でのトイレが身につくでしょう。
そもそも猫は決まった場所で用を足す習性があるため、癖がつけば粗相をすることはほとんどなくなります。
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猫を飼う前に知っておくべき事⑥:部屋の準備
猫はさまざまなモノに興味を示し、高いところにジャンプして飛び移ることも多いため、事故によるケガを防ぐためにも部屋をつねに綺麗にしておくことが大切です。
特に、観葉植物や花瓶などは倒される危険があるため、猫が進入してこない部屋に移動しましょう。また、家電製品の電気コードを齧って感電する危険もあるため、モールや被覆で覆っておくなどの対策も重要です。
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猫を飼う前に知っておくべき事⑦:猫を飼うのにかかる費用
経済的な問題から猫の飼育を躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。選ぶアイテムや買い替えの頻度、住環境、猫の体質などによって変わってきますが、1年間でかかる費用の目安を以下にまとめました。
- キャットフード:約50,000円
- 消耗品・日用品:約10,000円〜15,000円
- トリミング:約3,000〜5,000円
- 医療費・予防接種:約50,000円〜
- 合計:約113,000円〜
上記にある「トリミング」は、ブラシ・爪切りなどを購入して飼い主自身が手入れをした場合の費用です。
もし、ペットショップや動物病院などへトリミングを依頼した場合には、1回あたり約5,000円の費用が加算されます。
Petrideがおすすめする猫が喜ぶアイテム
猫にとって快適な環境を整備するために、おすすめのアイテムを2つご紹介します。
キャットウォーク
キャットウォークとは、部屋のなかの高い場所に設置する猫専用の通路のことです。猫は高い場所から周囲を見下ろすことで安心感を得られるため、キャットウォークは休息場所としても重宝します。
Petrideで購入できる「ねこの通りみち」は、専用ステップの「ねこのスキップ」と組み合わせることで室内にキャットウォークを手軽に設置できます。
素材や色、幅などを選べるセミオーダータイプのため、さまざまな部屋に対応できます。
オールインワン型トイレ
Petrideで購入できる「ねこのひみつ基地」は収納家具のように見えますが、内部の棚板と天板に穴が開いているため、猫が上り下りしながら運動不足を解消できます。
トイレ収納スペースとしても利用でき、クロークの中にトイレを格納することで嫌なにおいを防止できるのもポイントです。
テイストは猫が喜ぶペットリノベーションを提供
猫にとって快適な住環境を用意してあげたいと考えているものの、十分なスペースが確保できなかったり、上下運動ができるような設備が整っていない家も多いでしょう。
そのような場合には、ペットリノベーションを検討してみるのもひとつの方法です。
テイストではキャットウォークの設置や猫専用ルームの施工など数多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、ご予算に合わせて最適なプランを提案させていただきます。
まとめ
猫を新たな家族として迎え入れるためには、フードや日用品、医療費などの合計で年間10万円以上のコストがかかることから、経済的な面でも慎重に判断する必要があります。
また、トイレスペースの確保や食事、さらには快適な住宅環境の整備も大切です。
飼い主とペット双方が快適な住環境を実現するために、ペットリノベーションもひとつの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。