これから猫を飼おうと考えているものの、どの程度の費用がかかるのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
フードや日用品といった消耗品のほかにも、病気やケガの治療費、予防接種などにかかる費用も考慮しておかなければなりません。
本記事では、猫を飼育する際の初期費用の目安と、月間および年間にかかる費用の目安もあわせて解説します。
猫を飼うときの初期費用
猫を飼育する際には、食事やトイレ、日用品などを買い揃えることはもちろん、猫自身の健康を守るためにもさまざまな準備が必要です。
猫を自宅に迎える際にかかる初期費用は、合計で5〜6万円前後とされています。それらの内訳を詳しく解説しましょう。
マイクロチップの装着費用
2022年6月以降、犬や猫の生体を購入または譲り受けた場合、マイクロチップの装着が義務付けられるようになりました。
マイクロチップには飼い主とペットの情報が記録されており、万が一ペットが行方不明になったとしてもマイクロチップの情報を読取ることで飼い主が特定できるようになっています。
マイクロチップの装着には3,000〜5,000円程度、また、マイクロチップの装着を指定登録機関に申請する際の費用として数百円がかかります。
ワクチン接種費用
感染症を予防するために、定期的にワクチンを接種しなければなりません。ワクチンには「3種混合ワクチン」や「4種混合ワクチン」、「5種混合ワクチン」などさまざまな種類があり、5,000〜8,000円程度の接種費用がかかります。
ペットショップで既にワクチン接種が済んでいる場合、その費用が生体価格に上乗せされるケースが多いです。
健康診断費用
感染症はもちろんのこと、その他健康に異常がないかを診察してもらうための健康診断も重要です。
健康診断にかかる費用は動物病院や検査内容によって異なりますが、一般的には1万円前後のところが多いようです。
ペット用品の購入費用
トイレや食器類、首輪、キャリーバッグ、フードなど、猫を飼育するうえで最低限必要なさまざまなペット用品も購入しなければなりません。
どのような商品を選ぶのかによって費用は変わってきますが、一般的には3〜4万円前後のコストがかかるとされています。
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猫を飼うのに必要なペット用品の費用
猫を飼育するためにはさまざまなペット用品を買い揃えなければなりませんが、具体的にどのようなものが必要なのでしょうか。
代表的な品目とそれぞれの価格の目安を紹介します。
- ベッド;2,000円
- キャットタワー:10,000〜20,000円
- ケージ:10,000円
- トイレ:2,000円
- トイレ砂:1,000円
- フード・おやつ:2,000円
- 食器:1,000円
- 爪とぎ:2,000円
- 爪切り:1,000円
- 首輪:500円
- おもちゃ:500円
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猫を飼うのにかかるフードの費用
猫の健康を維持していくうえで重要なのがバランスのとれた食生活です。健康を支えるためにも主食やおやつ選びは重要ですが、どの程度の費用がかかるものなのでしょうか。ひと月あたりの費用と年間の費用目安は以下の通りです。
- 月間費用:6,000円
- 年間費用:72,000円
ドライタイプの主食のみであれば、ひと月あたり3,000円程度で済むことが多いです。
しかし、同じ食事だけではストレスを感じたり、飽きてくることも考えられるため、適量のおやつを与える場合が多く、主食とおやつを合わせると毎月6,000円程度の出費となる場合が多いようです。
猫を飼うのにかかる日用品の費用
主食やおやつなどのフード以外にかかる費用はどの程度なのでしょうか。
月間および年間に日用品費としてかかる目安は以下の通りです。
- 月間費用:1,000円
- 年間費用:12,000円
主な消耗品として挙げられるのが猫砂です。トイレ用砂とよばれることも多く、猫の尿を吸収しにおいを防ぐ役割もあります。
また、爪とぎやおもちゃも使用しているうちにボロボロになってくるため、定期的な買い替えが必要です。
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猫にかかる医療費
初期費用の内訳でも紹介しましたが、ワクチン接種や健康診断は定期的に受診する必要があり、そのたびに医療費がかかります。
- ワクチン接種費用:5,000〜8,000円程度/年
- 健康診断費用:10,000円程度/年
上記の通り、いずれも受診ペースとしては1年に1回が基本となりますが、体調を崩したりケガをしたりした場合には、1回あたり数万円の治療費が請求されることもあります。
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猫を飼うときの費用を節約する方法は?
猫を飼育するうえでは高額な出費を強いられがちですが、少しでもコストを節約するためにはどうすれば良いのでしょうか。
フードや日用品はまとめて購入
主食やおやつ、日用品はセールなどを活用し、まとめて購入しておきましょう。フードはある程度日持ちがきく製品が多いため、数ヶ月分、半年分などまとめて購入しておいても問題ありません。
定期的な予防接種・健康診断の受診
猫を飼育するうえで大きな出費となりがちなのが、病気やケガの治療です。私たち人間のように健康保険の適用はないため、1回あたりの診察費、治療費が数万円以上請求されることも珍しくありません。
感染症の予防や、病気を早期発見し完治させるためにも、定期的な予防接種と健康診断は重要なポイントといえます。
安全な環境づくり
ちょっとした不注意でケガをしてしまい、高額な手術代や治療費がかかることもあります。これを未然に防ぐためには、安全に配慮した環境づくりが大切です。
たとえば、誤飲を防ぐためにテーブルの上にアクセサリー類や調味料、薬などを放置しない、床には滑りにくいカーペットなどを敷いておく、キャットウォークの高さを調節するといったことも環境づくりの重要なポイントとなります。
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Petrideがおすすめする猫用インテリア商品
猫のケガを防ぐために安全な環境を構築する際には、どのようなアイテムが効果的なのでしょうか。Petrideで購入できるおすすめ商品を2つご紹介します。
ねこの通りみちセット
「ねこの通りみちセット」は、ステップに滑りにくいカーペット素材を採用したキャットウォーク用の足場と、顔出しパネルがセットになった商品です。
足場の幅は25cmと十分な長さを確保しているため、足を踏み外す心配がほとんどなく、転落によるケガも防止できるでしょう。
高いところでリラックスできる空間を設けることで猫のストレス解消につながり、運動不足の予防にもなります。
ねこのスキップ
「ねこのスキップ」もカーペット素材を使用した滑りにくいステップです。
壁面に自由にレイアウトできるため、猫の体格や成長に合わせて自由に幅や高さを設定できます。
ジャンプしながら移動することを考慮し、ステップの幅は30cm確保されており安全性に優れています。
「ねこの通りみちセット」との併用で本格的なキャットウォークを設置でき、さまざまな環境に対応できることが大きな魅力の商品です。
テイストは猫と暮らすために最適なペットリノベーションを提供
猫の病気やケガを予防するためにも、安全性に配慮した環境を構築することが大切です。キャットウォークはそのための代表的なツールのひとつですが、「市販品では部屋の雰囲気とマッチしない」、「特殊な間取りで設置が難しい」といったケースもあるでしょう。
そのような場合には、ペットリノベーションも選択肢のひとつとしてご検討ください。ペットリノベーションは一般的な内装業者に依頼することもできますが、飼い主にとってもペットにとっても快適な住環境を構築するためには専門的なノウハウや知識が求められるものです。
テイストではこれまで多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、本記事で紹介したキャットウォークをはじめとしてさまざまな提案・施工が可能です。
猫のストレスや危険を少しでも軽減し、安全な環境を構築するためにもぜひ一度ご相談ください。
まとめ
猫を飼育するうえでは、フードや日用品はもちろん、予防接種や健康診断、医療費などさまざまな費用がかかります。
年間で合計すると最低10万円以上の費用が見込まれ、さらにケガや病気にかかると数万円単位の治療費がかかります。
大きな出費を抑えるためには猫の健康を第一に考える必要があり、その第一歩として住環境の見直しが大切です。