猫にとって快適な環境を構築するためにキャットウォークを設置する飼い主は多いですが、設置を後悔する方もいるようです。
本記事では、キャットウォークの設置にあたってどのような失敗例が多いのか、失敗を防ぐためのポイントやキャットウォークの選び方などを中心に詳しくご紹介します。
キャットウォークの失敗例
キャットウォークの導入における失敗例にはどのようなものがあるのでしょうか。
猫が気に入ってくれない
キャットウォークの失敗例として特に多いのが、設置したキャットウォークを猫が気に入ってくれないというケースです。
せっかく高いコストと手間をかけてキャットウォークを導入したのに、一向に使ってくれる気配がなく、単なるインテリアと化してしまうことが少なくありません。
落下などによるケガ
猫はもともと高いところに登ったり休んだりすることの多い動物ですが、あまりにも高すぎる場所にキャットウォークを設置してしまうと、落下してケガを招くおそれがあります。
また、キャットウォークをDIYで設置する場合は施工不良によって強度が不足してしまい、猫が体重をかけたときに足場が壊れ、落下する危険もあるでしょう。
実際にキャットウォークからの落下事故は多く、骨折をして長期の治療が必要になることも珍しくありません。
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キャットウォークで失敗しやすい家の特徴
キャットウォークの設置に失敗する背景としてはさまざまな原因が考えられます。特に屋内の環境は重要なポイントのひとつです。
人の行き来が多い場所に設置している
リビングや廊下、玄関など、日常的に人が行き来する場所にキャットウォークを設置してしまうと、猫はリラックスできません。
快適な環境とはいえないことから、せっかくキャットウォークを設置しても猫に気に入ってもらえない可能性があります。
キャットウォークを設置する場所が狭い
キャットウォークの安全性を高めるためには、十分な幅の足場を確保するためにも一定のスペースが必要です。
あまりにも足場やステップが狭いと、誤って足を踏み外してしまい落下する危険があります。
そのようなキャットウォークは、猫自身が危険な場所だと認識し利用しなくなる可能性があるでしょう。
滑りやすい床材を使用している
ステップや足場からジャンプして降りたときに着地に失敗し、ケガをする危険もあります。特にフローリングなど滑りやすい床材を使用していると、着地の際に安定感を失い転倒することがあります。
キャットウォークで失敗しないためのポイント
キャットウォークの設置が原因で猫に命の危険が及ばないよう、安全性を高めるためにはどういった点に注意すべきなのでしょうか。
猫の体格に合わせて高さやサイズを設計する
猫の体格や体重によって適正な高さは異なります。また、子猫のうちは体格が小さくても成長するにつれて徐々に大きくなり、キャットウォークのサイズが合わなくなることもあるでしょう。
一般的な成猫の場合、ステップや足場の幅は25cm程度を目安に、ステップ間の高さは20cm〜30cm程度で設計しておくと良いでしょう。
滑りにくい素材を採用する
着地時の転倒を防ぐために、カーペットなどを敷いて滑りにくい床にしておくことはもちろんですが、キャットウォークのステップや足場も素材に配慮して設計しましょう。
無垢材や集成材などの木材であれば問題ありませんが、樹脂などの場合は足場にもカーペットなどを敷いておくと安心です。
適正な設置場所を検討する
キャットウォークの大きさによって設置場所は限られますが、なるべく人の行き来が少なく、リラックスできる空間に設置しましょう。
たとえば、リビングに設置する場合には入り口付近は避け、部屋の奥に設置するのもおすすめです。
関連記事:キャットウォークの設置を失敗しないために押さえておきたい7つのコツ
DIYと市販のキャットウォークの比較
キャットウォークを設置する方法として、大きく分けてDIYによる施工と市販品の設置の2パターンが挙げられます。
結論からいえば、一定の安全性を担保しやすい市販品がおすすめです。
以下で両者の違いを説明します。
強度・安全性
キャットウォークの設置にあたってもっとも注意しなければならないのは、強度や安全性です。
専門知識がないままDIYで施工した場合、設計ミスや施工不良によって強度不足を招き、落下事故につながるリスクがあるでしょう。
一方、市販品であればメーカーがステップや足場の強度を計算しており、正しい手順に沿って取り付ければ一定の安全性は担保されます。
設置の自由度
部屋の広さや間取り、設置場所によってキャットウォークの仕様は異なります。
DIYの場合、ステップや足場の幅、ステップの数、間隔、高さなどを自由に設計できるため、設置の自由度は極めて高いでしょう。
市販品の場合はあらかじめパーツのサイズや仕様が決まっていることから、DIYほどの自由度はないですが、さまざまな製品を比較して選ぶことが可能です。
コスト
コスト面を比較した場合、安く仕上げられるのはDIYといえるでしょう。ホームセンターなどで木材や釘、ネジ、塗料などを購入しておけば最小限の費用で済みます。
ただし、DIYが初めての場合、のこぎりやヤスリ、電動ドリルなど必要な工具も一から取り揃える必要があります。その結果、市販品よりもコストが割高となってしまう可能性はあるでしょう。
また、何よりも完成したキャットウォークの安全性が保障できないのも心配ではあります。
関連記事:DIYでおしゃれなキャットウォークの作り方を紹介|業者との違いは?
Petrideがおすすめする猫に安全なキャットウォークとは?
市販品のキャットウォークにはさまざまな種類があり、メーカーによってもサイズや設置条件は異なります。安全性を第一に考えたとき、Petrideで販売されている以下の製品が特におすすめです。
ねこの通りみちセット
「ねこの通りみちセット」は、キャットウォークの最上部に設置する足場と、顔出しパネルがセットになった商品です。
足場は幅180cmまで対応でき、それ以外にも160cm、140cn、120cmが選択できます。
また、幅は25cmで滑りにくいカーペット素材を採用しているため、足を滑らせて落下する危険性も低いでしょう。
ねこのスキップ
「ねこのスキップ」は、壁面に自由な間隔、高さで設置可能なステップで、「ねこの通りみちセット」と併せて活用することで本格的なキャットウォークを手軽に構築できます。
ステップの幅が30cmと広めに確保されているほか、カーペット素材を採用し滑りにくいため、ジャンプをして乗り移ってもケガをする心配がほとんどありません。
テイストは猫と暮らすために最適なペットリノベーションを提供
市販品のキャットウォークは安全性が高く手軽に設置できるメリットがありますが、部屋の間取りや雰囲気によってはマッチする製品が見つからないケースもあります。
DIYの経験がなく自分自身の設置には不安があるという方には、ペットリノベーションという選択肢もおすすめです。
テイストではこれまで多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、キャットウォークの設置も得意としています。
これから新たな家族として猫を迎え入れる方はもちろん、現在の住環境を改善したいという方も、まずはお気軽にテイストまでご相談ください。
まとめ
猫にとって快適な環境を構築するために、キャットウォークは定番の設備ともいえます。
DIYでキャットウォークを設置する方も多いですが、設計を誤ってしまうと強度が不足し、落下事故を招くおそれもあり危険です。
このような不安のある方は、市販品を購入し説明書に沿って設置してみるのもおすすめです。また、特殊な間取りや設置スペースが限られている方、部屋の雰囲気に溶け込むデザイン性の高いキャットウォークを設置したいと考える方は、ペットリノベーションもあわせてご検討ください。