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猫がする「イカ耳」にはどんな意味がある?飼い主さんが注意すべきことは?

猫は人間の言葉を話すことができませんが、様々な表情で今の気持ちを伝えてくれます。

嬉しいときや楽しいときの感情を知ることはもちろん、猫がストレスを抱えているときはなるべく早く気が付いてあげたいものです。

今回は猫がする「イカ耳」にはどんな意味があるのか、飼い主が注意したいポイントとともにご紹介します。

猫の「イカ耳」とは?

「イカ耳」と聞いて、どんな様子なのかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。

猫の耳といえば通常は三角形をしており、上に向かってピンと立っている様子を思い浮かべるでしょう。

音の鳴る方向へくるくると動く猫の耳は、人間の4倍近い聴覚を持っているといわれており、些細な変化にも敏感に気が付くことができます。

そんな猫の耳が、後ろ向きに伏せたような状態になることを「イカ耳」といいます。

魚介類のイカについているヒレ(エンペラ)の部分と似た形であることからそう呼ばれていますが、ミミズクのようにも見えたり、飛行機の翼に見えたりすることもあるでしょう。

イカ耳になっている猫はどことなく表情がキリッとして見えることもあり、普段と違う感情を抱いている出あろうことが分かります。

そもそも猫がイカ耳になるのは、耳を左右にしっかりと倒すことで、ほんの少しの物音も聞き逃さないようにしているためだといわれています。

次の見出しでは、イカ耳になっている猫の感情について詳しく見ていきましょう。

関連記事:猫がストレスを感じるのはどんな時?快適な暮らしをさせてあげるには

猫のイカ耳はどんな時になる?

注意深く見ていると、どんなに温和な猫であっても時折イカ耳になっていることがあるでしょう。

イカ耳をしているからといって慌てて対処する必要はありませんが、そのときの猫の気持ちを想像し、ストレス源があるときは取り除いてあげることが大切です。

これからご紹介する3つのポイントを参考に、イカ耳になっているときの猫の気持ちを考えてみましょう。

もちろん、これからご紹介するものはどの猫にも当てはまるわけではありません。

長い間傍で猫と過ごしている飼い主だからこそ、下記の3つに当てはまらない猫の様子に気が付くこともあるでしょう。

大切なのは猫の様子をしっかりと観察し、愛情深く接することだといえます。

警戒心や不安を感じている時

猫が何かに対し警戒心を抱いていたり、不安な気持ちになっていたりするとき、感情が耳に現れることでイカ耳になる場合があります。

耳の変化だけでなく、体勢を低くして構えるような姿勢をしていたり、目を大きく見開いていたりすることもあるでしょう。

急に大きな音がして驚いたときや、見知らぬ人が家にいるときなど、猫にとって不安を覚えるような出来事が起きていないかを確認することが大切です。

怒りや威嚇の表現

猫が怒っているときや、相手に対して威嚇するときも、比較的イカ耳が現れやすいといえます。

猫の威嚇は普段の「ニャー」という鳴き声ではなく、低く唸るような声を出すことがありますが、そのときに耳を見ると多くの猫がイカ耳になっているでしょう。

これに加えしっぽの毛が逆立つことで太くなっていたり、背中を大きく反らせて飛び掛かる準備をしていたりする場合は、既に臨戦態勢に入っているといえます。

不快感やストレスを感じている時

感情をあらわにするほど怒っているときだけでなく、うっとうしさや不快感によってストレスを感じているときにもイカ耳が現れやすくなります。

大人しく眠っていた猫を人間が起こしてしまったり、触れられてほしくないタイミングで撫でられたりすると、黙っていても耳だけがイカ耳になることがあるでしょう。

耳で感情を示しているにも関わらず、しつこくスキンシップを取ろうとすることで、前述のように怒りが爆発してしまう可能性もあります。

猫が見せるイカ耳以外の注意すべき仕草・表情

先ほども少し触れたように、猫は感情によって様々な仕草や表情が見られます。

イカ耳以外にも猫の感情を知るポイントがいくつかあるため、より猫を理解するためにも知っておくと良いでしょう。

イカ耳同様に全ての猫に当てはまるわけではありませんが、多くの猫に当てはまるポイントとしておさえておくことをおすすめします。

しっぽの動き

猫のしっぽはバランスを取るためだけでなく、感情を表すために重要な役割を担っています。

特に以下のようなしっぽの様子に気が付いたときは、猫にストレスが溜まっているかもしれません。

ストレスの原因を探り、すぐに取り除けるものは対処してあげることが大切です。

  • しっぽが膨らむ
  • しっぽの毛が逆立つ
  • しっぽを体に巻き付ける・脚の間に隠す

目の様子

猫の目は、私たち人間と同じように瞳孔があり、明るい場所では細く暗い場所では丸く開いた状態です。

これは目に入ってくる光の量を調節している正常な反応ですが、明るい場所であっても瞳孔が開いている場合は猫がストレスを受けている可能性があるでしょう。

特に何かに対し威嚇していたり、怒りの感情を表していたりすることが多いため、猫の周りで変化が起きていないか確認することをおすすめします。

また、猫は信頼できる人間に対し、ゆっくりとまばたきをすることで愛情を伝えています。

飼い主が猫に対しまばたきをし、猫がゆっくりと返してくれたときは、気持ちが通じ合っているといって良いでしょう。

反対にパチパチと頻繁にまばたきをしている場合は、いらだちや病気のサインです。

結膜炎などの病気を疑いながら、猫のストレス源を取り除いてあげましょう。

行動の変化

猫は私たち人間と同じように、ストレスで行動に変化が現れる生き物です。

むしゃくしゃして周りに当たったり布団から起きてこられなかったりする人がいるように、猫も普段と違う行動を取る場合があることを覚えておきましょう。

下記に挙げたような行動が見られる場合は、早急にストレス源へ対処したり、場合によっては病院へ連れて行ったりすることが大切です。

  • トイレの失敗(トイレをしない)
  • 隠れ場所から出てこない
  • 過剰なグルーミング
  • うろうろする
  • 鳴き声(唸り声)を上げる
  • 食事や水分摂取をしない

これらの症状を放置してしまうと、栄養失調や脱毛など様々な病気になりやすいため注意が必要です。

時には人間と同じようにうつ状態となってしまう子もおり、決して軽視してはいけません。

関連記事:猫を飼うと家はこうなる!家に起こる変化や快適に過ごせる家づくりのポイントを紹介

猫のイカ耳に気付いた時の対処法

猫がイカ耳になっていることに気が付いたときは、一体どう対処すれば良いのか分からず困ってしまう方もいるでしょう。

猫の変化がイカ耳だけであれば、基本的には気持ちが落ち着くまでそっとしておくことをおすすめします。

もちろん目に見えて分かるストレス源がある場合は早めの対処が必要ですが、過剰におやつをあげて機嫌を取ったり、四六時中スキンシップを取ったりする必要はありません。

また、イカ耳以外にも様々な症状が現れている場合や、食事量が減っている場合、寝床から起きてこない場合などは病気の兆候である可能性があります。

素人では判断が難しいため、かかりつけの動物病院を受診しましょう。

夜間でも診療に対応している病院や、診療とまではいかなくても電話で対応してくれる病院があると安心です。

猫が安心できる環境とは

猫がストレスを感じることなく安心して暮らすためには、室内の環境を見直してあげることが大切です。

猫の習性を理解したスペースを作ってあげることで、ストレスとうまく付き合い、室内飼いであってものびのびと過ごしてもらえるでしょう。

静かで落ち着ける寝床

一日のほとんどを寝て過ごす猫にとって、静かに落ち着いて眠れる場所は必要不可欠といえます。

飼い主とおもちゃで遊ぶときや、おやつをねだるときの体力を温存するためにも、音を気にせず眠れる場所を確保してあげましょう。

常に誰かがいるリビングよりも、リビングの隣の部屋など、人の動線から外れた場所がおすすめです。

隠れられる場所

急な来客があったり、子どもが音の出るおもちゃで遊び始めたりしたとき、猫が身を隠せる場所を用意しておくと良いでしょう。

先ほどご紹介した寝床でも良いですし、段ボールの中や猫用ちぐらなど狭くて安心できる場所もおすすめです。

家具や物の少ない綺麗なお部屋の場合、猫が自分で隠れられる場所を探せない場合があるため、別途用意してあげると安心です。

高い場所

猫は平らな場所を走り回るよりも、高いところと低いところを行き来する上下運動が得意な生き物です。

上下運動ができないままだとストレスが溜まり、結果として運動不足に陥ってしまう可能性もあるでしょう。

タンスや冷蔵庫の上などを綺麗にしておくことも良いですし、別途キャットタワーやキャットウォークを設置してあげても喜びます。

運動できるスペース

物が多く身体を動かすスペースがないお部屋の場合、先ほど同様に猫が運動不足になってしまう可能性があります。

おもちゃを使って積極的に身体を動かしてもらうことも大切ですが、基本的には猫が自分で動けるようなスペースを確保してあげましょう。

広いスペースがあれば怪我の心配がないほか、インテリアを壊してしまうリスクも軽減できます。

清潔なトイレ

猫はとっても綺麗好きな生き物のため、常に清潔なトイレを用意してあげることが大切です。

一日に何度も排泄をしますが、トイレが汚れていると上手に排泄ができず、別の場所へ隠れてするようになってしまいます。

多頭飼いをしている場合などは特に、トイレを複数用意し、いつでも清潔な状態を保てるように工夫しましょう。

関連記事:猫部屋を作るためのポイント|必要な家具やインテリアとは

猫がいるおうちにおすすめのグッズを紹介

ペットライドでは、大切な猫ちゃんと飼い主がお互いに幸せな毎日を送れるよう、猫ちゃんの習性を活かした様々なグッズを用意しています。

今回は猫がのびのびと過ごせる場所が少ないおうちに向けて、おすすめのグッズを2種類ご紹介しましょう。

猫のひみつきちシリーズ

柔らかい毛布などを敷いて寝床として使うも良し、トイレを設置し周りの目を気にすることなく排泄してもらうも良し、猫が安心して過ごせるスペースとして活躍するグッズです。

カラーは6色からお選びいただけるため、インテリアにも合わせやすいでしょう。

穴の位置もおうちに合うように4ヶ所から選択できるため、届いたその日からすぐに使い始められます。

高さ90cmというちょうど良いサイズ感で、上下運動にもピッタリです。

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キャットタワーシリーズ

壁に直接設置することで、上下運動がしにくいおうちでも運動不足を解消できるグッズです。

天板は猫の足が滑らないようにカーペット加工がされており、子猫からシニア猫まで安心して使えるでしょう。

こちらも6色から選べるのに加え、カーペット部分のカラーも選べるため、お部屋の雰囲気に合わせやすい点が魅力的です。

◆商品の詳細はこちら◆

まとめ

猫がイカ耳になる理由には様々なものがありますが、嬉しいときや喜んでいるときにはなかなか見られないことから、ストレスが溜まっている可能性も考慮すべきといえます。

ストレスが溜まらないようにすることはもちろん、猫自身がうまく発散できるよう、環境づくりも工夫することをおすすめします。

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