室内で猫を飼育していると、行動範囲が限定されて運動不足になるのではないかと心配になるものです。
また、部屋の外に出たがっているときにドアを開けてあげるのも煩わしく、夏や冬の季節になると空調効率が低下することもあります。
このような問題を解消するためにおすすめなのが、猫用ドアの設置です。本記事では、猫用ドアのリフォームを考えている方のために、設置の方法やリフォームのポイント、気になる費用などもあわせてご紹介します。
猫用ドアを設置するメリット
猫用ドアとは、猫が自由に通り抜けられるよう、一部に数十cm程度の通用口が設けられたドアのことを指します。
通常、猫が部屋を出入りする際には、ドアをつねに開放しておくか、その都度飼い主が開けてあげなければなりません。
しかし、それでは空調効率が低下するほか、ドアを開け閉めするたびに手間がかかってしまいます。猫用ドアを設置することにより、このような問題を解消し快適な住環境を実現できるのです。
また、猫が無理にドアを開けようとすると、ドアやドア枠の一部を爪で引っ掻いて傷がつくおそれがありますが、猫用ドアを設置すればストレスなく行き来できるため、このような被害を最小限に抑えられるでしょう。
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猫用ドアの設置方法
猫用ドアは主に既存のドアの一部を加工して取り付けるタイプと、据え付けタイプの2種類があります。
これらを施工するにはどういった方法があるのでしょうか。
DIY
もっとも手軽で安価にできるのがDIYによる取り付けです。ペットショップやECサイトなどでは後付用の猫用ドアが販売されており、一般的な工具があればDIYでも簡単に取り付けが可能です。
製品によって取り付け方法はわずかに異なりますが、一般的な仕組みとしては既存のドアの一部に穴を切り抜き、猫用ドアをはめて固定するというものです。
ただし、DIYで対応できるのは木製のドアのみであり、ガラスなど特殊な素材のものになるとDIYでは難しいケースが多いでしょう。
リノベーション業者へ依頼
DIYでは加工が困難なドアや、工具の扱い方が分からず自分自身での作業に不安を覚える方も多いでしょう。
そのような場合には、リノベーション業者へ依頼する方法があります。市販の猫用ドアの取り付けはもちろんですが、猫の体型やドアの形状、サイズに合わせて最適な施工を行うこともがきます。
また現状のドアを取り外し、据え付けタイプの猫用ドアを設置する際にも、リノベーション業者へ依頼することで隙間やズレがなくきれいに仕上げられるでしょう。
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猫用ドアをリフォームをするべき理由
近年、猫用ドアのリフォームを行う飼い主が増えていますが、それはなぜなのでしょうか。設置する理由やメリットをご紹介しましょう。
光熱費の節約につながる
冒頭でも紹介した通り、猫用ドアを設置することでドアを常時開放する必要がなくなり、空調効率の改善が見込めます。
つねに部屋の温度を一定に保つことができれば、光熱費の節約にもつながるでしょう。
猫のストレス軽減・健康管理
外出が多い飼い主の場合、猫を同じ部屋に閉じ込めておくとストレスが溜まったり、運動不足に陥ったりすることがあります。
猫が自由に行き来できるドアを設置すれば、自然と運動量が増えてストレスを感じにくくなるでしょう。
また、特に夏場は部屋の温度が上昇し熱中症のリスクが高まりますが、猫用ドアを設置すれば涼しい部屋に自由に移動できます。
リノベーション業者へ依頼したほうが良い理由とは?
猫用ドアの設置にあたっては、DIYとリノベーション業者への依頼という2つの方法があることを紹介しましたが、より安全で確実な方法としておすすめなのはリノベーション業者への依頼です。
ドアをきれいに加工し美しい見た目を実現できることはもちろん、保証やアフターフォローの面でも大きな違いがあります。
DIYの場合、基本的に自己責任のもとで作業を行わなければならず、設置後に何らかの不具合が生じたとしても保証を受けることはできません。一方、リノベーション業者であれば施工不良があった場合に一定期間の保証が認められるため安心です。
不適切な加工や施工は見た目が悪いだけでなく、場合によっては猫にケガを負わせることも考えられるため、できるだけプロに頼ったほうが安全といえるでしょう。
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猫用ドアのリフォームで考えるべきポイント
猫用ドアにはさまざまな製品があり、リフォームを行う際にも現場の状況を踏まえて加工・設置をしなければなりません。
リフォームにあたってはどのような点に注意すべきなのでしょうか。
取り付け箇所
猫用ドアの選定にあたって真っ先に検討すべきなのは取り付け場所です。
一戸建てや分譲マンションなどの場合には飼い主の判断でドアを加工することもできますが、賃貸住宅の場合は管理会社や大家さんに許可を得る必要があります。
また、ドアの素材や大きさなどに応じて、最適な猫用ドアを選定しなければなりません。
取り付け場所が決まらないと、どの猫用ドアを選べばよいかわからず、リフォーム業者へ依頼することもできないのです。
サイズ
猫によって体高や幅が異なることから、それぞれの体格にマッチした猫用ドアを選ばなくてはなりません。
「猫用」という記載があるからといって市販品を選定したものの、サイズが合わず穴をすり抜けられないというケースも考えられます。
特に子猫の場合、将来どの程度まで成長するのかを見越したうえで、ある程度余裕をもったサイズを確保しておくことが大切です。
機能性
一口に猫用ドアといってもさまざまな種類があり、機能も異なります。
たとえば部屋を掃除したり除菌したりする場合、一時的に猫を部屋の外に避難させなければなりません。
そのためには侵入を防止するロック機能が備わった猫用ドアが適しているでしょう。
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猫用ドアのリフォームにかかる費用
猫用ドアの設置にあたって、多くの方が気になるのが費用の問題ではないでしょうか。上記でも紹介した通り、猫用ドアは市販の製品をDIYで取り付ける方法と、リフォーム業者などに依頼して既存のドアを加工する、あるいはドアそのものを交換する方法があります。
それぞれのパターンに応じて費用の相場をご紹介しましょう。
DIYの場合
既存のドアに後付けが可能な市販の猫用ドアは、製品によって価格帯が異なり、2,000〜5,000円程度のものが多いです。
DIYではノコギリやドライバー、電動ドリルなどの工具が必要で、これらが自宅にあれば材料費のみで設置でき、コストを最小限に抑えられます。
リフォーム業者へ依頼する場合(既存のドア加工)
リフォーム業者へ依頼し既存のドアを加工してもらう場合には、ドアの形状や素材などによって異なり、1か所あたり1万5,000円〜2万円程度が相場となっています。
ただし、リフォーム業者によっては上記とは別に材料費が発生するケースもあるため、事前に見積もりをとってもらい内訳を確認しておきましょう。
リフォーム業者へ依頼する場合(ドア本体の交換)
あらかじめ猫用ドアが加工されたドアを購入し、既存のドアを本体ごと交換する場合の費用としては、最低でも8万円から10万円前後のコストを要します。
ドアの大きさや形状、厚み、素材、デザインなどによってはこれ以上の費用がかかる場合もあるでしょう。
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猫用ドアのリフォームならペットリノベーションのテイスト
猫用ドアのリフォームは比較的難易度が低く、作業に慣れている方であればDIYでも施工が可能です。
しかし、ドアの一部をくり抜いて施工する必要があるため、万が一失敗するとリカバリーが難しく、ドア本体を買い換えなければならないケースも想定されます。
このような事態を避けるためにも、作業に不安がある場合やDIYの経験がない方は、ペットリノベーションに対応している専門の業者に依頼することも検討してみましょう。
テイストは猫用ドアの設置や交換はもちろんのこと、床材の張り替えや感電対策、キャットウォークの施工など数多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があります。
予算に応じて最適なリノベーションプランもご提案できるため、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
猫の運動不足解消やストレスの軽減、室内の空調効率を改善するためにも、猫用ドアの設置は有効です。
DIYで設置可能な市販の猫用ドアは数千円と安価に購入できますが、既存ドアの加工に失敗してしまうと想定外の出費を強いられたり、満足のいく仕上がりにならないこともあるでしょう。
このような事態を招かないためにも、作業に不安がある場合にはペットリフォームに対応している専門の業者に相談・依頼することもおすすめです。
施工実績が豊富で信頼性が高いペットリフォーム業者をお探しの方は、ぜひ一度テイストまでお問い合わせください。