
猫を飼う上で多くの方が気にする「抜け毛」
床に落ちたり服に付いたりとこまめな清掃が必要なため、できるだけ毛の抜けない猫を飼いたいと考える方も少なくありません。
今回は数ある猫種の中から比較的毛が抜けにくい猫についてご紹介します。
Contents
【大前提】全く毛が抜けない猫はいない

本来猫の毛は人間の髪と同じく常に生え変わっているため、全く毛の抜けない猫は存在しません。
体毛が抜け、その後新しい毛が生えてくることにより、常にふわふわの毛で身体を守ることができるのです。
これからご紹介する「毛が抜けにくい猫」をチェックする際も、他の猫種と同じように抜け毛のお手入れが必要となることを覚えておきましょう。
猫の毛について
猫の毛は皮膚や身体を守るために生えているため、猫にとってなくてはならないものです。
一定のサイクルで毛が生え変わるため、どんな猫種であっても抜け毛は避けられないでしょう。
毎日過ごしている中でも少しずつ毛が抜けていますが、春と秋に換毛期を迎えると、通常に比べて抜け毛が10倍ほどに増える子もいます。
換毛期とは、暑い夏は通気性の良い涼しい毛に、寒い冬は保温効果の高いふわふわの毛に生え変わることをいいます。
短毛種の猫であっても目に見える変化が訪れるため、長毛種の場合はより一層丁寧にお手入れしてあげる必要があるでしょう。
毛が“抜けにくい”猫はいる
全ての猫種において毛が抜けることは避けられませんが、その中でも比較的毛が抜けにくい猫種が存在します。
そもそも毛が抜けにくかったり、毛が抜けても色味や太さから目立ちにくかったりと、種類によって様々な特徴があります。
抜け毛の目立ちにくさに関しては、毛の色や太さだけでなく、家具や床の色も大きく関係してきます。
これから猫を迎える準備をする場合は、毛の色に合わせたカーペットを選んだり、ツルツルとしていて毛が付きにくい素材の服を着たりすることもおすすめです。
毛が抜けない(抜けにくい)猫を飼うメリット
様々な種類のいる猫の中で、毛が抜けにくい猫を飼う際はどんなメリットがあるのでしょうか。
実際に猫と暮らしたときの様子をイメージしながら、大きく分けて3つのポイントについて見ていきましょう。
お手入れが楽
毛が抜けにくいということは、その分お手入れがしやすいといったメリットがあります。
お手入れといっても単に部屋や服の掃除をするだけでなく、定期的にブラッシングをしたり、必要に応じてグルーミングサロンや医療機関を受診したりと様々な手間がかかるでしょう。
下記は長毛種・短毛種のお手入れについて比較した表です。
お手入れには費用が発生することも多いため、事前に予算を決めておき、定期的にケアできるよう準備しておかなければなりません。
長毛種 | 短毛種 | |
自宅でのブラッシング用品 | 5,000円~10,000円/年 | 5,000円~10,000円/年 |
店舗でのグルーミング | 3,000円~5,000円×年2~4回 | ほとんど必要なし |
店舗でのケア(シャンプーやカットなど) | 6,000円~20,000円/年 | ほとんど必要なし |
かかりつけ医での皮膚の健康管理 | 10,000円~30,000円/年 | 10,000円~30,000円/年 |
清掃用具 | 20,000円~50,000円/年 | 10,000円~20,000円/年 |
まず長毛種の場合、毎日のブラッシングが重要となります。ブラシやコーム・毛玉取りグッズなどを購入し、毎日の習慣にすることが大切です。
これに加えて年に数回は店舗でグルーミングやシャンプー・カットをしてもらい、常に清潔な状態を保ちましょう。
自宅の中でも空気清浄機やペット用掃除機などを準備し、適宜フィルターを交換しながら、清潔な部屋で過ごせるよう工夫が必要です。
短毛種や毛がほとんどない猫の場合、ブラッシングは3日~1週間に1回程度行えば良いとされています。
毛がない分皮膚トラブルが起こりやすいため、長毛種と同様に定期的な受診が欠かせません。
皮膚だけでなく身体全体の健康をチェックしてもらうためにも、半年に1回はかかりつけ医を受診しましょう。
皮膚の健康状態を把握しやすい
毛が抜けにくい猫の場合、長毛種に比べて皮膚をチェックしやすく、健康状態を常に把握できるといったメリットがあります。
その分紫外線や乾燥に弱い子も多いため、上記でご紹介したように、定期的な受診が必要となるでしょう。
部屋の湿度を一定に保ったり、直射日光を浴びすぎないように注意したりすることも大切です。
猫の皮膚病にも様々なものがありますが、ノミやダニによるものからアレルギー性の皮膚炎など、すぐに治療が必要なものもたくさんあります。
言葉で不快感を訴えられない猫だからこそ、少しの異変にもすぐに気が付いてあげる必要があるでしょう。
猫の毛アレルギーでも飼える可能性がある
猫の毛にアレルギーを持っている方は、長毛種や毛が抜けやすい猫を飼うとアレルギー反応が出てしまう可能性があります。
毛の抜けにくい猫であればその分症状が出にくいですが、だからといって100%安全というわけではないため、医師と相談の上飼うことが大切です。
また、アレルギー反応が出た場合の対策を学んだり、空気清浄機を常に付けておいたりすることも大切です。
「可愛いから」というだけで猫を飼い、重篤なアレルギー症状が出ることのないように注意しましょう。
毛が抜けない(抜けにくい)おすすめ猫種5選
続いて、数ある猫種の中でも毛が抜けにくいとされる猫を5種類ピックアップしてご紹介します。
スフィンクス

まったく毛がないように見えるスフィンクスですが、実はごくわずかな体毛が皮膚を覆っており、すべすべとした手触りが特徴です。
ヒゲがない子も多いため、抜け落ちる毛はほとんど目立たないといって良いでしょう。
甘え上手で飼い主に懐きやすく、親友同士のような関係性を築くことができます。
皮膚への刺激に弱いため、乾燥対策や紫外線対策を念入りに行いましょう。
コーニッシュレックス
くるくると短い毛が身体を覆っているコーニッシュレックス。抜け毛がゼロではないものの、ほとんど目立たない猫種の一つです。
耳が大きくスリムであり、飼い主と一緒に身体を動かす遊びが好きな子が多いでしょう。
毛が短い分皮脂が多く出ることがあり、定期的な入浴やタオルでの拭き取りが重要となります。
デボンレックス
ふわふわとした巻き毛が特徴的なデボンレックスは、別名「プードルキャット」と呼ばれることもあります。
社交的で物怖じしない性格が特徴で、人間はもちろん他の猫やペットともすぐに仲良くなれるでしょう。
コーニッシュレックス同様皮脂が多いため、ブラッシングよりも皮膚のチェックをこまめにしてあげることが大切です。
シンガプーラ

小さな身体と短く整った毛が特徴的なシンガプーラ。
鳴き声も小さく大人しいため、集合住宅でも飼いやすい猫といわれています。
怒ったり威嚇したりすることも少ないため、お迎えしてすぐに打ち解けられるでしょう。
数日に1回程度のブラッシングを行えば十分お手入れができますが、寒さに弱い一面があるため、部屋の湿度や温度を一定に保ってあげる必要があります。
バーミーズ

気品あふれる印象と短く整った毛で、近年人気を集めているバーミーズ。
猫らしいわがままな一面があるかと思いきや、実際はよく鳴く話好きな性格をしています。
毛が短いため困毛なブラッシングは必要ありませんが、皮膚の状態をチェックするためにも、定期的に撫でたりお風呂に入れたりしてあげると良いでしょう。
関連記事:猫の平均寿命は何年?ギネス記録の猫はどれくらい長生き?
猫の抜け毛を減らすためのケア方法
毛の抜けにくい猫であってもそうでなくても、抜け毛を減らすために様々なケアをしてあげることが大切です。
頻度や回数は猫種によって異なりますが、これからご紹介する5つのポイントを参考に、猫に合ったお手入れ方法を探してみてはいかがでしょうか。
定期的なブラッシングの習慣化
猫の抜け毛が床や服に付くことを防ぐためには、定期的にブラッシングをしてあげることが一番です。
抜け毛が絡まってしまう心配も防げるため、短毛種であれば1週間に1回程度、長毛種はできるだけ毎日ブラッシングをしてあげましょう。
毛のお手入れだけでなく、飼い主と猫のコミュニケーションにもなるため、習慣化することをおすすめします。
グルーミンググローブの活用
グルーミンググローブとは、手にはめて撫でるだけでブラッシングができるアイテムです。
ブラシを使うよりも細かいところまでお手入れしやすく、飼い主の手で撫でられているように感じるため、ブラッシングが苦手な子のケアにも活躍してくれるでしょう。
シャンプー時に使えるグルーミンググローブもあり、それぞれ用意しておくことをおすすめします。
ペット用ウェットシートの使用
ブラッシングやグルーミングに比べて簡単に猫をケアできるペット用ウェットシート。
食べこぼしや排泄後のお手入れがしやすいだけでなく、全身を撫でて抜け毛を取ってあげることもできます。
必要なときに必要な分だけサッと取り出せるため、一つは持っておくと良いでしょう。
獣医師による定期的な健康チェック
短毛種・長毛種に関わらず、かかりつけの獣医師に定期的な健康チェックをしてもらいましょう。
皮膚や毛の異変だけでなく、身体の中もしっかりと診察してもらうことで、病気を未然に防ぐことに繋がります。
我慢強い子などは異変があっても飼い主に訴えないこともあるため、健康診断で早期発見することが大切です。
室内の環境整備
どれだけ工夫しても、猫の毛が部屋に落ちるのを完全になくすことはできません。
毛足の長いカーペットよりもツルツルとしたフローリングを選んだり、床や家具にあらかじめカバーをかけておいたりと、少しでもお手入れがしやすいように工夫してみてはいかがでしょうか。
ペット用の空気清浄機などを置き、抜け毛が舞うのを防ぐことも大切です。
また、猫を飼っているとどうしても衣類に毛が付いてしまい、外出する際に気になる方も多いはず。
普段からこまめにクローゼットへしまったり、猫の毛が簡単に取れるコロコロタイプの粘着シートを準備したりすると良いでしょう。
毛が抜けない(抜けにくい猫)を飼うときの注意点

毛が抜けにくい猫だからといって、何も気にせず飼って良いわけではありません。
毛が抜けにくいからこそ別のトラブルが起こる可能性もあるため、事前にこれからご紹介する4つの注意点をおさえておきましょう。
皮膚トラブルには気をつかう必要がある
毛の抜けにくい猫はそのほとんどが短毛種であり、長毛種に比べて皮膚トラブルが起こりやすいといったリスクがあります。
常に皮膚をチェックし炎症が起きていないか確認するだけでなく、部屋が乾燥していないか、直射日光に当たりすぎていないかなどにも注意しておきましょう。
皮膚トラブルを放置してしまうと、炎症が全身に広がったり、猫自身が引っかいて傷を作ってしまったりする場合があります。
気が付いたときはすぐに医師へ相談し、適切な治療を受けましょう。
アレルギーのリスクが完全に解消されるわけではない
先ほど、長毛種に比べて短毛種の方が猫アレルギーを発症しにくいとご紹介しました。
とはいえ短毛種であっても毛が抜けないわけではないということ、そして猫の唾液や尿などにもアレルゲンが含まれていることなどから、アレルギーのリスクが完全に解消されるわけではありません。
症状が軽い方でも、猫と暮らす期間が長ければ長いほど悪化する可能性があるため、獣医師だけでなく自身の医師ともしっかり相談することが大切です。
寒さに弱いため室温管理が重要
毛の抜けにくい猫はその分寒さに弱く、冬場の気温変化によって体調を壊してしまう可能性があります。
普段過ごす部屋だけでなく、猫が行き来する様々な部屋を暖めてあげることで、冬場も快適に過ごしてもらえるでしょう。室温だけでなく適度な湿度を維持し、乾燥を防ぐことも大切です。
猫種ごとの健康リスクを把握
猫は種類によってかかりやすい病気が異なるため、あらかじめ猫種ごとのリスクを理解し、何かあったときにはすぐに対応できるよう準備をしておく必要があります。
先ほどご紹介した短毛種の猫は、主に皮膚病に気を付ける必要がありますが、他にも遺伝的な病気にかかりやすい子もいるため注意しましょう。
代表的な猫種とかかりやすい病気は以下の通りです。
猫の病気 | 代表的な猫種 |
多発性嚢胞腎症 | ペルシャ/スコティッシュフォールドアメリカンショートヘア/マンチカンなど |
肥大型心筋症 | メインクーン/ラグドール/ペルシャスコティッシュフォールドアメリカンショートヘア/マンチカンなど |
骨軟骨異形成症 | ペルシャ/スコティッシュフォールドアメリカンカール/ヒマラヤン/マンチカンなど |
シュウ酸カルシウム結石 | スコティッシュフォールドアメリカンショートヘア/マンチカンなど |
外耳炎 | スコティッシュフォールドアメリカンカール/ヒマラヤン/マンチカンなど |
ピルビン酸キナーゼ欠損症 | ベンガル/メインクーン/ラグドールなど |
関連記事:本当に飼いやすい猫の種類ランキングTOP10!初心者にもおすすめの猫種とは?
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中でもこれからご紹介する3つの製品は、お部屋に合わせてサイズやカラーを選ぶことができ、猫だけでなく人間にとっても嬉しい機能が盛りだくさんです。
猫のひみつ基地は、希望する場所に穴を空けることができ、猫が自由に出入りできる特別な場所です。
騒がしい時間帯はその中に入って休んだり、トイレを入れて人目を気にせずに排泄してもらったりと、猫にとっての重要なプライベートスペースになるでしょう。
◆猫のひみつ基地◆「猫のスキップ」は、壁に直接取り付けることで、お部屋を狭くすることなく猫の運動量を増やすことができます。
上部には滑り止めが付いているため、高いところからの落下が心配な方も安心。賃貸物件でも壁を傷つけずに取り付けが可能です。
◆猫のスキップ◆「猫の通り道」は、猫のスキップに追加しても良し、単体で使っても良しのロングキャットウォークです。
滑り止め付きで安心して使ってもらえるほか、ひょっこりと顔を出す様子が可愛らしい穴あきパネルもあり、限られたスペースで上下運動を楽しめます。
◆猫の通り道◆ペットライドは長年ペット業界に携わり、猫の習性を理解した製品作りを続けています。
どんなアイテムを選べば良いか分からない方、インテリアに合うアイテムを探している方はぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
完全に毛が抜けない猫は存在しませんが、短毛種であればお手入れがしやすく、かつ皮膚の異変も見つけやすいといったメリットがあります。
これに加え、短毛種・長毛種を問わず正しいお手入れ方法を学び、日々清潔に過ごしてもらえるように工夫することが大切です。