古くは「猫といえば野生」だった日本ですが、現在は8割程度の飼い猫が完全に室内のみで生活しています。
室内で飼うことで外でのトラブルに巻き込まれずに済むため、猫の怪我や病気のリスクを抑えられるでしょう。
今回は猫を飼うのが初めての方に向け、室内での飼い方を分かりやすくご紹介します。
環境の整え方から種類による性格の違いまで、猫に関することをまとめて学んでいきましょう。
猫を飼う前に考えておくべきこと
猫を飼うことが決まったら、ワクワクした気持ちでいっぱいになり、今すぐにでも迎えたいと感じるのではないでしょうか。
ペットショップから迎える場合も、保護施設から迎える場合も、同様に可愛い猫との生活に心が躍るはずです。
しかし、猫を迎えるということはすなわち「家族が増える」ことであり、動物だからと軽視していてはいけません。
飼うことを決める前に、もう一度これからご紹介する内容を考えてみましょう。
命に対して長期的な責任を持てるか
猫を飼うということは、即ち「命を預かる」ことです。
単に動物を家に入れるという意味で捉えているうちは、猫に限らずどんな動物であっても迎えるべきではないでしょう。
人間の子と同じように、日々コミュニケーションを取りながら生活をし、体調が悪くなった場合はすぐに病院を受診する必要があります。
猫を始めとするペットを迎える際は、そのほとんどが人間よりも早く寿命を迎えるため、いつかは来るであろう別れを覚悟しておかなければなりません。
さらにいえば、寿命を迎えるまではいかなる異変にもすぐに対応できる責任を持たなければならないでしょう。
一般的に動物病院は自費での診察となるため、症状によっては高額な医療費が発生する可能性もあります。
診察を受けるほどの不調がなくても、定期的な健康診断や食事・トイレに関係する消耗品など、ペットを飼うには費用が必要です。
食事も子猫用・老猫用など細かく分かれているほか、体調に合わせて選ぶ必要もあるため、ずっと同じものをあげていれば良いというわけではありません。
特定の病気を防ぐため、高額な食事が必要となることもあるでしょう。
以上のことから、猫を飼う際は「命に対する責任」を持てるかどうか判断する必要があります。
病気が怖いからと手放したり、お金がかかるからといって譲渡したりするのは、飼い主としての責任を放棄することになります。
猫の習性に合わせた環境を整えられるか
どれだけ猫に愛情を注いでいても、猫がストレスなく過ごせていなければ様々なトラブルが生じてしまいます。
猫の習性として高いところと低いところを行き来するような上下運動が得意なため、キャットタワーなどを置いて運動がしやすいように整えてあげなければなりません。
物が多くごちゃごちゃとした部屋では怪我や誤飲の危険性があるため、部屋の中は常に清潔な状態を保つ必要があるでしょう。
また、猫の習性として注意しなければならないのが「爪とぎ」です。
いくらこまめに爪を切ってあげていても、爪とぎ自体を辞めさせることはできないでしょう。
専用の爪とぎが気に入ってくれれば良いですが、中には壁や家具を傷つけてしまう子もいます。
賃貸物件など、傷がつくと困る家では十分に猫を飼うことが難しい可能性があるでしょう。
このように、猫を飼うと生活の中心が猫となり、飼い主はこれまでの環境を変える必要が出てきます。
場合によっては引っ越しなどで多額の費用が発生することもあるため、十分な環境を整えられるかどうかは必ずチェックしておきましょう。
自分自身や同居者のアレルギーの有無
猫を飼う上でもう一点注意しなければならないのが「アレルギー」です。
猫の毛や汗・唾液などに含まれる「Feld1」という成分がアレルゲンとなり、目のかゆみや充血・くしゃみ・鼻水・息苦しさ・湿疹など様々な症状が出る場合があります。
このような症状が出ると猫との同居が難しくなるため、猫を迎える前に必ずチェックしておかなければなりません。
軽度な症状だからといってアレルギーを放置したり、症状が出ているにもかかわらず猫を飼い続けたりすると、アナフィラキシーショックを起こし命を失う可能性もゼロではありません。
「別の部屋にいるから大丈夫」と過信することなく、アレルギーの方がいる場合は猫を迎えるのを見送りましょう。
関連記事:猫の平均寿命は何年?ギネス記録の猫はどれくらい長生き?
猫種による性格の違い
猫はどんな種類を迎えるかによって性格に傾向があり、その後の生活も大きく変わってきます。
どの子にも必ず当てはまるとはいえないものの、大まかな性格の傾向を知っておき、自分のライフスタイルに合うかどうか確認すると良いでしょう。
活発で感情豊か
アビシニアンやベンガルなどの種類は、活発で感情豊かな子が多いといわれています。
遊び好きで飼い主に構ってもらうと喜ぶため、新しいおもちゃなども積極的に使ってくれるでしょう。
身体を動かすことも大好きで、部屋の端から端までを走り回って運動するのが特徴です。
お迎えする際はしっかりと運動できる環境を整えてあげましょう。
優しく飼い主に忠実
メインクーンやラグドールなど大型の猫は、飼い主に忠実で優しい大型犬のような性格の子が多い傾向にあります。
感情の変化に敏感であり、飼い主が落ち込んでいるとそっと傍に来て寄り添ってくれるでしょう。
遊び好きではありますが、一人の時間も大切であり、自立している子が多いのも特徴です。
おとなしく落ち着いている
スコティッシュフォールドやペルシャなどの種類は、おっとりとしていて落ち着いた子が多いといわれています。
のんびりとした性格のため、時には運動不足になることもあり注意が必要です。
飼い主の動きをよく見ており、甘え上手で人懐っこい一面も持ち合わせています。
気まぐれでツンデレ
ロシアンブルーやシャム猫などは、「THE 猫」といっても過言ではないほど気まぐれかつツンデレな性格の子が多く見られます。
遊ぼうとすると離れてしまうにもかかわらず、常に部屋のどこかから飼い主の様子を伺っており、心を開いた相手にしか懐きません。
その分懐いてくれたときの喜びが大きく、生涯の友となるでしょう。
子猫を飼う際に注意すること
一般的な猫を飼う際に注意したいことはたくさんありますが、これに加えて子猫ならではの注意点も知っておかなければなりません。
子猫のうちはほんの少しの油断が危険を招く可能性があるため、慣れるまでは生活のほとんどを子猫に注ぐことも覚悟しておきましょう。
成長段階に応じた食事管理
子猫のうちは母乳から離乳食、そして大人と同じ食事になるまで、成長に合わせた食事管理が必要です。
特に母乳を飲んでいる時期の子猫を人の手で育てる場合、母親による授乳と同じように安心して食事をしてもらわなければなりません。
子猫専用のミルクを哺乳瓶に入れてあげるのはもちろん、濃度やあげる量も成長に合わせて調節しましょう。
生後2ヶ月を超えると、次第に歯が生えそろい大人と同じ食事を開始できるようになります。
それまではウェットフードを中心とした離乳食を与え、胃腸に負担をかけないように配慮することが大切です。
安全な環境づくり
大人の猫であれば問題がない環境であっても、好奇心旺盛な子猫には危険がたくさん潜んでいます。
ふわふわと揺れるカーテンによじ登って下りられなくなったり、コードに絡んで感電したりすることがないよう、猫の生活する部屋だけでも安全な環境を整えてあげましょう。
飼い主が留守にする際は子猫をケージに入れ、部屋を出ている間の思わぬ事故を防がなければなりません。
トイレトレーニング
生まれたばかりの子猫は、排泄の度に親猫がお尻を舐めて刺激をしなければなりません。
何らかの理由で親猫から離れた状態で子猫を飼う場合、子猫は一人で排泄ができないため、放っておくと病気になってしまいます。
生まれてすぐから2週間ほどの場合は2時間から4時間おき、生後2週間から4週間の場合は4時間から5時間おきを目安に濡れた綿棒やタオルでお尻を刺激してあげましょう。
子猫が自力で排泄ができるようになった後は、決められたトイレで排泄をしてもらえるようにトイレトレーニングを行います。
子猫がその場をうろついたり、落ち着かない様子を見せたりしているのに気が付いたら、そっとトイレへ連れて行きましょう。
トイレに行くのを怖がってしまわないように、慌てずゆっくりと連れて行くのが大切です。
これを繰り返しているうちに、子猫は自然と排泄の場所を覚えるようになります。
仮に失敗してしまっても大声を出すことなく、しっかりと覚えるまで長い目で見ながら対応してあげましょう。
健康管理
猫の健康管理は飼い主の大きな役割の一つです。
先程も触れたように、猫の中には不調を隠してしまう子も多く、重大な怪我や病気に気が付くのが遅くなってしまう場合があります。
定期的に健康診断を受けるとともに、猫の体調を毎日しっかりと観察し、変わったところがないかをチェックしましょう。
猫専用のワクチンで予防できる病気も多いため、かかりつけの医師と摂取時期についてしっかりと確認する必要があります。
また、猫を飼う際に大きな出費となりやすいのが避妊や去勢手術です。
繁殖を目標としており、生まれた子猫の面倒も見られるならば良いですが、そうでなければ早めに避妊・去勢手術を行いましょう。
保護猫や成猫を引き取る場合
保護猫や既に大人になっている成猫を引き取る場合、子猫とはまた違った点に注意が必要です。
これまで過ごしてきた環境と大きく異なるため、猫にとっての負担をなるべく軽減させてあげる必要があります。
最初はケージでの飼育から
早く家に慣れてほしいと思うあまり、急に部屋に放しても猫は自由に動くことができません。
最初はトイレや寝床・ご飯が揃ったケージを用意し、猫が心を落ち着けられる場所を確保してあげましょう。
ケージは子猫のものとは異なり、中でしっかりと身体を動かせる大きなものを用意する必要があります。
ケージでの暮らしに慣れてきたら、1日1時間から徐々に外へと出てもらいます。
その際も飼い主と過度に触れ合うことなく、猫が自由に周りを探検できるようにしてあげましょう。
環境に慣れるまでは徐々に信頼関係を築く
人間側は待望の猫を迎えた喜びにあふれていますが、猫にとってみると知らない場所で一人きりになってしまい、非常に心細い状態となるはずです。
普段は温厚な子でも、急に抱き上げたり顔を近づけたりすることで威嚇してしまう場合もあるでしょう。
猫との距離を急に縮めることなく、「この人は自分に危害を加えない」と猫が理解するための時間を作ってあげることが大切です。
遠くから猫に話しかけたり、おやつをあげながら短時間のスキンシップから始めてみたりするのもおすすめです。
棒の先にマスコットがついたおもちゃなどを使い、距離を取りながら猫の興味を引いて見ましょう。
健康状態の確認
どのような状態の猫を引き取る場合も、健康状態をしっかりと確認することが大切です。
施設のスタッフや譲渡元の人など、これまでの猫を知っている人に病気歴やアレルギーなどを詳しく聞いておきましょう。
猫のストレスを最小限に抑えるため、性格や好きなもの・嫌いなことなども聞いておくと安心です。
これまでの暮らし方に関わらず、引き取った猫はすぐに動物病院で検査を受けることが大切です。
元の飼い主が把握していないトラブルがあったり、譲渡のストレスで体調不良になったりする可能性もあります。
今後もお世話になる動物病院を決めるためにも、必ず早めに健康状態を確認しに行きましょう。
関連記事:猫が家をボロボロにするのを防ぎたい!習性を理解して正しい対策を
猫を買うのに揃えたいアイテム
猫を迎える際は、猫本体に加えて様々なアイテムを揃えておく必要があります。
あらかじめ準備できるものを揃え、安心して猫を迎えられるように用意しておきましょう。
キャットフードと食器
キャットフードと食器は、猫を迎えた初日から必ず必要なアイテムです。
ブリーダーやペットショップ・施設などで既に食べていたフードがある場合は、できるだけ同じものを揃えると嫌がらずに食べてくれる可能性が高くなります。
新たなキャットフードを購入する場合は、月齢・年齢・猫種などに合ったものを選びましょう。
キャットフードを入れる食器は人間用のものを使っても良いですが、常に清潔な状態を保てるよう、洗いやすいものをいくつか準備しておくと安心です。
床にそのまま置くよりも、少し高さのある台に置いてあげる方が、誤嚥を防ぎ安心して食べてもらえます。
トイレと猫砂
トイレと猫砂も、猫を迎える日には必ず準備しておく必要があります。
一言で猫砂といっても様々な種類があるため、まずは小さなタイプを購入し、気にいるものを探すと良いでしょう。
粒の大きさはなるべく小さめのもので、自然にある砂のような質感を好む子が多いといわれています。
爪とぎ
猫をお迎えした後は、なるべく早く爪とぎを用意してあげましょう。
爪のメンテナンスといった意味合いのほか、ストレス発散として爪をとぐ子も多いため、ケージに入れてあげるのがおすすめです。
早い段階から爪とぎを入れてあげることで、爪をとぐ場所が分からず、壁や家具を傷つけるといったトラブルの防止にも繋がります。
ペット用キャリーバッグ
病院に連れて行くときに必要となるキャリーバッグ。猫をお迎えする際も、できればキャリーバッグに入れて連れてきてあげると良いでしょう。
中にはペットシーツやおもちゃなどを入れ、できるだけ安心して過ごしてもらえるように工夫するのがおすすめです。
長時間留守にする際や災害などで自宅にいられなくなった場合なども、キャリーバッグで移動することとなるため、何回か使って慣れてもらうことが大切です。
ベッド
家の中のどこでも寝られると思われがちな猫ですが、お迎えしたばかりのときはそれほど自由に移動しないため、安心して眠れる場所を用意してあげることが大切です。
猫ちぐらのように屋根が付いたものは、狭くて暗い場所を好む猫にとってピッタリのプライベートスペースであり、しっかりと休息をとってもらえるでしょう。
ケージ
お迎えしたばかりの子が過ごすため、または飼い主が留守にする際のスペースとしても活躍するケージ。
犬の場合は身体の大きさに合った広いケージが必要ですが、猫は上下運動を重視する必要があるため、上に長いものを用意してあげると良いでしょう。
3段に分かれたものなどは、1段目にトイレや食事、2段目にベッドなどと居住スペースを分けてあげるのもおすすめです。
おもちゃ
飼い主と一緒に遊べるものはコミュニケーションをとるため、猫が一人でも遊べるものは狩猟本能に従って身体を動かすために使えるおもちゃ。
使うシーンに合わせて選べるよう、タイプの異なる複数のおもちゃを用意してあげると良いでしょう。
ケージの中で過ごす時間も、おもちゃを入れておいてあげると良い暇つぶしになるはずです。
猫を飼うために整えるべき住環境
猫を飼う場合は、それまでとは異なり人間の暮らしも変えていかなければなりません。
猫が安全に暮らせる住環境を整えるため、これからご紹介する6つのポイントを参考に、家の中の模様替えを行いましょう。
1.安全性の確保
成猫はもちろん、子猫のうちは部屋の中であっても誤飲などの危険に注意しなければなりません。
特に猫が飲み込めるサイズの小さなものが落ちていたり、噛みちぎって飲み込んでしまうような素材のものがあったりする場合は、猫の手が届かない場所へ保管することを心掛けましょう。
棚など高いところに置いておいても飛び乗って落としてしまう可能性があるため、扉付きの棚や引き出しにしまうのがおすすめです。
また、家電から伸びるコードも猫が興味を引くものの一つです。
コードを齧ったりコンセント付近を触ったりすることで感電する危険性もゼロではありません。
小さな子どもへの対策と同じように、コードを束ねたりコンセントにカバーを付けたりすると良いでしょう。
2.快適な室温管理
猫にとっての快適な室温は21~28℃前後といわれており、人間の心地良さとほぼ変わりません。
夏場や冬場はしっかりと部屋の室温を管理し、暑すぎる・寒すぎることがないように注意しましょう。
猫の中でも短毛種は寒さに弱く、長毛種は暑さに弱い傾向にあります。
エアコンを中心に、必要に応じて電気カーペットやストーブなどのアイテムを使うと良いでしょう。
人間と異なる点として注意しなければならないのが、「冷たい空気が足元に溜まりやすい」といった点です。
人間がちょうど良いと感じていても、猫にとっては身体が床に近く、冷気による影響を受けているかもしれません。
室温だけでなく、場所によっても快適に過ごせるかどうかチェックすることが大切です。
3.上下運動できる場所の確保
先程もご紹介したように、猫の習性として「上下運動が得意」といった点が挙げられます。
縦に長いケージを作るのに加え、部屋の中でも高いところに登れるよう工夫してあげましょう。
タンスや棚・冷蔵庫などに危険なく登れるかどうか、また高いところがない場合はキャットウォークやキャットタワーを追加するなど、存分に身体を動かせる環境づくりが欠かせません。
4.隠れられる場所の確保
飼い主と過ごすのが好きな子も、一人で過ごす時間が長い子も、同じようにプライベートの空間が大切です。
可愛いからといって構いすぎることなく、時には人間の目に付かない場所で過ごせるように配慮してあげましょう。
段ボールや猫ちぐらなど、身を隠せる場所を用意してあげるのがおすすめです。
また、トイレを置く場所も人目につかない場所が理想的です。
人間が過ごすリビングやキッチン・動線となる廊下などを除き、周りを気にせず排泄できるような場所を選んであげましょう。
5.外が見える場所の確保
外からお迎えした子は特に、家の中だけで過ごしているとストレスが溜まりがちです。
脱走に十分注意しながら、窓などから外が見えるように工夫してあげましょう。こちらでも、子ども用の窓用ロックなどが役立ちます。
網戸にする場合も、ほつれなどから穴を開けて外に出てしまう可能性があるため、補修シールなどを使って修繕することが大切です。
風で花が揺れている様子や、飛んでいる虫を眺めているだけでも、猫にとっては大きな気晴らしとなります。
時には自然の風を浴びて、心地良い時間を過ごしてもらいましょう。
6.爪とぎの設置
猫にとってのストレス解消ともなる爪とぎは、できれば1つではなく複数用意してあげると好みが分かりやすくなります。
床置きタイプや壁掛けタイプなど様々な製品が登場しているため、安価なものから試してみると良いでしょう。
お気に入りの爪とぎがあれば、壁や家具などを傷つける心配も少なくて済みます。
猫を飼う際に必要になる費用
猫を飼う際はそれなりに費用が必要となるため、事前に予算を立てておくと安心です。
どんなものにどの程度費用を用意しておけば良いのか、目安となる金額をご紹介します。
実際にかかる費用はこの目安を上回る可能性もあるため、不要なものを最初から多く買い与えるのではなく、本当に必要なものから揃えていくことをおすすめします。
初期費用
初期費用としてまず発生するのが猫の生体価格です。
どこからお迎えするのかによっても大きく費用が異なるため、検討しているお迎え方法に合わせてイメージしてみましょう。
- 知人からの譲渡など:0円
- 保護施設からの引き取り:0円
- ペットショップ:30万円~100万円
続いて、猫の健康管理に必要な費用は以下の通りです。
- 初回健康診断:5,000円~1万円
- ワクチン接種:5,000円~1万円
- オスの去勢手術:1万円~2万円
- メスの避妊手術:2万円~3万円
これに加え、先程ご紹介したような初回に発生するアイテムの費用目安をおさえておきましょう。
- キャットフード:2,000円~4,000円(1ヶ月分)
- 食器類:数百円
- 猫用トイレ:2,000円~4,000円
- 猫砂:500円~1,000円
- 爪とぎ:1,000円~3,000円
- ペット用キャリーバッグ:3,000円~5,000円
- ベッド:3,000円~1万円
- ケージ:3,000円~6,000円
- おもちゃ:500円~3,000円(1つ)
毎月の費用
初期費用に加え、毎月の消耗品も予算に入れておく必要があります。
- キャットフード:3,000円~5,000円(1ヶ月分)
- おやつ:500円~1,000円(1ヶ月分)
- 猫砂:1,000円~2,000円(1ヶ月分)
- トイレシーツ:500円(1ヶ月分)
普段暮らしている光熱費に猫が加わることにより、年間で1万円から2万円ほど電気代が高くなる場合があります。
冷房よりも暖房の方が費用が高くなりやすい点を考えると、特に冬場の光熱費に注意しておくと良いでしょう。
年間の費用
上記を考慮して、猫のためにかかる年間の費用を計算すると、医療費を含めておよそ10万円から15万円ほど必要であると考えられます。
決して安い金額ではないため、万が一の際に猫がストレスを溜めたり、人間側が何か我慢しなければならなかったりすることがないように準備しておきましょう。
特に猫の医療費は、いつどのくらいかかるか分からないため、日頃から蓄えておく必要があります。
ペット保険なども充実しているため、心配な方はチェックすることをおすすめします。
猫に快適な暮らしを提供しよう
ペットライドでは、今回ご紹介したような猫との暮らしがより快適なものになるよう、猫の目線に立って考えられた製品を多数販売しています。
猫を飼う上では住環境の整備が必要不可欠となるため、人間が使いやすいだけでなく、猫の習性に合ったアイテムが必要となるでしょう。
ペットライドの猫用アイテムは、簡単に設置できるものもあれば、住宅の状態に合わせて施工が必要なものまで様々です。
初めて猫を迎える方はもちろん、既に先住猫と暮らしている方や、一気に何匹もの猫をお迎えしたいと考えている方にとっても役立つアイテムが見つかるでしょう。
関連記事:猫を飼うのに必要なものとは?初期費用やランニングコストも紹介
まとめ
猫との暮らしは人間だけでは味わえない癒しと幸せの連続でありながら、様々な点に注意をし、安全な環境を整えなければなりません。
ワクワクした気持ちのまま迎えることがないよう、事前の準備を万全に整え、猫がリラックスして過ごせる環境づくりを目指しましょう。