猫と一緒に暮らしている飼い主の中には、今よりも快適な家にリフォームしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
実際にキャットウォークを設置したり、部屋の間取り変更や増築をしたりする方も少なくありません。
そこで本記事では、猫が暮らしやすいリフォームやリノベーションにはどういったアイデアがあるのか、参考にしていただきたい事例も含めて紹介します。
猫を飼っている家でよくある悩み
猫は私たちに癒しを与えてくれる動物ですが、ペットとして飼育するとなるとさまざまな問題が発生することがあります。
- 爪とぎで柱や壁がボロボロになる
- 大きな音に反応し外へ飛び出してしまう
- 糞尿のにおい
- 抜け毛
- 猫の遊び場や運動するためのスペース確保の問題
など、細かいポイントまで含めるとさらに多くの悩みが挙げられます。
住宅の間取りや広さ、飼育している猫の数などによって悩みはさまざまです。これらを解決する有効な手段のひとつにリフォームやリノベーションがあります。
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猫のためにできるリフォームアイデア10選
飼い主と猫の両方にとって住みやすい環境にするために、どのようなリフォームが有効なのでしょうか。参考になる10のアイデアをご紹介します。
1.抜け毛掃除が楽な床材への張り替え
猫の毛は非常に細く、床の素材によっては掃除機をかけても取り切れないことがあります。このような抜け毛の問題を解消するためには、フローリングへの張替えがおすすめです。
リビングや廊下はもちろん、キッチンや寝室、洗面所なども床材を張り替えることで掃除が楽になるでしょう。
2.猫の通り道を確保
猫は窓辺や高いところを好む性質があるため、これらの場所につながる通り道を確保してあげると良いでしょう。
通り道にはできるだけものを置かないことはもちろん、上からの落下も防ぐため扉や引き出し付きの収納棚にしまっておくと安心です。
3.猫の遊び場を確保
猫がストレスなく遊び、運動不足も解消できるようなスペースも確保しておくと安心です。
部屋の間取りや広さの関係上、十分なスペース確保が難しいことも多いと思いますが、仕事用の部屋や書斎に専用の遊び場を確保しておくなど、部屋の使用頻度や目的も考慮して併用することで問題を解消できるかもしれません。
4.猫専用のトイレスペース
居住スペースとは別の空間に猫専用のトイレを設置する例もあります。
周囲から目立たない場所にトイレがあることで、猫自身も安心して用を足すことができるでしょう。
飼い主用のトイレと併設または近い場所に置いておけば、排泄物の処理も楽でにおいも気にならないといったメリットを享受できます。
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5.猫を眺められる寝室
寝室に猫用のベッドやくつろげる場所を確保しておけば、猫を眺めながら寝ることもできます。
特に、ベッドの上にキャットウォークを設置し、足場を透明なアクリル板などにすることで、仰向けで寝たときに猫の肉球が見えて癒しを得られるでしょう。
関連記事:キャットウォークの設置を失敗しないために押さえておきたい7つのコツ
6.猫専用のドア
同じ部屋に閉じこもっていると猫はストレスを感じるものです。また、トイレを別の場所に設置する場合、部屋と部屋を自由に行き来できる動線を確保しなければなりません。
そこで、既存のドアや扉に取り付け可能な猫専用ドアがおすすめです。フラップが付いているためドアが閉まった状態でも自由に行き来できます。
猫が通るたびにドアを開閉したり、わずかな隙間を開けておく必要もなく、空調効率も高まるでしょう。
7.猫用通路穴
ドアや扉がない場所に猫の動線を確保したいという場合には、猫用通路穴をつくることもできます。
壁の下部に数十cmの穴を開ける必要があり、専用ドアの設置に比べると大掛かりな工事にはなりますが、動線確保の自由度は高いでしょう。
また、通路穴から顔を少し出して覗き込む猫の姿は可愛らしく、一目見ただけで癒されます。
8.キャットウォーク
猫のための定番リフォームといえばキャットウォークの設置です。
猫は狩猟本能によって高い場所から周囲を眺める性質があるほか、外敵に襲われにくいこともあり高い場所を好みます。
そこで、壁に猫用の足場を階段状に作り、天井に近いところに専用の通路(キャットウォーク)を設置することで、安心してくつろげる場所が確保できます。
関連記事:キャットウォークの失敗例や設置するときのポイントをご紹介!
9.猫ののぞき穴
キャットウォークや専用の通り道などの近くに、のぞき穴を設けるリフォームもあります。
隣の部屋の様子を確認したり、顔を突っ込んで遊んだりしている猫の姿を見るだけで癒やしを感じられるでしょう。
10.猫の個室
猫を多頭飼育している場合、リビングに猫が集まってしまうと居住スペースが狭くなるほか、衛生的にも問題が起こることがあります。
そこで、空調設備やキャットウォーク、おもちゃ、トイレなどを集約した猫専用の個室を設ける方法がおすすめとなります。
猫のリフォームの事例紹介
実際にどのようなリフォームが行われているのでしょうか。参考にしていただきたいいくつかの事例をご紹介します。
部屋全体を囲むキャットウォーク
リビングや猫専用ルームの壁に沿って部屋全体を取り囲むようにキャットウォークを設置することで、運動不足やストレス解消にもつなげられます。
押入れやクローゼットの一部を猫の巣穴に改造
部屋のなかに押入れやクローゼットがある場合、扉の横に猫ののぞき穴を作り、押入れの一部を巣穴として改造する方法もあります。
猫の居住スペースと押し入れの内部を仕切ることで衛生面もクリアでき、限られたスペースも有効活用できるでしょう。
壁の一部を通り穴に改造
猫の動線を確保するためには、壁や仕切りを取り払わなければならないケースもあるでしょう。
しかし、このような大掛かりな工事を行わなくても、壁の一部に猫の通り抜け穴を作る方法があります。
コストの削減につながるほか、インテリアとしてもおしゃれな見た目になるため一石二鳥のリフォームといえるでしょう。
猫のリフォーム業者を選ぶ際のポイント
猫のリフォーム作業は専門的で高度なスキルが求められるため、飼い主がDIYで行うにも限界があり失敗するケースも珍しくありません。
そこで、多くの飼い主はリフォーム業者へ依頼することが多いのですが、必ずしもすべてのリフォーム業者がペットリフォームに対応できるとは限らないのです。
業者選びにおいて重要なのは、これまでペットリフォームの経験や実績があるか、どういった内容の工事や施工を行った経験があるかを確認することです。
特に、キャットウォークなど定番のリフォーム以外にも、猫専用ルームの施工や遊び場の確保、トイレスペースの設置など、多様な施工実績がある専門業者のほうが信頼性が高く安心して依頼できるはずです。
テイストは猫の環境を考えたペットリノベーションを提供
全国各地にリフォーム業者は数多くありますが、ペットリフォーム・ペットリノベーションに対応できる業者はなかなか見つからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのような場合には、ぜひ一度テイストへご相談ください。
テイストではこれまで数多くのペットリフォームを手掛けてきた実績があり、猫専用ルームなど大規模な施工も得意としています。
大切な家族の一員である猫の快適性を最優先に考えたいという願いも汲み取ったうえで、予算に合わせて本当に住みやすいペットリフォーム・ペットリノベーションをご提案させていただきます。
まとめ
今回紹介してきたペットリフォームの10のアイデアは、あくまでもほんの一例に過ぎません。住宅の間取りや広さによっても解決すべき問題はさまざまで、現在の状況を踏まえたうえで個別に考えなくてはなりません。
そのために有効なアドバイスを受けたい、あるいは見積もりを含めて相談に乗ってほしいという方は、ペットリフォームを得意とする専門業者へ問い合わせてみましょう。