猫を飼育している方のなかには、網戸を爪で引っ掻いて破ってしまったり、網戸によじ登って怪我をしたという経験がある方も多いはずです。
特に夏の季節は網戸は欠かせない存在ですが、猫のいたずらが頻発するとそのたびに網戸を張り替えなくてはなりません。
そこで本記事では、猫の網戸へのいたずらを防ぐための対策方法やポイントをご紹介します。
猫による網戸のトラブルが起きる原因
猫が網戸を引っ掻いたり、いたずらをしたりするのはなぜなのでしょうか。
考えられるいくつかの原因をご紹介しましょう。
ストレス・運動不足
長時間にわたって部屋のなかにこもっていると、ストレスを感じたり運動不足に陥ったりすることがあります。
特に猫は狩猟動物ということもあり、外に出て身体を動かさないとストレスが蓄積されていきます。その結果、外に面した網戸を爪で引っ掻いて破ってしまうこともあります。
おもちゃだと勘違いしている
猫は鋭い爪を維持するために、凹凸のあるものに爪を立てて研ぐことがあります。これは狩猟動物である猫の本能であり、専用の爪とぎ器やおもちゃを用意していないと網戸に爪を立てて傷つけることがあります。
外へ出たがっている
猫は外の様子を見ることが好きな動物で、興味を惹くものが目に入ると視線で追ったり、外に飛び出していくことがあります。
しかし、網戸が閉まったままになっていると、鋭い爪を立てて網が破られる危険もあるでしょう。
関連記事:猫が脱走しないための対策は?脱走しやすい場所や原因を解説
猫の網戸対策を怠るとどんなリスクがある?
網戸に適切な対策が講じられていないと、飼い主や猫にとってどのようなリスクが考えられるのでしょうか。
飼い主にとってのリスク
飼い主にとってのリスクとして考えられるのは網戸の破損です。
鋭い爪をたてて引っ掻くことで網が破れてしまい、張り替えが必要になることが考えられるでしょう。
また、網戸の一部が破損するとその隙間から害虫が入ってきて、蚊に刺されるなどの健康上のリスクもあります。
網戸の張り替えは1枚あたり最低でも数千円のコストを要するほか、張り替えの手間や時間も確保しなければなりません。
猫にとってのリスク
猫にとって考えられるリスクとしては、家の外に飛び出した際の事故や怪我などです。
網を爪で引っ掻いて破るケース以外にも、網戸にロックをかけておかないとわずかな隙間に足を入れて戸を開けることもあります。
網を破ったり戸を引いて脱出したりといった行為が習慣づいてしまうと、勢いよく道路に飛び出し車やバイク、自転車などに轢かれる危険性も高まります。
また、網戸は猫の爪が引っかかり足場にもなりやすいため、登って落下する危険もあります。
トラブル別:猫の網戸対策
網戸があることで生じるトラブルを未然に防ぐためには、どのような対策が効果的なのでしょうか。考えられるトラブルのケース別に有効な対策の実例をご紹介します。
網戸の破れ・破損対策
網戸にいたずらをして破ってしまったり、破損したりといった被害がある場合には、専用の爪とぎ器やおもちゃを用意しておくと安心です。
また、爪が伸びすぎている場合にはこまめに切り、引っ掻いても網戸が破れにくいようにしておくことが大切です。
爪とぎを嫌がる猫も多いと思いますが、そのような場合には無理に爪を切るのではなく、トリミングや動物病院に預けましょう。
網戸に登るのを防ぐ対策
猫は高い場所を好む性質があるため、網戸に登るのも自然な行為といえるでしょう。
しかし、万が一落下し怪我をするおそれもあることから、キャットウォークやキャットタワーなど安全に上り下りできる環境を用意しておくと安心です。
また、網戸に登って外の様子を見たいという心理が働いている場合もあることから、キャットウォークやキャットタワーは窓際の位置がベストです。
網戸の開閉対策
わずかな隙間や網に爪を立てて網戸を開けることがある場合には、網戸用のロックやカギを取り付けておくのがおすすめです。
ロック付きの網戸やサッシも販売されていますが、後付けが可能なタイプの製品もあります。
また、網戸の建付けが悪くわずかな力で窓枠から外れてしまう場合には、ペット用のフェンスやゲートを設置し、猫が網戸に直接触れられないような工夫をすることも大切です。
関連記事:猫が階段から落ちないための落下防止対策や柵の重要性をご紹介
猫の網戸対策のポイント
猫を飼育するうえで、網戸に関連するさまざまなトラブルを防ぐためにはどういったポイントに注意しておけば良いのでしょうか。
ストレスや運動不足を解消できる環境づくり
猫が網戸にいたずらをしたり、網戸を破ってしまう大きな原因はストレスや運動不足に起因していることが少なくありません。
たとえば、網戸にロックをかけるなど物理的な脱走対策を講じていたとしても、根本的な原因が解消できていなければさらに大きな問題行動を引き起こしかねません。
そのため、まずは猫の普段の様子を注意深く観察しながら、ストレスがなく住みやすい環境を用意してあげることが先決といえます。
物理的な脱走対策
ストレスや運動不足を解消できる環境を用意したとしても、衝動的な欲求や興味を惹くものを見かけた場合、外に出ようとすることがあります。
このような際に網戸のいたずらや破損を防止するためには、網戸へロックをかけたりペット用フェンスで囲いを作っておいたりすることが有効です。
また、猫の鋭い爪で引っ掻いても破れにくい”ペット用網戸”に交換するのもひとつの手です。ステンレスワイヤーや特殊な樹脂コーティングが施された網戸など、さまざまな製品がラインナップされています。
爪のメンテナンス
物理的な対策と同時に、猫の爪を適切にメンテナンスしておくことも大切です。
上記でも簡単にご紹介しましたが、こまめに爪切りをしておくことはもちろんですが、専用の爪とぎ器を準備しておくことで網戸に爪を立てる機会も減るでしょう。
キャットタワーと爪とぎ器がセットになった製品もあるため、猫の興味を網戸ではなくキャットタワーに向けることで被害を未然に防げるはずです。
ペットリノベーションで猫の網戸対策をするべき理由
猫による網戸のいたずらや破損を防ぐためには飼い主自身が手軽にできる対策もありますが、より高い効果を得るのであればペットリノベーションに対応した専門の業者に依頼することもおすすめです。
たとえば、網戸の張り替えは張り替え用の網戸ネットと専用の工具があればDIYでも可能ですが、たるみが生じたり枠の一部からネットがほつれてきたりすることもあります。
プロのリノベーション業者へ依頼することで、このような不具合もなくきれいに仕上げることができます。
また、キャットウォークの設置にあたっては部屋の壁や天井の一部を加工したり、インテリアの雰囲気を損なわないようなデザイン・設計も必要です。
施工後に不具合が生じるとペットが怪我をしたり、再工事のために追加の費用がかかったりすることもあるため、このようなトラブルを防ぐ意味でもペットリノベーションの専門業者へ依頼することがおすすめです。
猫の網戸対策ならペットリノベーションのテイスト
ペットリノベーションには専門的なノウハウや知識が必要とされます。しかし、近所のリノベーション業者や工務店にはそのようなノウハウがなく、ペットリノベーションを断られてしまうケースもあるでしょう。
そのような場合には、ぜひ一度テイストまでご相談ください。
テイストでは20年以上にわたってペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、床材のリフォームや壁のクロス張り替えはもちろん、キャットウォークの設置や感電対策など多様なノウハウがあります。もちろん、網戸の張り替えや脱走対策といった基本的な作業にも対応でき、安全で住みやすい環境をご提案させていただきます。
まとめ
猫が網戸を引っ掻いていたずらをしたり、網戸によじ登ったりするのはストレスや運動不足などさまざまな要因があります。
このような行為を放置しておくと、網戸が破損し交換のコストや手間がかかるばかりか、猫が外に脱走し事故に遭うリスクも高まってしまいます。
耐久性の高いペット用網戸へ交換することはもちろんですが、キャットウォークやキャットタワーを設置するなど快適な環境を構築し、猫のストレスを蓄積させないことも重要です。
簡単なリノベーションであれば飼い主自身でもDIYで作業が可能ですが、よりきれいに仕上げたい、安全性の高い環境を構築したい場合には、ペットリノベーションの専門業者へ依頼することもおすすめです。