
私たち人間と同じように、ストレスを感じることも多い猫。
私たち飼い主はそんな猫のストレスを最小限に抑え、のびのびと生活してもらう義務があります。
本記事では猫がストレスを感じやすいのはどんなときなのか、上手な解消方法と併せてご紹介します。
Contents
猫のストレスと死の関連性

猫も人間も、日々生活しているだけで多少のストレスを感じています。
ストレスにうまく対処しながら生活することが大切ですが、猫はそうもいかないでしょう。
上手にストレスを解消できないまま長い時間が経つと、体調不良や死の危険性があります。
大切な愛猫がそうならないように、まずは猫のストレスが健康にどんな影響を与えるのか見ていきましょう。
ストレスが健康に与える影響
猫が何らかの原因でストレスを感じると、体内では「副腎皮質刺激ホルモン」が分泌され、交感神経が優位になります。
同時に血圧や血糖値が高まったり、気質が粗くなったりする場合があるでしょう。
ストレスと聞けば心の問題のように感じる方もいますが、上記のような変化が体内で起こることによって、猫は免疫の低下・消化管症状・皮膚炎・脱毛などさまざまなトラブルのリスクが上がります。
ストレスが慢性化すればするほどこれらのリスクが高まるため、決して軽視はできません。
ストレスが原因で死に至る可能性
ストレスは猫の体調に異変をきたすだけでなく、最悪の場合は猫を死に至らせることがあります。
元々持病を持っていた猫であれば、ストレスによって急に症状が悪化することもあるでしょう。
これまで飲んでいた薬が急に合わなくなったり、食事量が減って体力が落ちたりするケースも考えられます。
また、健康的な猫であっても、知らず知らずのうちにストレスが溜まって突然死する子もいます。
昨日まで元気だったはずの猫が急に死んでしまうようなことがないように、日頃からストレスが溜まっていないかチェックすることが大切です。
関連記事:猫の平均寿命は何年?ギネス記録の猫はどれくらい長生き?
猫がストレスを感じているサイン

続いて、猫のストレスにいち早く気が付くために、行動によって判断しやすいストレスサインについてご紹介します。
これからご紹介する10種類のストレスサインは、本当にストレスであることもあれば、別の病気が隠れている可能性もあります。
「ストレスだろう」と簡単に考えるのではなく、気になる点は動物病院で相談しましょう。
エサを食べない
食欲不振は、猫を始めとする動物たちの体調不良を判断する大きなポイントの一つです。
普段の食事量に比べて極端に減っていたり、水を飲まなくなってしまったりした場合は、ストレスが溜まっている可能性があります。
放置してしまうと体力が落ちたり、脱水を起こしたりするリスクが高まります。
トイレ以外で粗相をする
猫は綺麗好きな動物のため、通常はトイレを覚えて排泄をします。
しかしストレスが溜まってしまうと、トイレではないところで粗相をしたり、マーキング行為を繰り返したりする場合があるでしょう。
猫の粗相を見るとつい叱ってしまいがちですが、叱るだけではストレスが増幅してしまうため、原因を探ってあげることが大切です。
過度なグルーミング
適度なグルーミングは毛繕いの一環として重要ですが、毛が抜けて皮膚が見えるほど舐めていたり、いつ見ても身体を舐めていたりする場合は問題です。
ストレスが溜まってどうしようもなくなり、居ても立っても居られずに身体を舐めているのかもしれません。
グルーミングが進むと自分の身体を噛む子もいるため、怪我をする前に動物病院へ相談しましょう。
いつもと違う場所で爪を研ぐ
普段からさまざまな場所で爪を研いでしまう猫ですが、既に慣れた環境にいるにもかかわらず、普段はしないような場所を傷つけてしまう子もいます。
猫の爪研ぎはストレスを解消する方法の一つであり、爪研ぎの場所や回数・頻度などに異変を感じた場合は要注意です。
普段より著しく長い睡眠
猫はもともと一日の大半を寝て過ごす動物ですが、飼い主が帰ってきても変わらずに寝て過ごしたり、おやつの音がしても起きてこなかったりする場合はストレスを疑いましょう。
人間に顔を見せたがらなかったり、隠れるようにして姿を見せなかったりする場合も同様です。
突然鳴く・走り回る
猫が何の前触れもなく突然鳴いたり、走り回ったりする行動のことを「真空行動」と呼びます。
これは猫にストレスが溜まっていることを示しており、運動不足だったり他の猫との関係悪化であったりとさまざまな原因が考えられます。
真空行動が見られたときは、他にも猫のストレスサインが現れていないかを確認し、いち早くストレス源を探ることが大切です。
飼い主や他の猫に攻撃する
普段そんなことをしない子が、突然飼い主や他の猫に噛みついたり引っかいたりするようになると、知らず知らずのうちにストレスが溜まっている可能性があります。
実際に怪我を負わせることはなくても、相手に対し威嚇をすることでストレスを発散している子もいます。
普段とは違う攻撃的な様子に気が付いたときは、すぐに猫を叱るのではなく、ストレス源の除去に努めましょう。
震える・引き籠る・隠れる
周りに威嚇するなど攻撃的になる子もいれば、相手から逃げるように隠れたり、全身をぶるぶると震わせたりする子もいます。
ストレスサインは猫によって大きく異なるため、「前はこうだったから」といって決めつけず、一人ひとりに対し個別に対応してあげることが大切です。
特に隠れたり引きこもったりしてしまう子は、その間の様子が分かりにくくなるため、こまめに声をかけてチェックしてあげましょう。
活動量が著しく変化する
活動量が著しく変化することも、ストレスサインの一つとして知られています。
これまで活発だった子が大人しくなることはもちろん、逆のパターンも当てはまります。
普段の様子と少しでも違うと感じた場合は、ストレスの可能性を頭に入れておくと良いでしょう。
嘔吐や下痢
嘔吐や下痢をして病院に連れて行っても、消化管には特に問題がないことも多いでしょう。
人間がストレスでお腹が痛くなるように、猫も消化管症状として現れることがあります。
嘔吐や下痢を止める薬を処方してもらうと同時に、ストレス源の除去を目指し、再発しない環境づくりを心掛けましょう。
関連記事:猫の鳴き声で気持ちが分かる!?鳴き声の種類と意味について
猫がストレスを感じる原因

猫にストレスが溜まったときの対処法を知っておくことはもちろん、そもそもどんなときにストレスが溜まるのか、その原因を学ぶことも大切です。
今後のストレスを未然に防ぐ為にも、生活に変化が起こりやすい時期は特に注意しましょう。
同居猫や飼い主からの過度な干渉
猫は飼い主と遊んだり撫でてもらったりすることが好きですが、だからといって四六時中かまってほしいわけではありません。
人間のペースで身体に触れたり、休みたいときに休めなかったりすると、徐々にストレスが溜まってしまうでしょう。
猫が寄ってきたときには存分に遊び、そうでないときはプライベートの時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
飼い主からの干渉はもちろん、同居している猫とのタイミングが合わず、小さなストレスを感じている場合もあります。
多頭飼育の場合は特に、猫一匹一匹が自分のペースで休めるよう、行動をチェックしたり寝床を準備したりしてあげましょう。
引っ越しなど生活環境の変化
犬は人間になつく生き物といわれますが、猫は空間になつくといった特徴があります。
そのため、住み慣れた住居を離れなければならないときや、内装を大幅に模様替えするときなどは、ストレスが溜まりやすいため注意しましょう。
猫を飼ってからの引っ越しは最小限に留め、前々からその場所を訪れて慣らしておくなどの工夫が必要です。
運動不足
猫は広いところで走り回るよりも、高いところを上り下りする「上下運動」が得意な生き物です。
タンスやクローゼットなど高いところが一つもない空間では、上下運動ができずにストレスが溜まってしまうでしょう。
おもちゃを使ってジャンプを促したり、キャットタワー・キャットウォークなどを設置したりと、猫にとって過ごしやすい空間作りが大切です。
見知らぬ人間の出入り
住居に見知らぬ人間が頻繁に出入りすると、猫にとってもストレスになります。
来客が多い家などは特に注意しましょう。
大人だけでなく、声の大きい子どもや新しく生まれた赤ちゃん、新しいペットなどが来たときも同様です。
狩りができないこと
家の中で過ごす時間が長くなると、野生の本能が徐々に失われてしまいます。
とはいえ本能が完全になくなることはないため、狩りができずにストレスが溜まってしまうでしょう。
獲物となる小動物に見立てたおもちゃを使ったり、網戸にロックをして外の空気を吸ってもらったりと、時には野生の本能を思い出せるような工夫がおすすめです。
大きな音・不快な音
猫は人間よりも聴力が優れているため、私たちが何でもないように聞こえる音でも、大きすぎてストレスになっていることがあります。
人間が騒ぎすぎないように注意するだけでなく、近隣で工事をしているときは窓を閉めたり、子どものおもちゃで音の鳴るものは持ち込まないよう注意したりすると安心です。
トイレ・水飲み場・餌皿が不潔な状態
先ほども触れたように、猫は非常に綺麗好きな動物です。
自分の縄張りにあるトイレや餌皿・水飲み場が汚れていると、使うのをためらってしまうでしょう。
もちろん、だからといって水を飲まずにいられる猫はいないため、不潔な状態を我慢しながら仕方なく使うことになります。
この際にも少しずつストレスが溜まり、これまでにご紹介したようなストレスサインが起こりやすくなるでしょう。
地震や雷などの自然現象
大きな音や不快な音がストレスになりやすいだけでなく、地震や雷などの自然現象にも注意しなければなりません。
自然現象そのものを止めることはできませんが、カーテンを閉めて光が見えないようにしたり、飼い主がそばにいて落ち着かせてあげたりすると良いでしょう。
留守中は音声を送れるペットカメラなどを使い、猫に声を聴かせてあげることもおすすめです。
関連記事:猫がする「イカ耳」にはどんな意味がある?飼い主さんが注意すべきことは?
猫のストレスを解消する効果的な方法

続いては、猫のストレスを解消するため、すぐにでも試してほしい5つの方法をご紹介します。
今のストレスを解消するだけでなく、今後のストレス予防にも役立つため、やっておいて損はないでしょう。
住環境を整える
猫にとって住みやすい環境とは、一人になれる場所が確保されており、なおかつ上下運動がしっかりとできる部屋のことです。
部屋数が少ない場合は壁に取り付けられるキャットウォークを選んだり、パーテーションで部屋を仕切ったりして空間を確保しましょう。
ペットライドでは猫のプライベートスペースを確保できる「猫のひみつきち」や、キャットタワー・キャットウォークなどを取り揃えているため、ぜひご検討ください。
運動不足を解消してあげる
上下運動の出来る空間作りはもちろん、定期的におもちゃを使い、運動不足を解消してあげると良いでしょう。
飼い主とコミュニケーションを取れる貴重な時間にもなるため、たった数分であっても一日に一回ずつ取り入れてみましょう。
猫によって気に入るおもちゃの種類に違いがあるため、まずはリーズナブルなものから試してみることをおすすめします。
猫の好みに合った食事を提供する
おもちゃ同様、食事に関しても猫によって好みが異なります。
子猫用・成猫用・老猫用と年齢に合った製品を選ぶのはもちろん、ウェットタイプ・ドライタイプなど好みに合うものを探しましょう。
まぐろ・かつおなど使われている素材によっても風味が異なるため、こちらも少量タイプを購入し、お気に入りの一品を探すことをおすすめします。
適度に一緒に遊ぶ
運動不足解消の部分でもご紹介しましたが、猫にとって飼い主と遊ぶことは重要な意味を持ちます。
とはいえこちらから強引に誘ってしまうとストレスになってしまうため、猫から近寄ってきたときに相手をしてあげましょう。
一緒に遊ぶ時間が数分であっても、猫が満足をしていればそれで十分です。
ひとりになれる場所を用意する
猫にとって一人になれる場所は、いわば縄張りのようなものであり、周りに侵されることなく安心して過ごせるスポットです。
お気に入りのクッションや布団・おもちゃなどを持ち込むこともでき、まるで子ども部屋のように素敵な空間となるでしょう。
例え狭くてもこのような場所を作ってあげることで、猫のストレス解消に役立ちます。
関連記事:猫にはひとり遊びが必要|安全でおすすめなおもちゃを紹介!
猫のストレスを軽減するには環境整備が重要!
続いては、猫の本能を刺激しながら、のびのびと生活するためのアイテムについてご紹介します。
これらのアイテムを元にお部屋のレイアウトを整えることで、ストレスの少ない毎日を過ごしてもらえるでしょう。
猫のひみつきちシリーズ
白や黒を始め、インテリアになじみやすい5色のカラー展開が嬉しいシリーズです。
穴の位置を選ぶことができるため、家具の配置に合わせて使用できるでしょう。単にひみつきちとして使うも良し、中にトイレを入れて安心して排泄してもらうも良し、猫に合わせた使い方が可能です。
扉で怪我をしないようゆっくりとしまる設計になっており、猫の年齢を問わず安心して使えます。
キャットタワーシリーズ
幅30cm・縦20cmの上りやすいサイズ感で、コンパクトなお部屋でも十分な上下運動が可能です。
猫の乗る面にはすべり止め加工が施されており、足を滑らせて怪我をする心配が少なくて済みます。
ジャンプだけでは上がれない大きな家具がある場合、本製品を動線にすることで上りやすくなり、部屋全体を使って運動してもらうことも可能。
セットだけでなくばら売りにも対応しており、必要な分だけ購入できます。
キャットウォークシリーズ
キャットタワーよりも足を置く面が広く、飼い主の頭上を猫が悠々と歩く様子を眺めることができます。
どの製品もすべり止め加工付きで安全に使えるほか、オプション品の穴あきパネルを組み合わせることで、猫がひょっこりと顔を出す様子を楽しめるでしょう。
お部屋のサイズに合わせて細かくカスタムできるのに加え、ばら売りも可能です。
まとめ
猫のストレスは決して軽視して良いものではなく、時には命すらも危うくなるほどの重大なトラブルです。
現在のストレスを解消することはもちろん、これ以上ストレスが溜まらないように、環境の整備や猫への接し方を改めていきましょう。