家のなかを活発に歩き回ったり、リビングでくつろいだりする猫の姿を見るだけで自然と笑顔になり、癒されるものです。
しかし、2階建て以上の住宅に住んでいると、興味本位から階段を登っていくことも多く、「階段から落ちたらどうしよう」と心配を抱くことはないでしょうか。
そこで本記事では、猫が階段から落下しケガをしないための安全対策や具体的な方法を紹介します。
猫にとって危ない階段の特徴
猫は高いところに登りたがる習性があるため、家のなかに階段がある場合、興味本位で2階まで登っていきたがります。
しかし、階段の形状によっては、猫が落下してケガをするリスクもあります。では、どのような階段が危険なのでしょうか。
滑りやすい素材の踏み板
特に多いのが、踏み板へ着地したときに足が滑り、そのまま落下するという事故です。
表面がツルツルとした階段は掃除がしやすく汚れにくいというメリットがある一方で、摩擦が少ないため靴下やスリッパを履いた状態では滑りやすいというデメリットもあります。
これと同様に、猫の足もフローリングのうえでは滑りやすいため注意が必要です。
段差が大きい階段
階段の段差は数十cm程度であり、成猫であれば軽々と登っていくことができます。しかし、子猫にとっては段差が大きく、足を滑らせて落下する危険性もあるでしょう。
また、段差の間に蹴込み板がない階段だと、踏み板の間から階段下の空間にそのまま落下する危険性もあります。
急勾配の階段
限られた空間のなかで間取りを設計するとなると、できるだけ居住スペースを確保するために急勾配の階段が設置されることがあります。
しかし、傾斜がきついと誤って階段を踏み外したときに体勢を立て直すことができず、そのまま落下する危険があるでしょう。
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猫が階段から落ちないための落下防止対策
猫にとって階段は危険が伴うことも多く、ケガを防止するために飼い主は対策を講じておく必要があります。
具体的にどのような落下防止対策が考えられるのか、3つの対策例をご紹介しましょう。
落下防止ネット
蹴込み板がなく、踏み板の隙間から猫が落下する危険のある階段の場合、階段下のスペースに落下防止ネットを張っておく対策がおすすめです。
落下防止ネットがあれば、万が一足を踏み外して落下したとしてもハンモックのように受け止めることができ、ケガを未然に防止できるでしょう。
滑り止めマット
踏み板が滑りやすい素材の場合、階段そのものをリフォームするとなると高額な費用がかかります。
そこで、踏み板部分に滑り止めマットを貼ることで、安価なコストで安全対策ができます。また、比較的簡単に取り外し可能な滑り止めマットも多いため、賃貸住宅でも安心です。
ペット用フェンス
急勾配で危険な階段の場合、もっとも確実な安全対策は階段への侵入を防ぐことです。
そこで、階段の位置にペット用フェンスや柵を設置することで安全性を高められます。ペット用フェンスは開閉することができるため、飼い主が階段を使用するときに不便に感じることはないのもポイントです。
階段に柵やフェンスを設置するメリット・重要性
階段からの落下防止対策として、ペット用の柵やフェンスの設置は特に有効な方法のひとつです。ほかの対策に比べてどういったメリットがあるのか、落下防止以外の観点から見た重要性もあわせて紹介しましょう。
設置の自由度が高い
各家庭によって階段の形状や勾配が異なるため、多くの階段で共通してできる対策としては柵やペット用フェンスの設置が挙げられます。
ペット用の柵やフェンスにはさまざまな種類の製品があるため、階段の幅や大きさ、猫の身長などによっても最適な製品を選べます。
また、ホームセンターやネット通販などで部材を購入し、階段に合わせて最適な大きさに設計することもできるでしょう。
脱走防止にも有効
階段に柵やフェンスを設置するのは、落下によるケガを防ぐだけではなく、脱走防止にも役立ちます。
インターホンの音や玄関の扉が開く音、家族以外の人の話し声など、さまざまな音に敏感に反応し、わずかな隙をついて脱走を図る猫も少なくありません。
しかし、柵やフェンスを設置しておけば物理的に逃げ出す心配もないでしょう。
特に2階に猫の居住スペースを確保している場合に、脱走対策として階段に柵やフェンスを設置するのがおすすめです。
関連記事:猫が脱走したとき帰ってくる確率や脱走しないための対策を紹介
柵・フェンスはDIYで作ることも可能
簡易的なペット用の柵やフェンスはDIYで作ることも可能です。今回は100円ショップで購入できる材料を使ったペットフェンスの作り方をご紹介します。
材料
最低限用意しておきたい材料は以下の通りです。
- ワイヤーネット
- ワイヤーネット用スタンド
- 結束バンド
「ワイヤーネット」とは、数cm四方の目で構成された金網のような商品で、主にキッチンや水回り用品、工作用品売り場などに陳列されています。
また、ワイヤーネットを立てかけておくためのスタンドと、結束バンドもあわせて購入しておきます。
ワイヤーネットや結束バンドの数は、設置する場所の幅や高さによっても異なるため、あらかじめ寸法を計測し必要な数を把握しておきましょう。
作成手順
基本的な作成手順は以下の通りです。
1.ワイヤーネットを結束バンドで連結する
階段の幅に合わせ、結束バンドを使用しワイヤーネットを複数枚連結します。
ワイヤーネットのサイズが大きい場合には、4〜5箇所程度を結束バンドで固定し安定性を高めてください。
2.ワイヤーネット用スタンドに立てかける
連結したワイヤーネットを、ワイヤーネット用スタンドを使って立てかけます。
基本的にワイヤーネット用スタンドは2枚で問題ありませんが、安定的に自立が難しい場合には、もう1対のワイヤーネットとスタンドを用意し、互いに支え合うような形状にしてください。
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テイストは猫の環境を考えたペットリノベーションを提供
猫の安全対策を講じるうえでは、上記で紹介した方法以外にもペットリノベーションがおすすめです。
そもそも、私たちが住む家のなかには階段以外にもさまざまな危険な箇所があります。猫がケガをすることなく安全に暮らせる環境をつくるためには、細かいところまで注意深く確認し、一つずつ危険要因を解消していくことが求められるのです。
しかし、一般的なリフォーム業者の場合、ペットリフォームの経験や実績がないところも多く、どのような対策を講じれば良いのか提案が難しいケースもあります。
そこで、ペットリノベーションを検討している方は、まずはテイストまでご相談ください。テイストではペット用フェンスの設置はもちろんのこと、階段からの落下防止対策や脱走対策、キッチンへの侵入対策など、さまざまなペットリノベーションを行ってきました。
飼い主様が不安に感じていることを丁寧にヒアリングのうえ、予算に合わせて最適な対策プランを提案させていただきます。
まとめ
猫にとって階段は危険が潜んでおり、ときには落下しケガをする危険もあります。
そのためにも落下防止ネットや柵・フェンスの設置は有効な安全対策であり、できるだけ早く環境を整えておきたいものです。
階段以外にも家のなかで危険な箇所を把握し、安全性を高めたいという場合には、ペットリノベーションを得意とする専門業者へご相談ください。