高い場所を好む猫のために、キャットウォークを設置する飼い主も少なくありません。
しかし、せっかく設置したのに、さまざまなトラブルや困りごとが発生することもあります。
本記事では、キャットウォークの設置にあたって、どのようなトラブルや失敗が多いのかを紹介するとともに、失敗しないために押さえておきたいコツを紹介します。
キャットウォークでよくある失敗例
キャットウォークを設置したものの、後悔したり失敗したと感じたりすることも少なくありません。
どのような失敗例があるのか、よくあるパターンを3つ紹介しましょう。
猫が使ってくれない
特に多いのが、設置したキャットウォークを猫が使ってくれないというものです。
猫はもともと気まぐれな性格であるため、はじめのうちは興味を示さなかったり、警戒したりすることもあります。しかし、数週間、数ヶ月が経過してもキャットウォークを使ってくれないケースも多いのです。
これにはさまざまな原因がありますが、キャットウォークの幅が狭すぎたり、階段の段差が高すぎたりといったケースが考えられます。
事故を起こしてしまう
猫はもともと高い場所から景色を眺めるのが好きな動物です。
そのため、キャットウォークを設置することで高い場所に登りたがる猫も多いですが、あまりにもキャットウォークの位置が高すぎると誤って落下し、骨折などのケガをすることもあります。
掃除がしにくい
キャットウォークは高い場所に設置するため、手が届きづらく掃除がしにくいと感じる方も多いようです。また、どの程度汚れやホコリが溜まっているのか見えづらく、気づかないうちに猫にホコリが付着してしまうといったケースもあります。
関連記事:DIYでおしゃれなキャットウォークの作り方を紹介|業者との違いは?
キャットウォークで失敗しないためのコツ
キャットウォークを設置する際に失敗しないためには、以下のポイントに注意する必要があります。
飼っている猫に合うか
キャットウォークの設置にあたって特に重要なのは、猫が安全かつ快適に移動できるように設計されていることです。
猫の体格や活発さに合わせて、適切な高さや幅のキャットウォークを設置する必要があります。
飼っている猫にマッチしない大きさのキャットウォークを設置してしまうと、猫が使ってくれないばかりか、ケガの原因になることもあります。
強度の確認
キャットウォークに猫が登る際、ジャンプして飛び移ることも多いため、十分な強度を持たせておくことが大切です。
耐久性のある材料を使用することはもちろんですが、猫の体重や活動量に耐えられる設計となっているかも確認しておきましょう。
高さの確認
キャットウォークは複数枚の踏み板を階段状に設置する場合が多いですが、一段あたりの高さを考慮しておく必要があります。
また、あまりにも高すぎる場所にウォークウェイを設置してしまうと、猫が誤って落下したときにケガをするおそれがあります。
猫がジャンプしたり休息したりするのに適切な高さやサイズを考慮し、設置場所を検討しましょう。
足場の幅
キャットウォークの足場は、猫が歩いたり走ったりするのに適切な幅を持っている必要があります。
特にキャットウォークからの落下事故として多いのが、方向転換をする際に足場を踏み外してしまうケースです。
特にDIYの場合は踏み板を好みの幅や大きさに設計できるので、猫が快適に移動できるように足場の幅は広めに設計しておきましょう。
設置場所
キャットウォークを設置する場所を選ぶ際には、猫が好む場所や活動しやすい場所であるかを考慮しましょう。
特におすすめなのが、窓の近くや壁に沿って設置する方法です。このような場所を選ぶことで、猫が外の景色を楽しんだり、上から部屋を見渡すことができるようになります。
手入れがしやすいか
キャットウォークは定期的な清掃やメンテナンスが不可欠です。
日常的に簡単に手入れがしやすいよう、高すぎない場所に設置することはもちろん、汚れやホコリをサッと拭き取れる素材が理想的です。
また、踏み板や足場などに排泄物が残った場合を想定し、取り外し可能な設計にすることでメンテナンス性が高まります。
素材
キャットウォークの素材は耐久性や清潔さはもちろんのこと、安全性の観点からも慎重に選ぶ必要があります。
猫の鋭い爪にも耐えられる堅牢な素材としては木材が代表的です。耐久性という観点では金属やプラスチックも候補に挙げられますが、爪が引っかからず滑りやすいため、安全性の面で考えれば避けたほうが良いでしょう。
関連記事:大型猫や多頭飼いに最適なキャットタワーの選び方を紹介
キャットウォークを設置する方法
キャットウォークを設置する方法は、一般的に以下の3つのパターンに分けられます。
市販の製品を購入
ペットショップやホームセンター、ECサイトなどでは、さまざまな種類やデザインのキャットウォークが販売されています。
市販のキャットウォークは通常、ユーザー自身で組み立てや設置作業を行う必要がありますが、取扱説明書に沿って作業を進めれば比較的簡単に設置できるでしょう。
ただし市販の製品にもさまざまな種類があり、強度や安全性はもちろん、住宅事情や猫の体格なども考慮して最適な製品を選ぶ必要があります。
DIYでキャットウォークを自作
DIYとは、自宅の間取りや広さ、猫の体格などに応じてオリジナルのキャットウォークを設計し、自分で材料を購入し製作をする方法です。
猫の好みや空間に合わせたキャットウォークをカスタマイズすることができ、最小限の予算で設置できまるのが魅力。
ただしDIYには設計や材料の選択、工具の取り扱いなど一定の知識やスキルが求められ、不慣れな方にとっては大変な作業となるでしょう。
また、安全性や強度にも十分に配慮する必要があります。
業者に依頼
ペットリフォームを取り扱っている業者に対し、キャットウォークの設置を依頼することもできます。
ペットリフォーム業者は猫の行動や習性にも精通しており、ニーズに合わせたカスタムデザインや専門的な施工にも対応できます。
設計から施工まで全てを任せることになるため、高額なコストがかかる場合が多いですが、その分完成度の高いキャットウォークを設置できるでしょう。
キャットウォークの設置をリノベーション業者に依頼するメリット
キャットウォークの設置をリノベーション業者に依頼した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
自由度の高いデザインを実現できる
リノベーション業者は、猫の個性や飼い主の希望に合わせたデザインを一から設計し、提案することができます。
キャットウォークを設置した結果、居住空間としての利便性やデザイン性が損なわれてしまうと本末転倒な結果となってしまいます。
猫の喜ぶ要素を取り入れつつ、自宅のインテリアと調和するデザインを考慮しながら、完成度の高いキャットウォークを作り上げることが可能です。
時間と手間の節約
キャットウォークの設置はDIYによる自作も可能ですが、初心者の場合は多くの時間と手間がかかることもあります。
また、設計に誤りがあったり、作業に失敗したりすると材料がムダになってしまい、結果的にコストが増大することもあるでしょう。
リノベーション業者へ依頼することにより、設計や施工にかかる時間と手間を節約することができます。
保証とアフターサポート
リノベーション業者のなかには、キャットウォークの設置後も一定期間は保証やアフターサポートを提供している場合があります。
万が一、何らかのトラブルや問題が発生し修理が必要な場合でも、専門家が迅速かつ適切に対応してくれるため、安心して利用することができます。
関連記事:ペットリノベーション業者の正しい選び方|ペットにとって危険な室内の環境について解説
テイストがおすすめするキャットウォーク
なるべく失敗を少なく安価にキャットウォークを設置したいという場合、市販のキャットウォークを導入するという方法もあります。
なかでも、施工が簡単で安全性も高いおすすめのキャットウォークを2つ紹介しましょう。
ねこの通りみち
「ねこの通りみち」は、さまざまなスペース、間取りに対応できる汎用性の高いキャットウォークです。
幅は120cm・140cm・180cmの3タイプから選ぶことができ、ステップの幅はそれぞれ25cmで共通しています。
また、ステップの部分にはカーペット素材が貼られ滑り止めの役割を果たしているため、滑って落下する危険性もありません。
ねこのスキップ
「ねこのスキップ」は、壁面に階段状のステップを組み合わせて設置できるキャットウォークです。
幅は30cm、奥行きは20cmと広めのステップで、ジャンプして飛び移ったときに足場を踏み外して落下する心配もありません。
「ねこの通りみち」と組み合わせて設置することで、上下運動によって運動不足を解消でき、行動範囲が広がるでしょう。
テイストは猫と暮らすために最適なペットリノベーションを提供
キャットウォークの設置をはじめとしたペットリノベーションは、ペットはもちろんのこと飼い主にとっても住みやすい環境を設計しなければなりません。
一般的なリノベーションとはノウハウが異なり、実績が豊富な専門業者を選ぶことが大切です。
テイストではこれまで多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、キャットウォークについてもさまざまな提案が可能です。
住宅の間取りや広さに応じても最適なプランは異なるため、まずは一度ご相談ください。
まとめ
キャットウォークの設置を失敗しないためには、強度や高さの確認、足場の幅や設置場所など、さまざまな点に注意しなければなりません。
また、猫の体格や性格によっても最適な足場の幅や高さは異なるため、ケガを防ぐためにも設計には細心の注意が必要です。
キャットウォークはDIYで自作することも可能ですが、より安全性を高めるとともに、猫に気に入ってもらえるようなキャットウォークを作るためには、ペットリノベーションを手掛ける専門業者に依頼することも検討してみましょう。