
可愛くてつい何匹もお迎えしたくなってしまう猫。
大切な家族の一員として素敵な思い出を作ることができる一方、家には様々な変化が起きてしまう点に注意が必要です。
今回は猫も飼い主も快適に過ごせる家づくりのポイントや、家が傷つくのを防ぐための対策などをご紹介します。
Contents
猫を飼うと家に起こる変化

室内飼いが長い猫であっても、野生時代の習性が完全に抜けることはありません。
そのため、注意していなければ家が傷ついたり、物が破壊されたりすることがあるでしょう。
事前にこのような変化を知っておくことで、傷つく前の対策を行いやすくなります。
床や壁がボロボロになる
猫は爪をとぐ習性があるため、そのままにしていると床や壁がボロボロになる可能性があります。
不要な爪とぎを防止するためにこまめな爪切りを行う必要がありますが、それ以外にも縄張りのアピールやストレス解消など様々な理由で爪をといでしまうでしょう。
完全に猫の爪とぎをなくすことはできないため、家を保護する対策を行わなければなりません。
抜け毛が気になる
年中抜け毛の出る猫ですが、特に春と秋の年2回訪れる換毛期は抜け毛の量が大幅に増加します。
これは古い毛が抜け落ちることで新しい毛が生えるのを手助けしていると考えられ、止められるものではないでしょう。
長毛種の猫はもちろん、短毛種であってもそれ相応の抜け毛が発生するため、事前に覚悟しておくことが大切です。
大切なものを壊される
高いところに飛び乗ったり、家の中を走り回ったりすることの多い猫は、時として大切なものを壊してしまう場合があります。
壊れやすいものを事前にしまっておくことも大切ですが、想像していなかったところに入り込んだり、重く動かないと思っていたものを落としたりすることもあるでしょう。
猫は高いところと低いところを行き来する上下運動が得意な生き物であるため、手の届かないところが少なく、収納場所に困るといった点にも注意が必要です。
臭いが気になる
猫は食事やトイレの場所をしっかりと覚える生き物のため、基本的にリビングなどがとても汚れてしまうことはありません。
しかしトイレの環境や場所などによっては、排せつ物のニオイが気になってしまうこともあるでしょう。
猫自体も口臭や独特の獣臭があるため、これまでニオイに気を遣って暮らしてきた方の中には、気になって仕方がないと感じる方もいるようです。
排せつ物をこまめに取り除いたり、部屋の中ではなく廊下に置いたりするなど、ニオイ対策は積極的に行うことをおすすめします。
関連記事:猫が家をボロボロにするのを防ぎたい!習性を理解して正しい対策を
猫が快適に過ごせる家づくりのポイント

猫が快適に過ごせる家を作るためには、まずこれからご紹介する5つのポイントを参考に工夫してみることをおすすめします。
基本となる5つのポイントを抑えた後は、猫と暮らしていく中で少しずつ改善点を見出していきましょう。
猫は種類や年齢によっても性格が異なるため、実際に迎えてみてから気が付くこともたくさんあるはずです。
カーペットを敷いてフローリングを保護
猫をはじめとするペットはツルツルとしたフローリングを苦手とするため、一日の大半を過ごすリビングなどはカーペットやラグを敷いてあげることをおすすめします。
走り回ったときに滑って怪我をしたり、爪で床に傷が付いたりすることを防げます。
嘔吐などで汚してしまう可能性も考慮し、洗濯機で手軽に洗えるものなどを選ぶと良いでしょう。
爪とぎ防止シールや爪とぎの設置
絶対に傷をつけてほしくない場所や、猫が気に入って爪をといでしまう場所などは、あらかじめその場所に爪とぎを設置したり、爪とぎ防止シールを貼ったりしておくことをおすすめします。
床や壁はもちろん家具なども守ることができ、家を長く大切に使うために重要なポイントとなるでしょう。
もちろん猫が急に思い通りの行動をしてくれるとは限らないため、おもちゃやおやつを使って猫を誘導しながら、新しい爪とぎに慣れてもらうことが大切です。
家具を壁に這わせて配置
一般的に、広い壁の全てに爪とぎ防止シールを貼るよりも、それぞれの家具を守る方が低予算で対策しやすいといえます。
そのため、タンスやクローゼットなどの家具はなるべく壁に這わせるような位置へ移動し、自然な形で壁を守ると良いでしょう。
凸凹とした家具では上手に爪をとげないことも多いため、猫にストレスを与えることなく正しい爪とぎの方へ誘導できます。
硬い素材の家具を選ぶ
昔からある布張りの壁を用いた家などは、猫の爪が引っかかりやすく簡単に爪がとげるため、保護するのが難しいといったデメリットがありました。
近年は布張りの壁は少なくなったものの、それでも猫にとっては格好の爪とぎスポットとなることは間違いありません。
これを防ぐため、少しでも硬い素材の家具を選び、先ほど触れたように家具を壁に這わせて配置することをおすすめします。
硬い素材の家具であれば傷が付きにくいだけでなく、猫が上に飛び乗っても壊れにくいでしょう。長年愛用できるため、猫との暮らしにピッタリの家具といえます。
臭い対策
どれだけ清潔にしていても、猫は人間とは異なるニオイを発しています。
特に気にならないと感じる方もいれば、猫に慣れていない方などは気にしてしまうこともあるでしょう。
繁殖期などはフェロモンを発生させたり、食事をした後は口臭がしたりと、タイミングによって様々なニオイが出る可能性もあります。
そんな猫のニオイ対策として、第一に「こまめな清掃」が挙げられます。
特に毎日排せつをするトイレは、一日に一回清掃をすると良いでしょう。
カーペットについた毛を掃除したり、猫を時折お風呂に入れてあげたりすることも大切です。
健康な猫はそれほどニオイが気にならない生き物のため、ある日突然異臭がし始めた場合は病気の可能性があります。
飼い主がニオイの原因を探るのは難しいため、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
猫の安全と家を守るための注意点

猫が安全に暮らすのと同時に、家の寿命を最大限伸ばすために、日頃から注意しておきたい点が4つあります。
かわいい猫によって飼い主のストレスが溜まってしまわないよう、できる対策はしっかりと行っておきましょう。
爪を定期的に切る
猫が家や家具を傷つけてしまわないように、また猫自身が怪我をしなくても済むように、こまめに爪を切ってあげることが大切です。
猫には専用の爪切りが販売されており、穴に爪を入れることで深く切ってしまうのを防げるため、慣れていない方は使うことをおすすめします。
猫の爪が伸びすぎると走り回った衝撃で折れたり抜けたりしてしまう可能性があり、放っておくと症状が悪化してしまいます。
運動不足を解消させる
猫があらゆる場所で爪をとごうとするのは、手入れをしているだけでなく、ストレスが溜まっている可能性があります。
ストレスの原因は猫によって様々ですが、家の中でしっかりと運動ができていない場合も考えられるでしょう。
特に猫が得意とする上下運動ができているか、日頃の様子をこまめに確認してあげることが大切です。
上下運動は、冷蔵庫やタンスなどの高い場所を使って行われます。周囲に危ないものがないか、高いところに埃が溜まっていないかをチェックしましょう。
こういった高いところがない場合は、キャットタワーやキャットウォークを配置してあげることもおすすめです。
トイレの設置場所を工夫する
排せつをするたびにニオイが気になる場合は、トイレの設置場所を工夫しましょう。
家族が集うリビングではニオイが気になりやすいため、玄関付近や廊下などを使うこともおすすめです。
急に設置場所を変えると猫が戸惑ってしまいやすいため、時間をかけてゆっくりと移動していくことも大切です。
危険な場所へは入らせない
猫が怪我をしてしまうと、時には人間以上の医療費が発生することになります。
どれだけ気を付けていても怪我をする可能性はありますが、事前に考えられる危険に対しては対策を行うのが飼い主の義務といえるでしょう。
家の中に危険な場所がある場合は、そもそも猫がその場所に入らないよう。
ペットガードなどを配置することをおすすめします。
猫が入ると危険がある場所としては、キッチンや浴室・玄関などがあります。
特にIHの誤作動や炊飯器の湯気で火傷をしてしまいやすいキッチンや、脱走が危惧される玄関は入念な対策が必要といえるでしょう。
猫との生活で生まれる楽しみ

様々な注意点があり大変だと感じる方も多い猫との生活ですが、実際に経験してみると何にも代えがたい楽しみがあるという方も少なくありません。
続いては猫をお迎えすることによってどんな楽しみが生まれるのか、5つの点をピックアップしながらご紹介します。
愛情や絆が芽生える
猫を飼う上で最大の魅力といっても過言ではないのが、「新しい家族への愛情や絆が芽生える」という点ではないでしょうか。
ペットとして迎えたはずの猫が、いつしかいなくてはならない存在となり、大切な家族の一員となっていくはずです。
時には友達のように、またある時には我が子のように、多くの愛情を注ぎたいと感じるようになるでしょう。
また、誠心誠意愛情を注いでくれる人間に対し、猫も信頼を示してくれるようになります。
気まぐれな猫ははっきりとした行動で愛情を示さない子もいますが、飼い主が悲しんでいるときにはそっと寄り添ったり、玄関まで来て出迎えてくれたりと、生活の至るところで小さな愛情を感じることができます。
幸福度が増す
猫が好きな方であれば、誰もが一度は猫を見て顔がほころんだことがあるでしょう。
SNSに流れてくるかわいい猫の投稿であっても幸せな気持ちになりますが、それが自分の猫ともなれば幸福度は段違いにアップするはずです。
猫の丸くてふわふわとしたフォルムは人間の赤ちゃんにも通じるところがあり、私たちは心の奥深くから自然と愛情があふれてしまうのです。
幸せなときは猫に触れてさらに幸せを覚え、悲しいときは猫と過ごすことで早く立ち直れるようになるなど、猫は私たち人間の生活に欠かせない存在ともいえます。
生活習慣の改善
猫は一日中寝ているように見えますが、実は大まかな生活サイクルが決まっています。
ご飯の時間やおもちゃで遊ぶ時間が定まると、飼い主の生活も自然と整っていくでしょう。
休みの日はつい寝すぎてしまう方や、ダラダラと寝て過ごす時間が多い方も、猫を迎えることで規則正しい生活リズムを目指せるのではないでしょうか。
部屋をきれいに保てる
猫は多くの抜け毛がある生き物のため、猫の健康を守るためにはもちろん、人間のためにもこまめな清掃が欠かせません。
壊れてほしくないものをしっかりと収納したり、定期的に掃除機をかけたりすることで、常に部屋を綺麗な状態に保てるでしょう。
部屋を綺麗に保つことは猫が伸び伸びと過ごせるだけでなく、飼い主がリラックスして過ごすためにも重要です。
交友関係の広がり
猫は犬と異なり散歩を必要としないため、毎日出会う友人ができるわけではありません。
しかし猫を譲渡してもらう際の繋がりや、兄弟猫を引き取った家との関わり、猫を連れて酸化できるイベントなどを通して、交友関係を広げることにも繋がるでしょう。
近年はSNSが発展しているため、フォロワー同士の繋がりで新たなコミュニケーションが生まれる可能性も高くなりました。
友達ができるといったメリットだけでなく、猫に関する気になる点を相談し合えるのも魅力といえるでしょう。
猫が快適に過ごすためのサポートアイテム紹介
猫は普通に生活しているだけでも家に傷を付けたりニオイを出したりしてしまうため、時として困ってしまう飼い主さんもいるはずです。
ペットライドはペット業界に携わって10年以上のノウハウを活かし、猫の習性を理解した製品作りや施工を実現しています。
猫がストレスを溜めずに生活しながら、飼い主にとって困るポイントを対策できるため、双方にとって過ごしやすい我が家となるでしょう。
今回ご紹介した壁や床への傷対策や、ストレスを溜めないためのキャットタワー・キャットウォークの設置、ニオイ対策の出来る商品は、いずれも各家庭に合わせた施工を行います。
それぞれのお悩みを伺った上でオーダーメイドの施工をしているため、細かなご希望もお気軽にご相談ください。
まとめ
猫を飼うと良いことがたくさんあるように思えますが、同時に家が傷つくなど注意したいポイントも存在します。
猫をお迎えしたことを後悔せずに済むよう、事前に対策できるポイントをおさえておくことをおすすめします。