犬や猫などのペットを飼っている方は、複数の部屋を自由に行き来できるペット専用ドアを設置するのがおすすめです。
しかし、なぜペット専用ドアが必要なのかが分からない方や、取り付け方法に不安がある方、賃貸住宅のためペット専用ドアの設置を諦めている方も少なくありません。
そこで本記事では、ペット専用ドアの取り付け方法や気になる費用相場、賃貸住宅でも設置可能な方法も解説します。
ペット専用ドアを取り付けるべき理由
ペット専用ドアを設置している飼い主は多いですが、それはなぜなのでしょうか。
取り付けたほうが良い理由を3つ紹介します。
運動不足の解消
ペット専用ドアを取り付けることにより、運動不足の解消が期待できます。
長時間同じ部屋にいると運動量が減ってしまいますが、ペット専用ドアがあれば飼い主が不在でも自由に家中を歩き回れます。
そのため運動不足が解消され健康維持にもつながるでしょう。
ストレス軽減
自分の意思で室内と外を行き来するということは、運動不足を解消するだけでなくストレスの軽減にもつながります。特に、犬や猫はもともと狩りの本能を持っており、さまざまなことに興味を示す傾向があります。
ペット専用ドアを設置すれば、より行動範囲が広がり、ペットの探究心や好奇心を刺激しストレスを溜め込む心配も少なくなるでしょう。
飼い主の負担軽減
ペット専用ドアがない場合、たとえば食事やトイレのタイミングで飼い主はドアを開けてペットを移動させなければなりません。
しかし、ペット専用ドアを設置していれば、飼い主はペットの食事やトイレのタイミングに合わせてドアを開閉する必要がありません。
飼い主が外出している間でもペットが自由に出入りできるため、自宅にいないときでもペットの安全と快適性を確保できます。
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ペット専用ドアを取り付ける方法と費用相場
ペット専用ドアは、既存のドアからペット専用ドアへ交換する方法と、既存のドアに後付けをする方法があります。
それぞれのパターンに分けて取り付け方法を解説しましょう。
既存のドアから交換する方法 費用相場:30,000円〜
既存のドアを取り外し、ペット専用ドアを取り付ける方法は以下の通りです。
- 既存のドアの寸法を計測し、取り付けが可能なペット専用ドアを購入
- 既存のドアを取り外す
- 取り付け手順に従い、ペット専用ドアを取り付ける
ほとんどの場合、既存のドアはヒンジやネジを取り外すことで交換できます。
また、ペット専用ドアには取り付けに必要なネジや金具も付属しているため、寸法や形状さえ合っていればDIYで交換作業が可能です。
交換タイプのペット専用ドアはドア本体を購入する必要があるため、少なくとも数万円以上の費用がかかります。
既存のドアへ後付けする方法 費用相場:2,000円〜
既存のドアに後からペット専用ドアを取り付ける方法は以下の通りです。
- 既存ドアの下部にペット専用ドアを取り付けたい場所を決める
- ペット専用ドアの枠の形状に合わせて、既存ドアに切り込みを入れる
- ペット専用ドアのフレームを切り込みに合わせて取り付ける
ペット専用ドアの取り付け位置は下部中央が適切ですが、ペットの大きさや間取りに応じて調整することもできます。
後付けの工程で特に難易度が高いのが、既存ドアに切り込みを入れてカットするところです。ノコギリの刃をスムーズに入れられるよう、取り付け位置の四隅にはドリルで穴を空けておくと便利です。
後付けのペット専用ドアについても、取り付けに必要なネジや金具が付属しています。
なお、後付けタイプのペット専用ドアは、DIYでの作業ができれば数千円程度で取り付けが可能です。
ペット専用ドアを取り付けるのに最適な場所
ペット専用ドアは猫が自由に出入りしても良い場所であれば、さまざまな場所に取り付けることができます。
たとえばリビングとトイレや洗面所が隣接していれば、そこをつなぐことでリビングにペット用トイレを置かなくて済むようになります。
一方で、キッチンには危険な調理器具や食材、調味料なども多いため、安全を考慮してペット用ドアの取り付けは避けたほうが良いでしょう。
また、ベランダや玄関なども、外への脱出防止や転落防止のために取り付けは不向きといえます。
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賃貸住宅はペット専用ドアを取り付けることができない?
ペット飼育が可能な賃貸住宅も増えており、そのような物件への入居を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、賃貸住宅の場合は、既存ドアへの後付けタイプは工事が難しい場合がほとんどです。
ただし、既存のドアからペット専用ドアへと交換するタイプであれば、退去時にもとのドアに戻すだけで原状回復ができるため取り付け可能な場合もあります。
退去時のトラブルを避けるためにも、大家さんや管理会社へ確認をとったうえで交換をすると安心です。
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ペット専用ドアの取り付けで後悔しないためのポイント
快適な住環境を手に入れるためにペット専用ドアを設置したものの、さまざまな理由で後悔する飼い主も少なくありません。
後悔をしないためにも、どのようなポイントに注意しペット専用ドアを選ぶべきなのか解説しましょう。
ペットの体格にマッチしているか
ペット専用ドアを選ぶうえで特に重要なのが、ペットの体格にマッチしているかどうかです。
特に中型犬以上のサイズになると、体格が大きすぎてペット専用ドアを通過できないことも少なくありません。
現時点では体格が小さくても、成長していくにつれてドアを通過できなくなる可能性もあるため注意しましょう。
ロック・施錠ができるか
ペット専用ドアを取り付けたとしても、一時的にペットを外に出したくなかったり、特定の部屋のみに侵入させたくないという場合もあるでしょう。
そのようなケースに備えて、ロックや施錠機能があるペット専用ドアを選ぶと安心です。
少しずつ慣れさせていく
ペット専用ドアを設置したとしても、ペット自身がその仕組みが分からず使ってくれなかったり、そもそも興味を示さず使わないというケースもあります。
はじめから複数の部屋にペット専用ドアを設置してしまうとコストの無駄になる可能性もあるため、まずは一部屋ずつ様子を見ながら導入していきましょう。
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ペット専用ドアの設置はペットリノベーションのテイストにお任せください
ペット専用ドアはさまざまな製品が販売されており、飼い主自身がDIYで取り付けられるものも少なくありません。
取り付けの方法や手順だけを見れば簡単そうに思われがちですが、実際に作業をしてみると寸法が合わなかったり、仕上がりに満足がいかないということも少なくありません。
そこで、ペット専用ドアの設置を検討しているものの作業に不安がある方は、ペットリノベーションに対応した専門業者へ相談するのがおすすめです。
テイストはこれまで多くのペットリノベーションを手掛けてきた実績があり、ペット専用ドアの設置工事にも対応しています。
取付工事の依頼はもちろんですが、どのサイズのペット専用ドアを選ぶべきか、取り付け位置や取り付け場所の相談や提案も可能です。
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まとめ
ペット専用ドアはペットリノベーションのなかでも定番の内容であり、費用も手軽なため検討する方が少なくありません。
また、一戸建てはもちろんのこと賃貸住宅でも取り付け可能なプランもあるため、多くの飼い主にとっておすすめできます。
ただし、「ペットが成長してドアのサイズが小さくなってしまった」、「せっかく設置したのにペットが使ってくれない」といったことに悩み、後悔する方もいます。
このような事態にならないよう、ペット専用ドアを設置する際には今回紹介した内容を参考に、ペットリノベーションに対応した専門業者にも相談してましょう。