
ペットとしてだけでなく、大切な家族の一員として飼い主を支えてくれる犬たち。
大勢で面倒を見ることができれば問題ありませんが、中には一人暮らしの相棒として犬を飼いたいと思う方もいるでしょう。
今回は一人暮らしの方が犬を飼う際の注意点や、飼いやすいといわれる犬種についてご紹介します。
Contents
一人暮らしの方が犬を飼う前に考えてほしいこと

結論からいえば、工夫次第で一人暮らしでも犬を飼うことは可能です。
とはいえ人間のように一人で何でもできるわけではないため、事前に様々な準備を整え、金銭面的にも余裕を持っておかなければなりません。
まずは以下でご紹介する4つの点を元に、犬を飼うための覚悟や準備に付いてご紹介します。
経済的な負担がかかり続けること
第一に、犬を飼う際は経済的な負担がかかります。
ペットショップからお迎えする場合は生体費用がかかるのに加え、初期費用を合わせると最初だけで数万円から数十万円と大きな金額になります。
犬をお迎えするにあたってペット可の物件に引っ越したり、家具や床を補強する必要があったりする場合は、さらにコストがかかるでしょう。
さらに、食事やお手入れに関する費用として、月に1.5万円から2万円程度のランニングコストが発生します。
子犬・成犬・老犬とそれぞれで適切な食事が異なるため、その都度犬の体調を見ながら選ぶ必要があるでしょう。
そして、犬が体調を崩したときは、かかりつけの獣医で診察を受けなければなりません。
人間のように公的な保険は用意されていないため、ときには病気や怪我で数十万円ほどの突発的な費用がかかることもあります。
任意でペット保険に入るなどしてこうした出費を抑える方法もありますが、月々の負担が大きくなるため、しっかりと調べた上で入ることが大切です。
一緒にいてあげられる時間を作れるか
飼い主が不在のときにはしっかりとお留守番ができる、といったイメージの強い犬ですが、それでも長い間一人にしておくことはできません。
特に子犬のときは毎日3食欠かさずに食べなければならず、放っておくと一気に食べてしまうこともあるため、その都度付いていなければならないでしょう。
また、月齢に合わせて病気を予防するためのワクチンを摂取する必要があり、クリニックがやっている日時に合わせて時間を確保しなければなりません。
業務に追われて休みをなかなか取れない方などは、一緒にいてあげる時間が少なく、犬にとってもストレスが溜まりやすいといえます。
最期の瞬間まで見届ける覚悟があるか
長生きの子も多いとはいえ、やはり人間に比べて寿命が短い犬たち。最期の瞬間まで責任をもって見届けることが、飼い主の大きな責任といえるでしょう。
お互いにとって悲しい別れになることは間違いありませんが、飼い主に見守られながら旅立てるよう、あらかじめ覚悟を持っておくことが大切です。
あなたに万が一のことがあった場合の引き取り手は?
犬の最期を看取る覚悟が必要であると同時に、万が一飼い主がお世話をできなくなったとき、家族や友人など任せられる人を探しておかなければなりません。
大怪我や病気で長期入院が必要になった場合や、飼い主が急死してしまったときなど、犬を安心して託せる人を用意しておきましょう。
事前に犬のことを詳しく説明しておき、急なトラブルにも対応できるよう準備することが大切です。
関連記事:飼いやすい犬種ランキングを公開!初心者にもおすすめの犬種はどれ?一人暮らしの方でも飼いやすい犬の特徴とは?

続いて、一人暮らしの方が準備を万全に整えた上で犬を飼う際、比較的飼いやすいといわれる犬の特徴を知っておきましょう。
もちろんそれぞれの子によって個性があるため一概に「飼いやすい」とはいえませんが、少しでも双方の負担を減らすべく、知っておいて損はありません。
小型~中型犬
大型犬の包容力に憧れる方も多いですが、一人暮らしの場合は小型犬から中型犬くらいの大きさが良いでしょう。
部屋の広さも限られてくるため、大型犬が運動不足になってしまう可能性があります。
小型犬や中型犬であれば一人の力でも制御しやすく、慣れないうちに散歩をする際も安心です。
穏やかな性格
犬の中には遊び好きな子や警戒心の強い子など様々な性格の犬がいます。
その中でも、穏やかで静かな性格をしている子であれば、一人暮らしの家庭でも飼いやすいといえるでしょう。
犬を飼うのが初めての方でも、犬の方から歩み寄ってきてくれることも多く、ペットと飼い主というよりも「家族」として打ち解けられるはずです。
独立心がある犬
甘えん坊で飼い主と遊ぶことが大好きな子の場合、長期間家に一人でいることに耐えられず、ストレスが溜まってしまう場合があります。
一人暮らしの場合は独立心があり、一人で過ごすことが好きな犬を選ぶと良いでしょう。
もちろん独立心があってもお世話が必要ないわけではないため、上手にお留守番ができたときにはしっかりと褒めたり、一緒にいる時間は丁寧にスキンシップを取ったりすることが大切です。
運動量が少なくて済む
犬の中には常に動いていないと気が済まないタイプもいれば、横になっていることの多いタイプまで様々な子がいます。
運動量の少ない子であれば、日中飼い主がいない間もストレスを溜めることなく過ごせるでしょう。
とはいえ、全く散歩をさせなくても良い犬はいません。
小型犬かつ運動量が少ない子でも、1日に30分ほどは散歩をさせてあげましょう。
大型犬の場合は1日2時間ほど歩く子もいるため、一人暮らしでは時間の都合が付けにくいこともあります。
しつけがしやすい(もの覚えが良い)
一人暮らしの場合、不在の間もいたずらをせずに過ごしていてもらう必要があり、ある程度のしつけは必要不可欠といえます。
壁や家具を傷つけてはいけないこと、排泄の場所が決まっていること、無駄吠えをして周りに迷惑をかけないことなど、教えたことをしっかりと覚えていられる子を選ぶと良いでしょう。
一人暮らしの方におすすめの犬種とその特徴
続いて、実際に一人暮らしの方へおすすめな5つの犬種について詳しくご紹介します。
チワワ

もっとも小さい犬種といわれるチワワは、頭が良くしつけがしやすいため、一人暮らしでも飼いやすいといわれています。
活発で遊び好きな子も多く、スキンシップを人一倍喜んでくれるでしょう。
進行性網膜萎縮症を代表する目の病気や水頭症、変性性脊髄症などにかかりやすいため、定期的な健康診断に加えて遺伝子検査を受けることも大切です。
トイプードル

ふわふわとした毛並みが可愛いトイプードルも、身体が小さく一人暮らしの家庭でも飼いやすいといえます。
とはいえ遊び好きで好奇心旺盛な子が多いため、飼い主と過ごす時間はしっかりと確保してあげましょう。
チワワでもご紹介した進行性網膜萎縮症や膝蓋骨脱臼、出血しやすくなるフォンウィルブランド病などの遺伝子疾患にかかりやすいため、他の犬種同様健康チェックが欠かせません。
シーズー

無駄吠えがなく一人遊びが得意なシーズーは、日中家を空けなければならない方でも飼いやすい犬種です。
長毛種のため口周りなどが汚れやすく、こまめなお手入れが必要となるでしょう。
寂しさを感じやすい子もいるため、上手にお留守番ができたときはしっかりと褒めてあげることが大切です。
進行性網膜萎縮症のほか、脂漏症といった皮膚病のリスクも高く、ブラッシングやグルーミング中に皮膚をチェックしてあげることが大切です。
パグ

愛情深く良いパートナーとなってくれるパグは、利口で鳴き声も小さく、一人暮らしでも飼いやすいといえます。
愛情を求めて寂しがってしまう子も多いため、外泊など長期間家を空けることはおすすめできません。
軟口蓋過長・鼻腔狹窄などパグ特有の疾患や、大脳の壊死に繋がるパグ脳炎にも注意が必要です。
フレンチブルドッグ

留守番が得意で無駄吠えのないフレンチブルドッグも、一人暮らしの方が飼いやすい犬種の一つです。
利口で飼い主のいうことを良く聞き、褒められるのが好きな子も多く、信頼関係を築きやすい犬種といえるでしょう。
遺伝性白内障など目の病気にかかりやすいケースや、アレルギー症状が出やすい子が多いため、耳や腹部・足などはこまめにチェックすることが大切です。
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続いて、一人暮らしで犬を飼う場合、飼い主側はもちろん犬にとっても快適に過ごしてもらうための工夫についてご紹介します。
留守番対策にペットカメラを設置
犬だけでなく様々なペットに活用できるペットカメラ。
近年は外出先からスマートフォンを経由してカメラを動かせたり、こちらの音声を届けたりできるものも登場しており、長いお留守番時間を安心して過ごしてもらうことができます。
犬がいたずらをしたり、何か困っていたりしないか確認するだけでなく、体調の変化にも気が付きやすい点がメリットといえます。
犬専用スペースを設ける
小型犬などの場合は部屋の中にケージを用意するなど、犬がのびのびと過ごせるスペースを確保しておくこともおすすめです。
部屋の中で放し飼いにすると、どうしても家具を傷つけたり、コードを噛んだりする恐れが出てきます。
犬の安全を守るためにも行動範囲を制限しておき、飼い主が在宅のときはケージから出てゆったりと過ごしてもらいましょう。
犬の体格に対し3倍以上広いケージを用意し、窮屈にならないよう注意が必要です。
緊急時の預け先を用意しておく
飼い主の体調不良や天候悪化による交通機関の乱れなど、万が一の際に頼れるところを確保しておくことが大切です。
近いところに住んでいる家族や信頼できる友人に犬を託すだけでなく、動物病院やペットホテルなどもチェックしておくと安心です。
犬に合わせて生活習慣を見直す
一人暮らしで犬を飼うということは、犬に関するお世話は全て自分一人で行うということです。
犬に合わせて起床・就寝時間を見直したり、散歩の時間をしっかりと確保してあげたりと、これまでの生活サイクルから大きく変わることもあるでしょう。
なるべく決まった時間に行動し、犬の生活リズムを整えてあげることも大切です。
【Q&A】一人暮らしで犬を飼う場合によくある質問

最後に、一人暮らしで犬を飼う際に寄せられることの多い質問に回答します。
長時間の留守番は犬にとって問題ですか?
犬によって留守番の得意・不得意はありますが、問題なく留守番ができる子であっても、時間が長くなればなるほどストレスが溜まります。
早朝から深夜まで家を空けなければならない方や、日勤と夜勤の両方がある方などは、一人暮らしで犬を飼うことは難しいでしょう。
ペット可の物件に住んでいない場合はどうすれば良いですか?
賃貸物件で犬を飼う場合、ペット可の物件でなければ飼育はできません。
ペット不可の物件で隠れて犬を飼った場合、傷つけたり汚れたりした部屋の修繕費、そして鳴き声などで周りに迷惑をかけた場合の費用などは全て実費で負担することになるでしょう。
もちろん犬を飼っていることが分かった場合、その場で強制退去になることも考えられます。
ペット可の物件は家賃や敷金礼金が高いように思えますが、ペットが安心して過ごすために重要となります。
犬を飼う際はペット可物件の費用も頭に入れた上で、余裕をもって選択するようにしましょう。
犬のしつけはどのように行えば良いですか?
犬のしつけは大人になってから行うことが難しいため、トイレトレーニングや無駄吠えのしつけは子犬のうちに済ませておくことが大切です。
飼い主としっかりコミュニケーションをとり、小さいうちから信頼関係を構築しておきましょう。
また、犬は終始一人で生きていくよりも、周りの犬と触れ合いながら社会性を身に着けていくことが大切です。
道ですれ違った犬に噛みついたり、人間の子どもに吠えたりすることがないよう、ドッグランなどで他の犬とも触れ合ってみましょう。
飼い主が一人暮らしであっても、家族や友人を招き、様々な人間と関わってもらうこともおすすめです。
関連記事:犬を飼うのに必要な準備や部屋づくりのポイント|犬を飼うのに向いている人の特徴は?犬と快適に暮らすためのリフォームはペットライドまで!

長年ペット業界に携わってきたペットライドでは、新たに犬を迎えるお客様の自宅をリフォームし、お互いに住みやすい環境づくりを提供しています。
参考までに、実際にペットリノベーションを行った方の感想をご紹介します。
【高橋一郎さん】「うちの家に合わせた特別な脱走防止ゲートがとても効果的で、犬が家から出ることがなくなりました。」
【中島達也さん】「一度お隣さんからクレームを言われてから犬の吠え声が心配でしたが、防音リフォームで周囲に迷惑をかけずに済んでいます。家族もペットもストレスフリーです。」
ペットリノベーションといってもその内容は家庭によって様々であり、運動しやすい部屋にしたい場合や匂いを抑えたい場合・鳴き声で周りに迷惑がかからないようにしたい場合などお客様の希望も多種多様です。
こうした声に一つひとつオーダーメイドで対応できるペットライドだからこそ、犬との新しい生活を安心して迎えられるでしょう。
まとめ
一人暮らしでも犬を飼うことはできますが、人間側の生活スタイルは大きく変わります。
帰宅後の時間をしっかりと確保し、犬に向き合ってあげられるよう、事前の準備が必要不可欠といえるでしょう。
比較的飼いやすい犬種やお世話のポイントを抑え、飼い主も犬も暮らしやすい環境を整えることが大切です。