
初めて犬を家族としてお迎えする日は、期待と同じくらいに不安が大きいものです。
特に子犬や保護犬を迎える場合は、迎える側だけでなく犬にとっても大きなストレスがかかる場合があります。
本記事では、初めて犬を迎える方がお迎え当日をスムーズに過ごせるよう、お迎え前から2日目以降にかけての準備や行動のポイントをわかりやすくご紹介します。
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Contents
お迎え前に準備しておくこと
これから新しい家族となる犬との暮らしは、準備の段階からスタートしています。
ペットショップやブリーダー、里親などどこから引き取る場合でも、犬がスムーズに新しい暮らしを始められるような準備を整えておきましょう。
引き取り先で犬に関する情報を聞いておく
犬が今までどんな生活をしていたのかを知ることで、新しい環境を整えるヒントを得られます。
引き取り先の方に以下のような情報を細かく確認しておくことで、引き取った後の参考にもなり安心です。
- フードの種類、量、回数、時間
- 予防接種や寄生虫検査は済んでいるか
- トイレの時間、癖、トイレグッズの種類
- 今まで使っていた毛布やおもちゃを譲ってもらえるか
- 普段の睡眠時間(昼寝のタイミング、起きる時間)
- 散歩の経験の有無
- これまでの病気やケガの記録(動物病院の診察券や記録があれば共有してもらう)
- 登録済みのマイクロチップ情報の確認
連れて帰るためのケージを用意しておく
お迎え当日は、自家用車や電車などの交通手段を問わず、犬を安全に連れて帰るためのケージやキャリーバッグを用意しておきましょう。
ケージやキャリーバッグによって外部刺激から犬を守れるだけでなく、思わぬ行動によって事故が起こることも防げます。
トイレやベッドなどの犬が安心できる「居場所」を整える
お迎え初日はまだ犬も環境に慣れておらず、怯えたり緊張したりしているかもしれません。
緊張を和らげて安心してもらうために、まずは犬の居場所を整えてあげましょう。
- サークル・ケージの設置:リビングの隅など、静かで家族の様子が分かる場所に設置する
- ベッド・寝床の準備:引き取り先から使い慣れた毛布やタオルを譲ってもらい、自分のにおいを付けてあげるのもおすすめ
- トイレの準備:トイレ本体とシーツをセットし、サークルの一角に設置する
お迎え初日にやるべきこと
待ちに待ったお迎え当日を迎えたら、犬に「ここは安全で優しい人たちがいる場所だ」と感じてもらうことを目標に、なるべく穏やかに過ごしましょう。
まずは落ち着かせて環境に慣れさせる
家に到着したら、まずは準備しておいたサークルやケージまで連れて行ってあげましょう。
犬によっては、車での移動や新しい環境に不安を感じてケージの隅で丸くなっているかもしれません。その場合は無理にケージから出そうとせず、環境に慣れるまでは静かに見守ってあげましょう。
犬のための居場所を教える
時間が経って落ち着いた様子が見られたら、ベッドの場所を教えてあげます。
ケージの扉を開けてもすぐに出てこないときは、無理をせず扉を開けたまま見守り、犬のペースで探索を始められるようにゆっくり待ってあげてください。
トイレの場所を教える
お迎え初日からトイレトレーニングを初めてもよいですが、ケージから出てこなかったり怯える様子が見られたりする場合は翌日以降でも問題ありません。
トイレトレーニングを始める場合は、食事や水を飲んだ後や寝起きなど、トイレをしやすいタイミングで誘導してあげるのがおすすめです。
上手にできたときは、「すごいね!」「えらいね!」といったようにたっぷり褒め、失敗してしまったときも叱らないことが大切です。
元気かどうかをチェックする
お迎え初日は環境の変化によって犬がストレスを感じやすく、体調を崩しやすいタイミングです。
次のような項目をチェックして異変がないかをよく観察しましょう。
- 食欲:食事量がわずかに減るくらいであれば問題ありませんが、まったく食べない場合や水も飲まないときは引き取り先や動物病院へ相談しましょう。これまで食べていた時間を聞いておき、同じタイミングであげることも大切です。
- 排泄:排便の回数や便の形状をチェックし、異変があれば動物病院へ相談してください。
- 様子:ぐったりしていたり身体を掻いたりしていないかを確認しましょう。
お迎え初日のNG行動や注意点
お迎え初日は、犬も飼い主もまだまだ落ち着かない状態です。
家族が増えた嬉しさから自分本位の行動を取ってしまうと、犬にストレスやトラウマを与えてしまうこともあるため注意が必要です。
無理に遊んだり構い過ぎない
初日から長時間抱っこしたり、無理に遊びに誘ったりするのはやめましょう。
新しい環境や飼い主に慣れるまでは適度な距離感を保ち、犬が「この人は自分に危害を加えない」と感じてくれるまでゆっくりと待つことが大切です。
夜鳴きしても応じない
迎えたばかりのタイミングでは、犬が夜鳴きをすることがあります。
特に子犬の場合は不安から夜鳴きをする子が多く見られますが、その都度反応してしまうと「鳴けば飼い主が来てくれる」と学習してしまい、さらにエスカレートする可能性があります。
最初の数日は夜鳴きをしても声をかけたり近寄ったりせず、同じ部屋のなかで様子を見守ってあげましょう。
犬を連れて外出や散歩に行かない
ワクチン接種がすべて終わっていない犬の場合、お散歩に出ることで感染症を引き起こす可能性があります。
すべてのワクチン接種が完了するまでは、お散歩や他の犬との接触は控えましょう。
人を招くことは控える
お迎えしてすぐのタイミングでは、犬が飼い主や家の中の環境を精一杯覚えようと頑張っています。
この時期に来客があると大きなストレスがかかり、人を怖がったり問題行動を起こしたりすることがあるので、家族以外の出入りは控えましょう。
室温は25℃くらいになるように設定する
犬にとって快適な室温は22~27℃ほどだといわれています。
夏場はエアコン、冬場はペット用ヒーターや毛布を用意し、常に快適な室温を保つことが大切です。
先住犬がいる場合は十分落ち着いてから会わせる
先に家族の一員となっている犬がいる場合は、お迎え初日からいきなり対面させるのはやめましょう。
お迎えしたばかりの犬はもちろん、すでにいる犬がが戸惑ってしまったりストレスを感じたりすることもあるため、十分な時間をかけて対面させてあげるようにしてください。
また、免疫力の弱い子犬などは寄生虫や感染症を持ち込んでしまう可能性もゼロではないため、健康診断やワクチン接種が済むまでは、物理的に接触させないことが大切です。
お迎え2日目以降の過ごし方
初日を無事に乗り越えて新しい環境に慣れてきたら、少しずつ新しい習慣を教えてあげましょう。
トイレトレーニングを始める
トイレトレーニングは、犬と飼い主がコミュニケーションを深める大切な機会です。
定位置にトイレを設置し、寝起きや食事後のタイミングで優しく誘導してあげましょう。
上手にできたら声をかけたり撫でたりしてたっぷりと褒め、失敗してしまったときは叱らずに素早く片付けてあげることが大切です。
室内でもできる「しつけ」を始める
外に出られない時期でも、室内でできるしつけがたくさんあります。
- 名前を覚えてもらう:名前を呼んで犬が振り返ったり返事をしたりしたときは優しく褒めてあげましょう。
- 呼び戻しの練習:短い距離で名前を呼び、寄ってきたら褒めるというサイクルを繰り返します。
- 噛み癖の防止:甘噛みが本気噛みにならないよう、噛んでもよいおもちゃを与え、本気噛みのタイミングで「ダメ」と中断させるしつけを始めましょう。子犬のうちから早めにしつけておくことが大切です。
家の中の探検など行動範囲を少しずつ広げる
犬が環境に慣れてきたら、サークルやケージの外に出して家の中を探検させてあげましょう。
ただし行動範囲を広げる前に、電池・ボタン・薬など誤飲する可能性があるものを掃除したり、コード類をまとめて感電しないように工夫したりして安全な環境を用意してあげましょう。
子犬をお迎えするためのリフォームならペットライドにご相談ください
お迎えしたばかりの子犬は、まだ体がしっかりしていないため、走ったり遊んだりしているときに、滑りやすい床でケガをしてしまうことがあります。
犬種によっては、生まれつき骨の弱さを持っている場合もありますが、クッション性のある床にしてあげることで足腰への負担をぐっと軽くできます。
ペットライドでは、ワンちゃんと飼い主さんが毎日を安心して過ごせるよう、ペット向けのリフォームをご提案しています。
床だけでなく、
・電気コードをかんでしまう
・壁を傷つけてしまう
・夏や冬の温度調整や部屋の換気
など、犬と暮らすなかで生まれるお悩みにも細かく対応しています。
長年ペット業界に携わり、培ってきた内装技術に加え、犬の行動や習性まで理解したペット専門の知識を持つプロが、家族であるワンちゃんに合わせた最適なお部屋づくりをサポートします。
まとめ
お迎え初日は期待と不安が入り混じり、犬と飼い主の両方がドキドキした一日を過ごすことになります。
「犬が安心して過ごせること」を最優先に考え、焦らず穏やかに接してあげることが大切です。
本記事を参考に、新しい犬との一日目が穏やかなものになるよう工夫してみてはいかがでしょうか。
これから長く一緒に暮らす住まいを、愛犬にとってより快適な空間にしたい方は、ペット専用のリノベーションを検討してみるのもおすすめです。
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