様々なペットの中で、もっともメジャーといっても過言ではない犬。
いつか自分もお迎えしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回はどんな方が犬を飼うのに向いているのか、またお迎えする際にはどんな準備が必要なのかについてご紹介します。
Contents
犬を飼うのに向いている人の特徴
「犬を飼いたい」と思っていても、生活スタイルや性格によっては、お迎え後に苦痛を感じてしまうかもしれません。
飼った後から手放すのは飼い主としての責任を放棄することになるため、必ずお迎えする前にしっかりとイメージしておく必要があります。
生き物が好き
第一に、犬に限らず様々な生き物が好きであり、長時間生活を共にしても苦痛を感じない方でなければなりません。
犬を飼いたい理由が単なる興味であったり、周りが飼っているから何となく手を出してみたかったりする場合は、長期間責任をもって飼育することは難しいでしょう。
小さな生き物を見て可愛いと思ったり、撫でてみたいと感じたりする方であれば、実際に犬を迎えた後も可愛がって育てられるはずです。
責任感がある
動物を飼う場合も、誰か他人と生活をする場合も、責任感のある方でなければうまくいかないでしょう。
特に犬などの動物は人の言葉を話せないため、少しの変化にもすぐに気が付けるよう常に面倒を見なければなりません。
仮に体調が悪い様子があれば、すぐに動物病院へ連れて行くことも大切です。
犬は人間と違って健康保険の対象ではないため、動物病院でかかる費用は全て実費になります。
時には高額な医療費がかかる場合もありますが、飼い主の責任としてしっかり負担しなければなりません。
ペット用の医療保険に別途加入するという方法もあるため、こういった情報もとことん調べられる方が向いているといえます。
愛情深い
そもそも犬を飼う目的として、楽しいときは一緒になって楽しみ、辛いときには寄り添ってくれる仲間のような役割を求めている方も多いのではないでしょうか。
犬は様々な動物の中でも慈悲深い子が多く、人間の感情に敏感であり、常に気遣いを見せてくれる生き物です。
一方、そんな犬に対して人間側も愛情深さを見せてあげることが大切です。
いわば人間と犬が対等の存在として、家族の一員のような暮らし方ができると良いでしょう。
犬も人間も変わらず「相手のために」と考えられるような愛情深い方ならば、犬をお迎えした後もきっと素敵な毎日が待っているはずです。
柔軟に対応できる
犬を飼い始めると、それまでの生活とは180°異なる日々を送ることになるかもしれません。
夜型の生活をしていた方が朝早く起きなくてはならなくなったり、仕事終わりのわずかな自由時間を使って散歩に行かなければならなかったり、一日の行動が大きく変わってしまいます。
こうした変化に柔軟な対応ができる方であれば、すぐにでも犬をお迎えできるのではないでしょうか。
また、犬を飼うということは、長期間家を空けられないということでもあります。
旅行が趣味の方や出張が多い方の場合、その都度親戚やペットホテルに預けることとなるでしょう。
頻繁な外出は犬にとってもストレスになるため、こうした生活スタイルを変えられるかどうかも大きなポイントとなります。
生活に余裕がある
犬を飼うにあたって、先ほどご紹介した医療費のほかにも、食費や日用品費など様々な費用が必要となるでしょう。
自らの生活がギリギリの方などは、犬に予算を取られてしまい、さらに生活が苦しくなってしまう可能性があります。
ある程度自由に使えるお金がある方であれば、犬の食事など必要なものをしっかりと揃えられ、なおかつ自分の楽しみにもお金を使えるでしょう。
また、先ほども触れたように、犬との暮らしでは自分の自由な時間が削られてしまいます。
犬を置いて長時間家を空けることは、人懐っこい犬にとって大きなストレスとなることを覚えておきましょう。
残業で夜遅くにならないと帰ってこられない方や、休日にもやることが多い方などは、その生活をどこまで犬に合わせられるかがポイントとなります。
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犬を飼うメリット
様々な大変さがある犬との生活ですが、もちろんデメリットばかりではありません。
犬を飼うことで得られるメリットや幸せは数え切れないほどありますが、今回はその中から5つのポイントに注目してご紹介します。
スキンシップでストレス低下
ふわふわとした毛並みの長毛種や、さらさら感が溜まらない短毛種など、様々なタイプが存在する犬。
どの犬をお迎えする場合でも、スキンシップを行うことで人間側・犬側両方のストレスが低下するでしょう。
幼い頃お父さんやお母さんに抱きしめてもらったときのように、触れあっているだけで心が落ち着くのを感じられるでしょう。
飼い主が喜んでいれば一緒に喜び、悲しい気持ちのときはそっと寄り添ってくれる共感性の高さも、犬ならではの特徴といえます。
運動不足解消
大型犬はもちろんのこと、小型犬であっても想像以上の運動が必要となります。
体格にもよりますが、毎日1時間から2時間ほどの散歩を欠かさず行わなければなりません。
犬にとって大切な時間であると同時に、人間の運動不足を解消するためにも役立つでしょう。
忙しい日々の中でなかなか運動の時間を確保できない方や、年齢を重ねるにつれて体型の崩れが気になり始めた方にもピッタリです。
交流が広がる
犬と一緒に散歩をしていると、いつも同じ時間帯に散歩をしている飼い主さんに出会ったり、ドッグランなどで友達ができたりすることもあるでしょう。
長年犬を飼っている方などに出会えれば、分からないことや不安なことも気軽に相談できるようになります。
中には犬繋がりでパートナーを見つけた方もいるため、貴重なコミュニケーションの機会になること間違いありません。
部屋をきれいに保てる
犬は一年を通して多くの抜け毛が出る生き物ですが、特に換毛期には毎日掃除をする必要があるほど毛が抜けてしまいます。
掃除をしないままの部屋で暮らしていると、犬はもちろん人間の健康にも影響を及ぼしてしまうため、こまめな掃除が必要不可欠です。
言い換えれば、犬を迎える前よりも掃除の頻度が上がるため、その分部屋が綺麗に保たれやすくなるでしょう。
小さな子がいる場合や、犬以外のペットと一緒に飼う場合も、部屋の清潔さには十分注意しなければなりません。
子どもの思いやりの心を育てる
家に小さな子どもがいる場合、犬を飼うことで思いやりの心を育てられるといったメリットがあります。
小さな頃から動物と一緒に暮らすことで、人間の友達とはまた違った関係性を築けるでしょう。
犬にとっても小さな子どもは守るべき対象となることが多いため、唯一無二の相手として一緒に成長していけるはずです。
犬は人の言葉を話すことができないため、子どもも最初はもどかしい思いをするかもしれません。
次第に犬にはどのように接すれば良いのか、相手の気持ちを想像して行動するにはどうしたら良いのかなどを学んでいくでしょう。
犬を迎えるために必要な準備
犬を新しくお迎えする際は、思い立ったタイミングですぐに引き取ってくることはできません。
犬にとって快適な毎日を送ってもらうためにも、事前に必要な準備をしっかり整えておきましょう。
犬のお世話グッズの準備
まず、新しい環境で過ごすこととなる犬が少しでもストレスを感じずに済むよう、お世話グッズをしっかりと揃えておきましょう。
メインの食事となるドッグフードと食器、身体の大きさに合わせたトイレとトイレシーツ、お迎えしたばかりの子がリラックスして過ごすためのケージやサークルなどが必要です。
犬が一人で遊べるおもちゃや、飼い主と一緒に遊べるおもちゃを用意しておくと、それほど時間をかけずに心を開いてくれるのではないでしょうか。
犬が快適に過ごせる環境を整える
必要なお世話グッズを揃えた後は、家の中で犬が快適に過ごせるような配置を心掛けましょう。
飼い主が多くの時間を過ごすリビングの一角などにケージを設置し、一人ぼっちにならないように注意が必要です。
直射日光が当たったり、エアコンの風が直接当たったりする場所は避け、リラックスして過ごせる場所を作ってあげることが大切です。
小さな子どもを育てるときと同様に、誤飲の危険性がある小さなものなどは手の届かないところへ収納しましょう。
また、犬を飼った経験のない方に注意してほしいのが「トイレの位置」です。
犬は寝床を清潔に保つ習性があるため、寝床とトイレの距離はなるべく離しておくことが理想です。
いつでも綺麗な状態の寝床で眠れるよう、毛や埃などはこまめに掃除をしてあげましょう。
ご近所への挨拶
持ち家やペット可の物件であっても、犬の鳴き声や歩く音などが原因でご近所トラブルが起こる可能性があるため注意が必要です。
犬がいるから仕方ない、と割り切るのではなく、少しでも周りの住民が静かに暮らせるような工夫を心掛けましょう。
犬を迎えることが決まったらなるべく早くご近所へ挨拶し、一言説明しておくと安心です。
犬を迎えるための部屋づくりのポイント
犬を新しく迎えるためには、生活の基本となるお部屋作りを工夫することが大切です。
人間にとっても犬にとっても過ごしやすいお部屋となるように、これからご紹介する5つのポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。
犬が安心できるスペースを作る
他の動物に比べ、犬は一人ぼっちになることが苦手という特徴があります。
飼い主と犬の過ごすスペースを完全に分けてしまうと、寂しさからストレスを溜めてしまう可能性があります。
食事やトイレ・ケージなど基本的な生活スペースは、飼い主が普段過ごすリビングに設定してあげましょう。
先ほどご紹介したように、直射日光やエアコンの風にも注意が必要です。
床はすべりにくい安全なものにする
犬はツルツルとしたフローリングで滑りやすく、転倒して怪我をしてしまう可能性があります。
全面フローリングの家に住んでいる場合は、犬が普段過ごす部屋だけでもカーペットやラグなどを取り入れてみると良いでしょう。
リーズナブルな価格で手に入るジョイント式のコルクマットなどもおすすめです。
また、すべりやすい場所を意識すると同時に、転倒したときに危険のある家具はカバーをするなどして対策を行います。
人間の子どもを育てるときと同じように、机や柱の角などは特に注意しておきましょう。
誤飲しやすいものを置かない
基本的にニオイを嗅いで危険性を確かめている犬ですが、それほどニオイのないものや人間のニオイが付いているものなどは、つい口に入れてしまう可能性があります。
ゴミや埃などをしっかりと掃除したり、小さなパーツが落ちていないよう気を付けたりする必要があるでしょう。
特に気道を塞いでしまうようなサイズ感のものや、ボタン電池など消化器官を傷つける恐れのあるものは、決して犬の届く場所に置いてはいけません。
入ってほしくない場所に柵を設置
家の中で自由に過ごしてほしいと願っていても、危険のある場所に犬が入らないよう対策を行う必要があります。
キッチンやトイレ・バスルームなどには柵を設置し、犬が誤って入らないように工夫しておきましょう。
基本的にリビングで過ごしてもらう場合、玄関からの動線を確保しておくことも大切です。
危険なものに触れないように対策
飼い主の留守中に犬が誤ってIHクッキングヒーターを起動させてしまったり、炊飯器の蒸気で火傷してしまったりと、家には様々な箇所に危険が潜んでいます。
先ほどご紹介した入ってほしくない場所への対策と同様、危険なものに触れないような対策も講じておきましょう。
猫とは異なりタンスの上など高いところに上る子は少ないため、危険なものは高いところに収納することもおすすめです。
テイストならご要望に合わせたペットリノベーションが可能
株式会社テイストでは、ペットと暮らすために編み出された専用サービス「ペットリノベーション」をご提供しています。
飼い主にもペットにも過ごしやすい環境をつくるため、床材・壁材の変更・安全ゲートの設置・ペット専用出入り口の制作など、今のおうちを活かした内装を実現しています。
大まかなプランはもちろんのこと、実際にお客様とペットの状況や希望をお聞きしながら、家族に合ったオーダーメイドの施工が可能です。
また、新しくペットを迎えるにあたって注意したい「空調」に関しても、快適さをそのままにペットへ負担のかからない製品に変更することが可能です。
いずれもペット業界における経験の長いスタッフが丁寧にヒアリングを行うため、気になることは何でもご相談ください。
まとめ
犬との暮らしはワクワクすることがたくさん待っていますが、それと同時に様々な準備が必要となります。
自分が犬を飼うのに向いているのか、今回ご紹介した情報を参考にチェックしてみてはいかがでしょうか。
必要に応じてペットリノベーションを利用し、誰もが過ごしやすい快適な環境を目指しましょう。